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#889
2023年11月12日
「アナウンサー影の仕事」
【番組司会】山口豊(テレビ朝日アナウンサー)
八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
ニュースやワイドショーのキャスターやリポーター、バラエティ番組の進行やアシスタントなど、テレビカメラの前に立つ仕事以外に、アナウンサーはどんな仕事をしているのでしょうか?
<声の仕事>
映像に合わせてニュース原稿を読む仕事。
コロナ禍からリモートでナレーションの収録ができる「ニュースバンク」というシステムを導入しました。
このシステムは離れた場所にいるディレクターが指示を出し、対面する事なくナレーションを収録できます。
ナレーションを収録した映像はANNニュースやABEMAなどに使用されています。
八木 麻紗子アナウンサー:
1回でだいたい40秒くらいかかる原稿を、午前に4~5本、午後に4~5本とか10本ぐらい読みます。
完全に音で伝えなければいけないので、なるべく声で分かりやすく伝えるということを大切にしています。
顔出しのニュースは、生放送なので緊張します。
この「ニュースバンク」は、音でちゃんと皆さんに伝わっているかな
というのを考えながら読むのでこちらはこちらでやっぱり難しいと思いますね。
コロナ禍からリモートでナレーションの収録ができる「ニュースバンク」というシステムを導入しました。
このシステムは離れた場所にいるディレクターが指示を出し、対面する事なくナレーションを収録できます。
ナレーションを収録した映像はANNニュースやABEMAなどに使用されています。
八木 麻紗子アナウンサー:
1回でだいたい40秒くらいかかる原稿を、午前に4~5本、午後に4~5本とか10本ぐらい読みます。
完全に音で伝えなければいけないので、なるべく声で分かりやすく伝えるということを大切にしています。
顔出しのニュースは、生放送なので緊張します。
この「ニュースバンク」は、音でちゃんと皆さんに伝わっているかな
というのを考えながら読むのでこちらはこちらでやっぱり難しいと思いますね。



<提供読み>
民間放送ならではの「声の仕事」提供読み。
取材したこの日の原稿は9件。
始める前に、企業名やイントネーションを確認して本番に。
矢島 悠子アナウンサー:
難しいのは番組のテンションに合わせて読むこと。
長い企業名だから長く尺があるわけではないのでそのあたりも難しいですね。
自分の仕事の中でも最も気を遣う仕事だと思います。
取材したこの日の原稿は9件。
始める前に、企業名やイントネーションを確認して本番に。
矢島 悠子アナウンサー:
難しいのは番組のテンションに合わせて読むこと。
長い企業名だから長く尺があるわけではないのでそのあたりも難しいですね。
自分の仕事の中でも最も気を遣う仕事だと思います。


