DIARY
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D日記 #146 セント・トーマス島/アメリカ領ヴァージン諸島

セーリング界で名を馳せるセント・トーマス・ヨットクラブが結成されたのは
1964年のこと
当時は、ヨットレース好きな皆が集える場所をとあたりに何もない開拓中の
土地を購入し、小さな小屋を建てることからスタートしました

そんなクラブのその後の栄光の要因を、
1988年ソウル五輪のフィン級銀メダリスト、ピーター・ホルムバーグ氏は、
立地と自然環境に見てとります

ヨットクラブの向かいにあるクリスマスコーブという小さな湾が防波堤の役割を果たし
子供や初心者は波の穏やかな海で怖い思いをせずにセーリングキャリアをスタート
海を楽しめるようになったところでヨットを湾の外へと漕ぎ出れば
そこには南米からの強い風が吹き荒れる絶好のレース環境が広がっているのです

カリブ海の晴天にも恵まれ年中ベストコンディションな海で
腕を磨き続けられる好条件が次々と世界トップレベルの逸材が生み出したのです
クラブはおよそ20年前からはジュニアプログラムを強化し
2010年イアン・バロウズ選手は第1回IOCユースオリンピックで金メダルを獲得
2013年、テイラー・キャンフィールド選手はISAFのマッチレース世界ランキングで
1位となり、世界選手権を最年少で制しました
現在、セント・トーマスヨットクラブは
米国で最も優れたジュニアセーリングクラブとも言われています