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関心を持つこと。それがいじめ問題、唯一にして最大の解決策なんだと思います。ーー義家弘介さん
――「いじめ問題」を特集した今日の「Sma STATION!!」でしたが、いかがでしたか?
いじめは、教育界だけじゃなくて、社会が総がかりで早急に取り組まなくてはいけない問題です。アメリカでは、ハリウッドスターもミュージシャンも、教育問題に関していろんな発信をしていて、社会に影響を与えています。スターたちが、教育に関して真剣に考えてくれる。その教育的意義、影響力は、はかりしれないものがあると思うんです。ですので、今回、こういう形で、いじめや教育問題を取り上げていただけたことは、自分にとっては感謝すべきことなんです。自分は、確かに人生を賭けて走っていますが、限界はあるんですよね。そのなかで、本当に志をもった人たちが、考え、立ち上がってくれたこと。本当に心から感謝の念を抱いています。

――香取さんには、どんな印象を持たれましたか?
非常に真面目に物事を考えていらっしゃる方だなって。いじめについて、いじめられる子について、いじめている子の安穏さについて、そして、ご自身の後悔について語ってくださった。すべて簡単に語れることではないですよね。でも、それをさらけ出しながら、「みんな、この問題をどう思うんだ?」って、メッセージを送ってくれた。そんな香取さんを見て、自分も自分の場所で真剣にやっていこうという誓いと思いを新たにしました。

――今、この瞬間にもいじめに苦しんでいる人がいる現状を、どうしたらいいのか。私たちは何ができるのでしょうか?
それぞれが、当事者意識を持つことだと思います。マザー・テレサが「愛情の反対は、無関心である」って言葉を残しているんですけど、まさに、いじめる子も、いじめられる子も、みんな愛を求めているんです。だから、無関心であってはならない。深刻ないじめは、無関心が生み出した産物なんですよね。小さなからかいの時点で、誰かが「それってマズイんじゃないの?」って言えれば、いじめにらないこともあると思う。関心を持つこと、それがいじめ問題、唯一にして最大の解決策なんだと思います。

――社会全体で自分たちの問題として、関心を持つことが大切なんですね。
「今、こういう問題が起きてるんだ」って、評論しちゃったらダメなんですよ。「なぜ、子どもたちはいじめるんだろうか?」ではなく、「だから、私たちはどうするのか? 何ができるのか?」という“だから”の時代を迎えないといけないと思います。

――先生は、いじめられている子どもたちと関わりを持っていらっしゃいますが、逆にいじめる側の子どもたちの声なども、聞いていらっしゃるんですか?
はい。「軽い気持ちでからかっていたのに、とんでもないことをしていた」って子も、「いじめられる側にも、問題がある」って言う子もいます。でも、いろんな意見を表明すること、それこそが、関心をもつことでもあるんです。そのなかで、議論が巻き起こり、自分自身の問題として考えるきっかけになればいいと思っています。

――最後に。今、いじめに苦しんでいる人たちにメッセージをお願いします。
今、どんなに辛くても、苦しくても、そこから逃げずに前を向いていれば、必ず、温もりを感じられる場所がやってくるから。心だけは、閉ざさず、壊さずにいてほしい。そして、前を向きながらひとりでもいいから話を聞いてくれる人を見つけて、君の現状を伝えてほしい。そして、俺にも伝えてほしい。俺は何もしてあげられないけど、人生を賭けて、一緒に戦ってやるから。

(義家弘介さん)

はっきり言うと、義家に期待するしかない、と私は思う。ーー宮崎哲弥さん
――初めてのSmaSTATION!!はいかがでしたか?
いやあ、香取慎吾さんがとても真面目で、真摯にいろんな問題に向き合おうとされているんだな、というのが伝わってきて、とても好感を持ちました。

――実際に会ってみての、香取編集長の印象は?何かイメージと違った部分はありましたか?
いや、そんなには違わなかったんだけれど、やっぱり番組のリニューアルに対する意気込みも感じたし、年齢相応の意識というか…。新しい分野に挑戦していこうという意気を感じて、これから先、新しい香取慎吾を見ることが出来るんじゃないかな、って思いました。

