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東京大学――その歴史は明治時代にさかのぼります。西洋諸国に追いつくための近代化政策として、1877年、法学などを教育する東京開成学校と東京医学校が合併、日本最初の大学・東京大学が設立されました。その後、東京帝国大学と名を変え、「優秀な官僚」の育成機関として機能したのです。太平洋戦争終了後、再び東京大学と改名。創立から現在に至るまで、名実ともに日本の最高学府です。事実、日本の将来を担う多くの逸材を輩出しています。戦後の歴代総理大臣の中で東大出身者は、吉田茂、鳩山一郎、岸信介、佐藤栄作、福田赳夫、中曽根康弘、宮沢喜一。現閣僚では、川口外務大臣、森山法務大臣、片山総務大臣ほか、18名中6名が東大卒。政界には他に亀井静香、加藤紘一、鳩山由紀夫、鳩山邦夫、福島瑞穂、平沢勝栄、舛添要一などなど。文化人では、芥川龍之介、川端康成、三島由紀夫、小柴昌俊、大江健三郎、丹下健三、立花隆、倉本聡、山田洋次、佐々淳行、岡野俊一郎、小中陽太郎などなど。芸能関連では、菊川怜、高田万由子、草野仁、小椋桂、加藤登紀子、香川照之、小沢健二、畑正憲、アントンウィッキー。ちなみにテレビ朝日の丸川珠代アナウンサーも東大卒です。そんな中、今月10日、今年の東大合格者の発表が行われました。この合格発表の直前、あの男が東京大学を訪れていました。「カトリが行く!」東京大学編です。
 香取編集長がくぐったのは東大のシンボル・赤門。その歴史は東大よりも古く、1827年、11代将軍徳川家斉(いえなり)の娘が嫁入りするのを祝して建てられた由緒ある門です。そこをくぐると、東京大学本郷キャンパス――その広さは何と東京ドーム12個分に相当し、10の学部、14の大学院研究科、12の付属研究所など、23の関係施設で構成され、収容人員は学生・教職員を合わせ約3万人。この本郷キャンパスのまん中に位置するのが東大のもう一つのシンボル、安田講堂です。安田講堂は、帝国大学時代、卒業式に天皇陛下が臨席するのにふさわしい建物がなかったため、1925年、当時の安田財閥の寄付によって建設されました。ここで編集長は、ひとりの東大生に声をかけました。その男性は、総務省に入ることが内定しているそう。いわゆる官僚になるために必要なのが、国家公務員I種試験です。倍率およそ30倍という難関をくぐりぬけ、外務省・総務省などの各省庁に採用された人材は、キャリア組と呼ばれ、日本の行政の中枢を担います。ちなみにこの4月から官僚になる内定者301名のうち、東大出身者は実に151名と半数を占めているのです。
 続いて香取編集長が訪れたのが、安田講堂の地下に位置する中央食堂。座席数420を有する本郷キャンパス最大の食堂です。学生や教職員は勿論、手軽で安いメニューを求めて近所のサラリーマンも利用。人気メニューは和風定食、カレー、そして東大名物の赤門ラーメンなど。香取編集長は、赤門ラーメンをオーダーし、一緒に食事しながら東大生に話し掛けてみました。「どうして東大に入ったの?」「将来の夢は?」「尊敬する人は?」と質問する編集長。そこには、「研究者になりたい」という中国からの留学生や、「チョナン・カンは韓国で流行ってます」なんて教えてくれた韓国からの留学生の姿もありました。現在東大には、世界85カ国から2050人の留学生や研究者が在籍しています。まさに国際色豊かな東京大学。世界各国の大学を、教育と研究の質で評価する大学ランキングによると、アジア・オセアニアの中では、東大は堂々の1位。しかし、世界ランキングになると、1位:パリ大学、2位:オックスフォード大学、3位:ケンブリッジ大学など、諸外国の大学がひしめく中、東京大学は何と41位に甘んじているのです。
 その後も香取編集長は次々と東大生と語り合いました。「自分の夢に向かっている東大生の姿には熱いものを感じた」「将来の夢は、って質問するだけでも凄く面白かった」と編集後記で語っている香取編集長。みなさんはどう感じましたか?
――実際にご自分の目で見た東大はいかがでしたか?
 東大生の人たちとちょっと話してみて…話しかけるとこっちを見てくれるんだけど、そうじゃないと見向きもしない、っていう反応は新鮮でしたね。みんな、自分のしたいこととか、先に進まなきゃみたいな気持ちで一杯一杯な感じが…。でも、熱いものは感じましたよ。夢とか野望とか、ひとりひとりの熱い思いが入り交じってる空間でしたね。

――夢は弁護士とか研究者、という方が多かったですね。
 そうそう。右向けば官僚、左向けば研究者、弁護士、裁判官(笑)。「夢は何ですか?」ってひと言聞くだけでも凄く楽しかった。テレビ業界とか言う人なんて、いなかったよ。「ロボットを作りたいんです」だもん。あの人たちに「いま何をしてるんですか?」って聞いたら、「15センチだけ、ロボットがピョンって跳ねました。それに命賭けて取り組んでました」って言ってた(笑)。凄かった…。

――名物の赤門ラーメンのお味は?
 美味かったよ。結構辛くて、こってりで、重かったけど、美味かった。

――食べながらのインタビュー、っていうのもおかしかったですよ。
 普通な感じでね(笑)。「トライの家庭教師」にも会えたし(笑)。会ったことなかったから、ホントに会えてスゲー嬉しかった。

――そういえば、東大のトレーナーみたいなものを買ってませんでした?
 買いました(笑)。偶然だけど、本日着てきました(笑)。自分用にね。半袖の白いシャツとグレーのやつと、ふたつ買ったんですけど、半袖は家で着てて、遊びに来た友達がそれを見て「うわぁ!」ってビックリしてた。「東大のTシャツかよ!?」って(笑)。

――もっと続きが見たくなりましたよ。
 武居さん(編集部註:オンエアにも登場した東大出身の当番組プロデューサー)の話によると、あそこは3~4年生がいるところみたいで、1年生とかがいる場所は別にあるから、そこに行くとまた面白いかも、って。そこはもっと「総理大臣になります」とか「日本を変えます」っていう夢を持ってる人がたくさんいるらしい(笑)。今度はそういう人たちにも会ってみたいですね。
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