富山・富山市
~男の夢!かわいいケーキ店~

舞台は富山市。27年勤めた百貨店を早期退職し、ケーキ店を始めた宮森雅也さん(52歳)とそれを支える妻の千歳さん(55歳)が主人公です。
富山県立山町出身の雅也さんは幼い頃からケーキが大好き。大学卒業後、地元の百貨店に就職し、そこで化粧品の販売をしていた千歳さんと出会い2010年に結婚。休みの日は、雅也さんの趣味だったスイーツの食べ歩きを夫婦でするように。やがて百貨店の経営が厳しい時代となり、そこに追い打ちをかけたのがコロナ禍。百貨店も長期休業を余儀なくされ、雅也さんは今後の人生を改めて考えるようになりました。そして幼い頃から大好きだったケーキを仕事にしようと、雅也さんは49歳で早期退職。これまで経験のなかったケーキ作りを学ぶために菓子の専門学校に入学し、1年後に製菓衛生師の国家資格を取得。去年9月『CAKE SHOP chito(ケーキショップ チト)』をオープンしました。
27年勤めた百貨店を早期退職し、大好きなケーキのお店を開いた雅也さんと、それを支える千歳さんや地域との温かい繋がりを紹介します。



お店の看板ケーキは「苺ショート」。雅也さんは絞り出す丸いクリームの形と、スポンジの間に挟んだイチゴの配置にトコトンこだわっています。ホールケーキを切るときに、断面の美しさを追求するためミリ単位の正確さを求め、ケーキを置くシートに印をつけているほどです。真剣に作るケーキは味も抜群です。



もう一つの人気商品は「糀チーズケーキ」。千歳さんのいとこで、『新村こうじみそ商店』の5代目・新村弘之さんに頼んで特別に糀を粉末状にしてもらい、小麦粉の代わりに使用しています。「親戚のお姉ちゃんに頼まれたら嫌と言えない」と新村さん。グルテンフリーのチーズケーキは、さっぱりしていると評判です。



富山市のお隣、立山町では最近イチゴの栽培に力を入れていると聞いて、『あるぺん村観光農園』へ。お店のケーキに使ってみたいと、甘さも酸味もそれぞれ違う「紅ほっぺ」と「かおり野」を試食させてもらいました。雅也さんは、生クリームに合うイチゴを真剣に吟味。地元のイチゴで作るケーキ、楽しみです。



雅也さんは早期退職後、菓子の専門学校に通いながら朝の5時から3時間、製菓工場『ボン・リブラン』で働き、プロの技を学んだんです。この日、お世話になった松井敏幸社長にショートケーキを試食してもらうことに。「口溶け良く上手に仕上がってるな」と、高評価をいただきました。




CAKE SHOP chito
主人公・宮森雅也さんが営むケーキ店です。
雅也さん一人でケーキを作っているため数に限りがあります。
詳しくはSNSをご確認ください。
電話番号:090-4328-9575
営業時間:午前10時~午後5時
定休日:火~木曜
苺ショート 580円
糀チーズケーキ 500円