第172回『アイナメ』
4月14日放送
■鮎並と書いてアイナメ
■鮎並と書いてアイナメ
アイナメはカサゴ目・アイナメ科に分類される魚で、日本沿岸の岩礁域に広く生息する魚。縄張りを持つところと、形や滑らかさが似ているということで「川魚の王様:鮎」になぞらえ <<鮎並>>と書きます。また、味のほうも“あゆなみ”です。その外見からは想像も出来ないほど繊細なうま味をその身に宿し、それゆえ美味で愛すべき魚と言う意味で<<愛魚女>>とも書きます。中国地方の一部の地域では農家にとって命の次に大切なもみだねを売ってまで食べたいほどのおいしい魚という意味で「もみだね失い」とも呼ばれています。冬の寒さを乗り越え、身が締まり適度な甘みが乗るこの時期。まさに今が旬!のアイナメをたっぷりと紹介します。
■アイナメと漁師の・・・ 真剣勝負!
■アイナメと漁師の・・・ 真剣勝負!
福島の沖合いはちょうど黒潮(暖流)と親潮(寒流)とがぶつかる潮の境目。ゆえに豊富な栄養分をたっぷり含むこの海で獲れるアイナメは極上です。岩礁に生息するアイナメは延縄漁で漁獲されます。アイナメがいる場所に経験と勘だけを頼りにピンポイントで延縄を仕掛けていきます。少しでもポイントがずれるとまったく獲れないときもあり極めて難しい作業です。また、アイナメは死んでしまうとすぐに鮮度が落ちてしまう魚。機械での引き上げでは、アイナメを傷つけてしまうおそれがあるので手作業で行います。すばやく、確実に引き上げる・・・ まさにアイナメとの「真剣勝負」です。
■アイナメで極上イタリアン
■アイナメで極上イタリアン
日本最大の魚市場・築地市場。そこにイタリアンの巨匠・落合務シェフの姿がありました。よく自転車で築地まで買出しにやってくるという落合シェフ。魚を見る目は真剣そのものです。・・・どうやら今日は上質のアイナメが手に入ったようです。さて、落合シェフはどんなアイナメ料理を披露してくれるのでしょうか。
■食通で知られる作家・池波正太郎とアイナメ
■食通で知られる作家・池波正太郎とアイナメ
『食』を愛した作家がいました・・・。池波正太郎、彼の代表作である「鬼平犯科帳」にはアイナメの煮付けが登場します。生前から食通・池波正太郎と親交のあった料理人・今村英雄さんにそのアイナメの煮付けを作っていただきました。健啖家・池波正太郎の愛したアイナメの魅力とは・・・??
取材先
制作担当
【ディレクター】 乙黒 剛士(ViViA)
【プロデューサー】 加納 満(ViViA)
【プロデューサー】 高階 秀之(テレビ朝日)