第86回 『ピーマン』
6月18日放送
★ピーマンはトウガラシの仲間
★ピーマンはトウガラシの仲間
ピーマンというのは日本独特の呼び方で、フランス語のピマン(とうがらしという意味)がなまったものだと言われています。
とうがらしはコロンブスが1493年に新大陸からスペインに持ち帰り、香辛料としてヨーロッパ各地に広まり、日本には桃山時代に伝わったと言われています。
★本当のチンジャオロースー
★本当のチンジャオロースー
ピーマンを使った中華料理の定番メニュー、チンジャオロースー。
これまで“チンジャオロースーは牛肉”と思っていた人も多いと思います。しかし、それは間違い。チンジャオロースーのチンジャオはピーマン、ロースーは単に肉の細切りという意味です。中国で肉といえば豚肉。つまりピーマンと豚肉を使ったものが本当のチンジャオロースーなのです。ちなみに、牛肉を使ったものはチンジャオニューロースーといいます。
★進駐軍のピーマン
★進駐軍のピーマン
ピーマンが日本に伝わったのは、明治時代。しかし、あまり普及しませんでした。終戦後、進駐軍用として栽培が活発になります。ピーマンの日本一の産地、茨城県波崎町も昭和23,4年ごろ進駐軍用にピーマン栽培が始まりました。
★ピーマンの肉詰めの歴史
★ピーマンの肉詰めの歴史
終戦後間もない神戸の洋食店ではピーマンの肉詰めがすでに出されていました。その調理法は、ヘタをとってピーマンを縦に使う進駐軍やホテルと違い、真っ二つに切る、今につながる切り方でした。
★ピーマンに魅了された国
★ピーマンに魅了された国
ハンガリー料理にはピーマンを改良して作られたパプリカが欠かせません。さらにハンガリーの生化学者のセント・ジェルジはパプリカからビタミンCを発見し、ノーベル賞に輝きました。
取材先
制作担当
【ディレクター】松林香奈子(ViViA)
【プロデューサー】加納 満 (ViViA)
【プロデューサー】高梨聞吉 高階秀之(テレビ朝日)