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第93回 『オクラ』

8月20日放送

★日本人に馴染あるオクラ

★日本人に馴染あるオクラ

和え物にしたり、納豆とまぜてご飯にかけたり、食卓にすっかりお馴染の夏野菜オクラ。いかにも日本の野菜という感じがしませんか?ところが、日本で本格的に栽培されだしたのは戦後のこと、意外にも新しい食材なのです。今日はそんなオクラの素顔に迫ります。

★ガンボ

★ガンボ

アメリカ ニューオーリンズ。かつてフランス領だったこの街ではジャズなど、黒人達が作った色々な文化が誕生しました。その中に黒人達のソウルフード「ガンボ」という料理があります。具がたっぷり入ったスパイシーなシチューで、オクラが欠かせない料理です。じつは、オクラには黒人達の深い思いが込められていました。アメリカ料理の中でも特に美味しいといわれるオクラ料理「ガンボ」、その正体とは。

★原産国はアフリカ

★原産国はアフリカ

オクラの原産地はアフリカのエチオピア辺りと言われています。煮込み料理の多いアフリカで、オクラはとろみ付けに欠かせません。毎日のように使うので、台所には乾燥させたオクラが常備されているそうです。また、アフリカでは実だけでなくオクラの葉っぱも大事な食材だとか。実だけではなく葉っぱも食べてしまうアフリカのオクラ料理、体にもいい効果がありました。

★和食にあうオクラ

★和食にあうオクラ

オクラは成長が早く、1日で2センチも大きくなるそうです。しかし大きくなりすぎると、筋張って固くなってしまいます。アフリカでは、大きくなった物を柔らかく煮こんで食べますが、日本では固くなる前に、収穫し出荷しています。生のオクラをカツオ節で和えたり、さっと丸茹でにしたりとやわらかな食感を楽しむ日本では、若い実が好まれたのです。そしてオクラは、他の西洋野菜に比べ特に和食に多く取り入れられてきました。それはなぜなのでしょうか。その答えを解くカギがこの椀に隠されていました。

★花オクラ

★花オクラ

オクラと同じアオイ科の植物で「花オクラ」という植物があります。オクラがすっかり日本にとけ込んでいる今、花が食べられる食材として注目されています。普通のオクラの花よりも一回り大きい、ハイビスカスに似た美しい花で、食べるのがもったいない気もしますが、さてそのお味は?

今週のおすすめレシピ

今週のおすすめレシピ

【だし】
山形県の郷土料理で、パッと作ってさっと出せることから、「だし」(山形の訛りで"出す")と呼ばれています。夏野菜を切って混ぜ合わせた簡単な料理で、そのまま食べてよし、ご飯にかけてよし、ソーメンの薬味によし、食欲のない暑い夏にもってこいです。

1.塩でもんで産毛をとったオクラを30秒ほど茹でる。
納豆昆布はひたひたの水に漬け10分ほどおく。
2.ナス、キュウリ、ミョウガ、シソを細かく刻む。
3.2の野菜を水で洗ってアクを取る。
4.刻んだ野菜、オクラ、納豆昆布を混ぜ合わせ、 出し汁、しょう油で味付けし完成。

納豆昆布がなければ、オクラだけでも十分とろみが出て、おいしくいただけます。
また、納豆昆布のかわりにメカブをいれてもおいしいです。

取材先
制作担当

【ディレクター】下高呂佳子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋正道 吉岡陽代 (テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高階秀之(テレビ朝日)