<バラエティ番組のナレーション>
毎週土曜よる6時56分から放送されている「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」
このナレーションは、「ドラえもん」の出木杉くんの声も担当している萩野 志保子アナウンサーが読んでいます。
番組の「校長先生」のキャラクターやクイズの出題、一般的な情報ナレーションなどで意識していることはあるのでしょうか?
萩野 志保子アナウンサー:
「博士ちゃん」の原稿には、「ここは校長先生というより客観的な情報ナレーターとして」とか
「校長先生で情報なんだけど、えっへん!って感じ」とか
「校長先生でポップな感じ クイズの文言なので聞きやすく」と、ディレクターからの指示が書いてあるんです。
声色を変えるというよりは、オーダーに合わせて読んでいるという感じです。
アフレコとナレーションの違いは?
萩野 志保子アナウンサー:
出木杉くんが声を発するときは出木杉くん本人の声を出すのですが
ナレーションの場合は出木杉君が「今パンを食べようとしている」とか
そういう解説をすることがナレーションだと思うんです。
その時に「僕がパンを食べたい」という時の声の出し方と
「彼はパンを食べようとしている」という時の距離感で自然に声の出し方は変わるんだと思います。
●スタジオ
山口豊アナウンサー:
萩野さんの声はテレビでいつも聞いていますけど、ああいう風にやっているというのは初めて観ました。
アナウンサーは、正確に間違えずに色をつけずに読むということも一つお手本としてあると思うのですが、それだけではなく、萩野さんのように、いろんな人の声を演じる演技力、声優さんにも近いそういうところが、これから必要になるのかもしれません。
このナレーションは、「ドラえもん」の出木杉くんの声も担当している萩野 志保子アナウンサーが読んでいます。
番組の「校長先生」のキャラクターやクイズの出題、一般的な情報ナレーションなどで意識していることはあるのでしょうか?
萩野 志保子アナウンサー:
「博士ちゃん」の原稿には、「ここは校長先生というより客観的な情報ナレーターとして」とか
「校長先生で情報なんだけど、えっへん!って感じ」とか
「校長先生でポップな感じ クイズの文言なので聞きやすく」と、ディレクターからの指示が書いてあるんです。
声色を変えるというよりは、オーダーに合わせて読んでいるという感じです。
アフレコとナレーションの違いは?
萩野 志保子アナウンサー:
出木杉くんが声を発するときは出木杉くん本人の声を出すのですが
ナレーションの場合は出木杉君が「今パンを食べようとしている」とか
そういう解説をすることがナレーションだと思うんです。
その時に「僕がパンを食べたい」という時の声の出し方と
「彼はパンを食べようとしている」という時の距離感で自然に声の出し方は変わるんだと思います。
●スタジオ
山口豊アナウンサー:
萩野さんの声はテレビでいつも聞いていますけど、ああいう風にやっているというのは初めて観ました。
アナウンサーは、正確に間違えずに色をつけずに読むということも一つお手本としてあると思うのですが、それだけではなく、萩野さんのように、いろんな人の声を演じる演技力、声優さんにも近いそういうところが、これから必要になるのかもしれません。




<未来への育成>
新人アナウンサーを育てるのもアナウンサーの仕事です。
研修幹事が中心となって研修内容、講義する人、スケジュール調整をし研修を行います。
ニュースの伝え方、スポーツなどの実況、緊急対応の訓練など
数か月にわたる研修は数多くの先輩アナウンサーが関わっています。
「未来の後輩」を育てる仕事もあります。
「テレビ朝日アスク」は、アナウンサー・マスコミ就職を目指す人たちに向け現役アナウンサーも授業を担当しています。
ニュース原稿の読み方の基礎をはじめ、未来のアナウンサーのための指導もしているのです。
研修幹事が中心となって研修内容、講義する人、スケジュール調整をし研修を行います。
ニュースの伝え方、スポーツなどの実況、緊急対応の訓練など
数か月にわたる研修は数多くの先輩アナウンサーが関わっています。
「未来の後輩」を育てる仕事もあります。
「テレビ朝日アスク」は、アナウンサー・マスコミ就職を目指す人たちに向け現役アナウンサーも授業を担当しています。
ニュース原稿の読み方の基礎をはじめ、未来のアナウンサーのための指導もしているのです。




