いる日本と同じく、「核は役に立つ」という立場を選んだのだ。 日本は原子爆弾によって多くの人命が失われた唯一の被爆国だ。その日本は自ら核兵器を持つことを選択しない代わりに、米ソの冷戦下にあって、アメリカの核の傘に守られ
なる思いがしたのである。 それは、惨禍を生き抜き、二度と原爆が投下されることがあってはならないと訴え続けた被爆者たちと、それを受け継いできた広島の人たちの努力のたまものだろう。78年という時間を経ても、広島や長崎が発