東京・青梅市
~人の輪つなぐ 農園ライフ~

今回の舞台は、東京都青梅市。2年前、医療業界から農家に転身した清水雅大さん(49歳)が主人公です。
練馬区生まれの雅大さん。小学生の時、母を癌で亡くして以来、祖母が母親代わりで雅大さんの面倒を見てくれていました。やがて祖母が認知症になったこともあり、大学卒業後は医療関連の会社に就職。職場で知り合った真由美さんと28歳で結婚し、長男の遥人さんと長女の紗穂さんが生まれました。そして、40代に入ってからは在宅医療のエキスパートとして新病院の経営を任されるなど充実したサラリーマン生活を送っていました。しかし、2021年、コロナ禍で気分転換もできず仕事に没頭したことで、今度は雅大さん自身がメンタル不全になってしまい休職することに。そのおよそ1ヶ月後、少し動けるようになった雅大さんは、インターネットで偶然見つけた青梅市の農業体験に興味を持ち参加します。すると「青梅でもっと農業をやってみたい!」と思うようになり、農園に通いながら土日は社会人の農業スクールでも学びました。こうして雅大さんは病院を退職。2023年に農業スクールの卒業を機に『とのわファーム』をオープンしました。
『とのわファーム』は、農業で人や地域「と・の・輪」を繋ぎたいという思いから名付けられており、雅大さんの他にも仲間がいます。農業スクールの同級生・山田 慎さん(55歳)と、田中 貴さん(57歳)です。「同じタイミングで農業を学び、同じタイミングで農業を始めた3人は感覚が似ている。だから3人で話し合いながら農業をできるのは幸せなこと」と雅大さんは語ります。医療業界から転身して農家になった雅大さん。そんな雅大さんを支える家族との交流や、共に頑張る大切な仲間たち、地域の方々との交流を紹介します。



『とのわファーム』では、葉物など年間60種類ほどの野菜を作っています。中でもおすすめはカブです。手で皮がむけ、実が桃のように綺麗なピンク色をした「もものすけ」や雅大さんが一番力を入れている「白馬」などがあります。



お昼時、作業場でランチ作り。「もものすけ」を使ったランチです。料理が得意な雅大さん、あっという間に採れたて野菜たっぷりの特製農家メシを作り、田中さん、山田さんと一緒に食卓を囲んで一休みです。物流会社を早期退職した山田さんと、アパレル業界で働く現役サラリーマンである田中さん。お二人も農業に出会って生活が変わったと喜んでいます。



この日、『とのわファーム』にやってきたのは、雅大さんの大恩人・川鍋重美さんです。雅大さんが、なかなか作業場を見つけられずに困っていたところ、川鍋さんが持ち主に話を通してくれたんです。雅大さんから「青梅は自然が豊かで、こんな里山が大好き。素晴らしいところです!」と言ってもらい、川鍋さんは「自分は凄くいいところに住んでいるんじゃないか」と実感したそう。地域との輪も繋いでいます。



実は青梅の農園には、車で1時間ほどかけて通っている雅大さん。作業を終えて練馬の自宅に戻り、早速、夕食の準備に取り掛かりました。雅大さんは、またまた慣れた手つきで調理を進めていきます。さらに長男の遥人さんも手伝ってくれて、夕食は完成しました。そこへ長女の紗穂さんと仕事から帰ってきた妻の真由美さんも加わり家族揃っていただきます。農家になり家族と一緒に過ごす時間が増えて幸せそうな雅大さんです。




かわなべ鶏卵農場
主人公の雅大さんの恩人・川鍋さんが営む鶏卵農場です。新鮮な卵が手に入ります。
営業時間 午前9時~午後5時
午後1時~午後5時(土曜のみ)
定休日 水曜
もみじたまご(L) 43円/個~
さくらたまご(L) 40円/個~




とのわファーム
主人公の雅大さんが代表を務める農園。
お客様が直接農園に来て一緒に収穫する畑直売も行っています。畑直売をご希望の際は、必ず『とのわファーム』にご連絡ください。
定休日 日曜
旬の野菜セット(標準サイズ) 2,980円
※詳細は、とのわファームHPをご確認ください。