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2024年3月23日弥生の肆

静岡・下田市
~復活!海辺の人情湯宿~

祖父母の思い出が詰まった民宿を復活させたいと、静岡県下田市にUターンした土屋尊司さん(41歳)と妻の昌代さん(40歳)が主人公です。
生まれた時から、祖父母が営む温泉民宿『勝五郎』が実家だった尊司さん。民宿で使う道具を手作りする祖父の勝己さんにモノづくりを教わったり、祖母の光代さんと一緒に接客をしたりと、お客さんで賑わう民宿の暮らしが日常でした。
その後、大学進学をきっかけに実家を離れ、三重県で一人暮らしを始めた尊司さんは、同じ大学で昌代さんと出会い、お付き合いが始まりました。大学卒業後は、建物の内装デザインを手がける会社に就職し、30歳の時に昌代さんと結婚。九州や大阪など転勤も多く、共働きで忙しい日々を過ごしていました。一方、『勝五郎』は、祖父・勝己さんが亡くなり、祖母の光代さんと公務員を早期退職した父・孝一さんが切り盛りしていました。しかし、光代さんも高齢となり、2014年に『勝五郎』は廃業することに。
帰省した時、宿泊客が来ない『勝五郎』と、少し寂しそうな祖母と父の姿を見て、「ここを無くしたくない。かつての勝五郎を復活させたい!」という思いが強くなった尊司さんと昌代さんは会社を早期退職。内装デザインが本業の尊司さんが描いたイラストを基にリノベーションして、2018年に温泉民宿『勝五郎』をリニューアルオープンさせました。
祖父母との思い出が詰まった温泉宿を復活させた尊司さんと昌代さん。先代が築いた繋がりを大切にしつつ、新たな繋がりを築いています。そんなお2人が営む民宿に来てくれる常連さんや町を共に盛り上げる仲間との交流、元気いっぱいな家族との生活を紹介します。

勝五郎は、素泊まりのみで食事を提供していませんが、地元・下田のお土産屋さんや食事処を紹介しています。この日、常連のお客さんと一緒に向かったのは、老舗の干物屋さんの『小木曽商店』と、とんかつ屋さんの『むら中』。『むら中』は、都内から下田に移住し、去年、お店を始めました。下田の新名物を堪能したお客さんは「めっちゃ柔らかい。おいしい」と大満足でした。

かつて大広間だった部屋は、土屋さんご家族と宿泊客との交流の場になっています。今宵は、特別にお酒を振る舞い、会話も弾みます。一期一会の出会いとアットホームな空間。勝己おじいちゃんと光代おばあちゃんの頃から変わらない『勝五郎』の夜です。

この日、尊司さんは、祖父母の代からお付き合いが続いている干物屋さん『小木曽商店』のイラストを描いていました。『勝五郎』に訪れたお客さんのために、下田のお店を紹介するツールを作るそうです。手書きでちょっと可愛らしいムロアジやキンメダイを描いて完成です。早速、女将さんと社長に見てもらうと、鮮度の良さが表現されたイラストに「すごい!」と感動してくれました。尊司さんと昌代さんは、祖父母の代から続くつながりを大切に、下田を盛り立てています。

この日は、家族で海辺をお散歩。こちらの海岸は、キラキラ光る石が大好きな長男・大喜くんのお気に入りの場所です。暖かな日差しに長女・嬉子ちゃんも楽しそうです。
午後、大喜くんが集めている石を見せに訪問したのは、お隣の藤井さんのお宅です。藤井さんは、尊司さんが小さなころから、かわいがってくれていて、『勝五郎』を再開してからも気にかけてくれている優しいご近所さんです。藤井さん、これからの『勝五郎』の成長を見守っていてくださいね!

楽園通信

下田時計台フロント

伊豆急下田駅前にある土産物店
お食事も楽しむことができます。おすすめは、下田ミルクもち。
ミルクの香り豊かに、モチモチとした食感と大納言のあずきのアクセントがたまりません。

尊司さんの描いたイラストもポストカードやマグネットにして販売しています。

電話 0558-22-1256
営業時間
午前9時30分~午後5時30分(売店)
午前10時30分~午後4時30分(飲食店) ※午後4時ラストオーダー

楽園通信

温泉民宿 勝五郎

祖父母が営んでいた頃の趣を残しつつ、復活した温泉民宿。
大広間ではその日の宿泊客同士での交流も楽しむことができます。
食事の提供や調理スペースなどはありませんので、ご注意ください。
お問い合わせ・予約はホームページからお願いします。

また、尊司さんの描いたイラストのポストカードやマグネットはインターネットショップでも販売しています。
素泊まり 5,500円~
※季節により変動します