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2024年4月6日卯月の壱

茨城・北茨城市
~森の神社とケーキ屋さん~

舞台は茨城県北茨城市。ケーキ店『森のドイツ菓子・Wald(ヴァルト)』を開いた神永綾子さん(47歳)と、花園神社の宮司で夫の知明さん(52歳)が主人公です。
鹿嶋市出身の綾子さんは、小学5年生の時、自宅で使われていなかったケーキの型を見つけたのがきっかけで、初めてケーキ作りに挑戦します。みんなから「美味しい」と言ってもらえたのが嬉しくて、将来は“ケーキ屋さんになりたい”と、製菓学校で学んでいました。しかしある日、鹿島神宮の巫女さんの募集に心惹かれ、巫女さんの道へ。この時、同じ鹿島神宮で神職をしていたのが、花園神社の後継者・知明さんでした。2年後に2人は結婚し、綾子さんは鹿嶋市で子育てをしながら、家族のために大好きなケーキを作り続けました。そんな中、綾子さんが諦めずにいた“ケーキ屋さんになりたい”という夢を、家族も応援するように。2017年、知明さんが花園神社の宮司を継ぐと、綾子さんは専門学校でお菓子作りを学び直すことに。そして、去年10月、花園神社のすぐそばで、『森のドイツ菓子・Wald』をオープンしました。「Wald」とは、ドイツ語で「森」を意味します。綾子さんのお菓子を求めて、森の中へわざわざ足を運んでくれるお客様たちに支えられています。
『Wald』で販売しているお菓子は全て綾子さんの手作り。ケーキやプリンを始め、8種類以上の焼き菓子も並びます。中でも、バタークリームをたっぷり使った「フランクフルタークランツ」は、一番人気のケーキ。生乳で作られたバターにイタリアンメレンゲを合わせ、これまでのバタークリームのイメージを覆す軽やかさに仕上がっています。
宮司の妻として働きながら、夢を諦めなかった綾子さんと、それを支える家族。そして綾子さんのお菓子を求めて足を運んでくれるお客様や、地域の方々との交流を紹介します。 

お店で販売しているお菓子は全て綾子さんの手作りです。中でもこだわっているのは、ドイツ・フランクフルト生まれのケーキ「フランクフルタークランツ」。バタークリームは、とても軽やかな口どけに仕上がっています。リングの形に成型したら、周りにまぶすのは“アーモンドのキャラメリゼ”。花園神社の境内で汲んできたご神水と、砂糖、砕いたアーモンドを加熱して作ります。

営業日、綾子さんのお菓子を求めて、つぎつぎとお客様がいらっしゃっていました。パウンドケーキをご注文の近所の常連さんは「お店にお客さんが来て、地域の活性化になって嬉しい」と仰ってくれました。みんなに愛される『ヴァルト』です。

花園神社では毎日、宮司の知明さんが執り行う厳かな神事があります。朝と夕、神様にお供え物をし、地域の安寧を祈る「日供祭(にっくさい)」です。この日は大学で神道を学んでいる次女の真衣さんも参加しました。幼い頃から知明さんのご祈祷を受け、そこから神職を目指したという真衣さん。嬉しいことですね。

この日、綾子さんは娘2人とお出かけです。自宅から徒歩3分の『増渕魚園』にニジマス釣りをしに来ました。最初はなかなか釣ることができませんでしたが、「これでは夕飯にならない」と奮闘。結果、親子3人で沢山釣ることができました。釣ったニジマスは塩焼きとフライにしていただきます。

楽園通信

増渕魚園

花園神社に行く道すがらにあります。店内の飲食スペースにて、釣った魚を食べることができます。
電話 0293-43-9210
営業時間:午前11時~午後3時
定休日:水曜
価格は釣った魚の重量により決定 2,200円~/kg

楽園通信

花園神社

知明さんが宮司さんを務める神社です。
茨城県内の神社を巡り、神玉を集める神玉巡拝ができる神社の中の1社です。
電話 0293-43-9212
問い合わせ可能時間
午前9時~午後4時
※HPのメールからも可能です。

楽園通信

森のドイツ菓子 Wald

綾子さんが営むケーキ店です。
お菓子は全て綾子さんの手作りです。
ケーキやプリンを始め、8種類以上の焼き菓子も並びます。
ケーキは日替わりで数量限定です。
定休日:月・火・水曜
生菓子 350円~
パウンドケーキ 240円