第107回『ブロッコリー』
12月3日放送
★花のつぼみ?!
★花のつぼみ?!
この時期、ブロッコリー農家は朝から収穫で大忙し。年中店頭で見かけるブロッコリーですが、一番美味しい季節は冬。朝晩の温度差が大きくなると甘みが増します。
青々とした不思議な形のブロッコリー。私たちが食べているのは、実は花のつぼみだったのです!ひと房には何と、約6万個ものつぼみが集っています。ブロッコリーには、花が咲く前の栄養がぎっしりと詰まっているのです。
★古代から大活躍のブロッコリー
★古代から大活躍のブロッコリー
ブロッコリーの原産地は地中海沿岸。イタリア料理にはブロッコリーが欠かせません。パスタにもピザにも、肉料理にも使われるブロッコリーは、食にこだわりを持つイタリア人の食卓を豊かに彩ります。
その歴史は古く、紀元前6世紀頃から古代ローマ人はブロッコリーを食べていたようです。しかし、食べ方は今とは少し異なります。その食べ方とは……?
★普及の裏には男たちの影アリ!
★普及の裏には男たちの影アリ!
明治初期、日本に伝わったブロッコリー。その栽培が本格的に始まったのは、昭和40年以降のこと。馴染みの薄かったブロッコリーを、国内に広めた男たちがいました。
ブロッコリーの味を広めた人物、フランス料理の草分け小野正吉シェフ。小野シェフは、当時、人々の憧れだったビーフステーキのつけ合わせに、ブロッコリーを起用したのです。彼のビーフステーキを食べて、ブロッコリーを知った人も多かったようです。
そして、もう一人が“ブロッコリーを美味しいものに”と品種改良を重ねた、江戸川の農家。戦後間もない頃、ブロッコリーの茎は細く、つぼみは小さいものでした。彼は十年間、一筋に改良に励みました。そんな熱意で、ブロッコリーは今のような姿に生まれ変わったのです。
“美味しいブロッコリーを人々に!”そんな男たちの熱い思いが今、放たれます!
★広がるブロッコリーパワー
★広がるブロッコリーパワー
ブロッコリーは栄養価が非常に高く、緑黄食野菜の王様と称されるほど。最近では、ブロッコリーの栄養素が凝縮された新芽が、脚光を浴びています。また、ブロッコリーの魅力に引き付けられ、他の野菜をかけ合わせた“はなっこりー”や“スティックセニョール”という新野菜も生み出されています。ブロッコリーには、計り知れない可能性が秘められているのです。
今週のおすすめレシピ
今週のおすすめレシピ
【ブロッコリーとエリンギの柚子胡椒炒め】
ブロッコリーは油との相性も良く、炒め物には最適!エリンギとブロッコリーは、互いにシャキシャキ感を美味しく共演。柚子胡椒がサッパリとした上品な風味に仕上げてくれます。
<材料>
ブロッコリー ― 1房
エリンギ ― 1パック
柚子胡椒 ― 小さじ1
しょうゆ ― 大さじ1
みりん ― 大さじ1
酢 ― 大さじ1
酒 ― 大さじ2
<作り方>
1.沸騰した湯にブロッコリーを入れ1~2分サッと茹でる。
2.フライパンに油を敷き、エリンギを弱火で炒める。
3.エリンギがしんなりしてきたら強火にして、茹でたブロッコリーと、合わせ調味料を入れ、味を絡ませたら出来上がり。
ブロッコリーは茹で過ぎないのがポイントです!
柚子胡椒はお好みで調節してください。
取材先
制作担当
【ディレクター】椎葉百合子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋正道 那須恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高階秀之(テレビ朝日)