ストーリー

【第4話】お嬢さんのことが、好きなんです

 「面倒な婚約者だよ」――橘(堀夏喜)がそう自分のことを優衣(安倍乙)に話しているのを聞いてしまった紫乃(田辺桃子)。翌朝、橘が眠っている間に部屋を出た紫乃は、形だけの婚約を破棄し、「橘を解放してあげよう」と心に決めるのだった。
 そんなこととは知らず、会社でもちょっと怒ったような紫乃の様子に戸惑う橘。そこに、父・槙雄(勝村政信)から電話がかかってくる。
 実は橘の実家は、100年続く老舗の和菓子会社【たちばな軒】――海外販売部門の強化を、“御曹司”である息子に任せたい槙雄は、早く紫乃と結婚し、【たちばな軒】に戻ってくるよう催促してきたのだ。
 橘が【たちばな軒】の後継者であることを知るのは、紫乃の父で【加治屋フーズ】の社長・元治(大河内浩)とその秘書・牛島(ゆってぃ)だけ。婚約者である紫乃にも正体を明かしていないのには、ある理由があって…?
 紫乃と初めて出会った資料室でのやりとり、昼休みを一緒に過ごすようになりながら少しずつ紫乃に惹かれていったこと、そして紫乃の“婚約者”になった日のこと――3年前のことを思い出しながら、着実に紫乃との距離が近づいていることを実感した橘は、ついに紫乃にプロポーズする決意を固め…!?

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