――今回は『いじめ問題』がテーマでした。いじめを解決するというのは難しいとは思いますが…。
解決できるんですよ。基本的には違法行為…犯罪なわけですから、それを周知徹底させれば、社会の中である程度犯罪を抑えられているように、こんなに蔓延することはない。問題は、いま、いじめている側にもいじめられている側にも、ある種の諦めのようなものがあって、「いじめはなくならない」「いじめは必ずしも悪くない」というような考え方が蔓延していて、例えば教師もふた言目には「いじめはなくならない」って。学校っていうのは少なくとも強制的に義務教育が生かされる場所でしょ。出て行くことも難しいわけですよね。私立学校などは退学させたり辞めたりすることも可能ですけど。そこには公的な責任というのはあるわけです。そこでいじめが起こっていて、登校できなくなるとか、一番最悪の場合、自殺を選んでしまうとかっていうのが起こっている以上、これは総力を挙げて解決しなければいけない。そういう意識がまだ足りないんだと思う。コメンテーターとかも言うじゃないですか。「いじめはどこの社会にもある」「なくならない」って。そういうのは、犯罪がなくならない、って言っているのと同じですよ。確かになくならないけど、対処しなくてはいけない。それが大人の責任なのは明らかですよ。

――いじめという言葉が使われますけど、実は傷害罪だったりするわけで。
もちろん。強要罪、脅迫罪、名誉毀損罪、傷害罪、暴行罪…どれも一般社会で起これば犯罪になる行為がほとんどです。

――教育再生会議の今後に関してはいかがでしょう?期待していいのでしょうか?
ここに期待するしかないというか…。はっきり言うと、義家に期待するしかない、と私は思う。「くそったれ」って言えるヤツなんだよ、いまの教育は。「くそったれ!ふざけるな!」って言わないと始まらない。だから、義家がつぶされる教育が再生の道に踏み出すか、っていうところだと思うよ。私にしても義家をバックアップできるかどうか、と。いままで基本的には間違っていないと思っている文科省の役人が勝つのか、義家が勝つのか…そういう闘い。教育再生会議、なかんずく義家に期待するしかない、と私は思っています。

(宮崎哲弥さん)

私も小学校の子供を持つ親ですので、ひとごととは思えなかったですね。ーー麻木久仁子さん
――「いじめ問題」を取り上げた今日のSma STATION!!」はいかがでしたか?
私も小学生の子供を持つ親ですので、ひとごととは思えなかったですね。だから、ちょっと興奮しちゃいました(苦笑)。「自分の子供がいじめられたら?」って思うと同時に、「じゃあ、もしいじめる側に回ったら?」ってことも、考えなくちゃいけないんだなって。特に最近の傾向として、いじめが集団で行われたり、いじめに参加しないことがいじめられる原因になったりしているそうですから。どちらにせよ、いじめという問題にわが子が絡んでくる可能性があるんだなってことを、改めて思いました。親として楽観はできないから、真剣になっちゃいました。

――「学校の方針を事前に親に語りかけることが大切」というコメントが印象的でした。
ひどい先生の例とか、ひどい親の例とかって、探し出せばいくらでもあると思うんですよ。でも、マジョリティーは一生懸命に子供を教育しようと思っている先生だし、子供をまともに育てたいと思っている親たちだと思います。でも、何かトラブルがあったときに、悪い方へ流れてしまったりするんだと思うんよね。どんな問題でもそうだと思うんですけど、何か起こってから「穏やかに話し合いましょう」って言っても、それは無理な話ですよね。先生や学校にも親にも言い分があるでしょうから。私だって、今は、こうやって冷静に言えますけど、実際に自分の子供がいじめられたらすごくカッとするでしょうし、いじめたらいじめたで、やっぱりわが子だから、「そうは言っても、この子にも言い分が…」って言っちゃうかもしれませんし。事が起きてからでは遅いから、保護者会の折なんかに、先生と親が話しておくことが大切なんじゃないかと思いました。

――義家先生の印象はいかがでしたか?
義家先生には、親と学校の回路、それで足りなければ、それ以外の社会的な回路とかチャンネルをどう作ったらいいのかみたいなことを、「教育再生会議」などを通じて先頭に立ってやっていっていただきたいなと思います。すごく期待していますので、今日、先生にお会いできてよかったです。今日は時間がなかったから、学校の先生に厳しい言い方になっちゃったかもしれないけど、やっぱり、親のほうも、学校に文句を言うだけじゃなく、「もし、自分が教師だったら?」「校長だったら?」って相手の立場に立って想像することも大事ですよね。子供のいじめも、相手の立場がわからなくてやるわけじゃないですか。それを許せないって言っている大人が、じゃあ、教師の立場に寄り添って考えているだろうかって。今日は、本当にいろいろと考えさせられました。

(麻木久仁子さん)

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