舞台を踏んで以来、70年以上にわたり活躍した昭和の名優。その芸は立役・女形から敵役までと実に幅広いものでした。当たり役は「髪結新三(かみゆいしんざ)」「連獅子」「一条大蔵バナシ」など数え切れません。そして17代目勘三郎もまた、歌舞伎
て楽屋へ入っていった。一緒に出ていてそういう姿を見ていた親父が「おとうさん もうあなたは1600回。幸四郎の弁慶は当たり役だし、お客様は皆さんよくご存知だから、少しは自分の体のことを考えて演じなさいよ」と言ったんですって。