<緊急事態に備えて>
「報道STATION」放送終了後のよる11:30頃。
毎日行っているのが「緊急対応訓練」です。
災害発生時、通常放送を中断し「緊急放送」に切り替えるための訓練。
どんな時間帯でも対応できるよう、宿直のスタッフと宿直のアナウンサーで毎日約20分間行っています。宿直のアナウンサーは次々と入ってくる情報を整理し原稿を読み上げ、迅速かつ正確に伝えます。
アナウンサーが日頃から行なっていることとは?
寺川 俊平アナウンサー:
災害情報を伝えるための決まったコメントがあります。
新人研修の頃、アナウンス部員は全員覚えます。
日頃から、何かあったときにすぐに言葉にするトレーニングもしています。
●スタジオ
山口豊アナウンサー:
災害は、いつ起こるかわかりませんから
アナウンサーは交代で24時間誰かが会社にいるようにしています。
私も月に1回、午前3時まで泊まりのシフトがあります。
午前3時に出社してくるアナウンサーにバトンタッチして帰宅しています。
最近では「在京6局防災アナ会合」という民放とNHK、各局のアナウンサーが集まって
勉強会もしています。
さらに全国に呼びかけて一番多い時だと200人ぐらいがオンラインで参加して学ぶ会もやりました。
そうすると絆も生まれてきて一緒に頑張ろうという気持ちにもなりますので定期的に続けていこうと思っています。
毎日行っているのが「緊急対応訓練」です。
災害発生時、通常放送を中断し「緊急放送」に切り替えるための訓練。
どんな時間帯でも対応できるよう、宿直のスタッフと宿直のアナウンサーで毎日約20分間行っています。宿直のアナウンサーは次々と入ってくる情報を整理し原稿を読み上げ、迅速かつ正確に伝えます。
アナウンサーが日頃から行なっていることとは?
寺川 俊平アナウンサー:
災害情報を伝えるための決まったコメントがあります。
新人研修の頃、アナウンス部員は全員覚えます。
日頃から、何かあったときにすぐに言葉にするトレーニングもしています。
●スタジオ
山口豊アナウンサー:
災害は、いつ起こるかわかりませんから
アナウンサーは交代で24時間誰かが会社にいるようにしています。
私も月に1回、午前3時まで泊まりのシフトがあります。
午前3時に出社してくるアナウンサーにバトンタッチして帰宅しています。
最近では「在京6局防災アナ会合」という民放とNHK、各局のアナウンサーが集まって
勉強会もしています。
さらに全国に呼びかけて一番多い時だと200人ぐらいがオンラインで参加して学ぶ会もやりました。
そうすると絆も生まれてきて一緒に頑張ろうという気持ちにもなりますので定期的に続けていこうと思っています。




<広報活動>
アナウンサーは、広報活動にも積極的に取り組んでいます。
アナウンサー公式HPやInstagramだけでなく、毎年制作しているアナウンサーカレンダーなどもアナウンサーが主体となって活動しています。
現在発売中の来年のカレンダーもアナウンサーが内容を企画。
アナウンサーが撮影も行いました。
以前発売していた壁掛け用のカレンダーもアナウンサーが中心となって制作していました。
「YouTubeアナぽけっと。」は「話し方テクニック」「現場こぼれ話」「ことばのアレコレ」
という3つのジャンルでアナウンサー自身が内容を考え動画を制作しています。
ある日の撮影現場を覗いてみました。
草薙 和輝アナウンサー:
誰かに撮ってもらう場合もあるんですけど、今日はお願いできる人がいなかったので
自前の自撮り棒で撮影しています。
動画は何回くらい撮り直すのでしょうか?
草薙 和輝アナウンサー:
僕は結構苦手でなかなか上手くできないので、10回くらい撮り直して、トータル1時間くらいはかかっています。テーマを自分で考えて、台本も書いています。
初めて担当する後輩は、4時間かかったと言っていました。
●スタジオ
山口豊アナウンサー:
事件とか事故の場合は放送前の取材が非常に大きな時間を占めるわけですよね。
あとスポーツアナウンサーの仕事は準備期間が長いですよね。
スポーツ実況は本当に影の時間・影の仕事が長いジャンルでアナウンス部にずっといて黙々と資料を作っている人も結構多いですよね。
八木 麻紗子アナウンサー:
我が家も夫がスポーツ実況をしているアナウンサーなので、家でも仕事目線でスポーツ中継を観たり、資料もかなりの時間をかけて作っていて相当なこだわりを感じます。
アナウンサー公式HPやInstagramだけでなく、毎年制作しているアナウンサーカレンダーなどもアナウンサーが主体となって活動しています。
現在発売中の来年のカレンダーもアナウンサーが内容を企画。
アナウンサーが撮影も行いました。
以前発売していた壁掛け用のカレンダーもアナウンサーが中心となって制作していました。
「YouTubeアナぽけっと。」は「話し方テクニック」「現場こぼれ話」「ことばのアレコレ」
という3つのジャンルでアナウンサー自身が内容を考え動画を制作しています。
ある日の撮影現場を覗いてみました。
草薙 和輝アナウンサー:
誰かに撮ってもらう場合もあるんですけど、今日はお願いできる人がいなかったので
自前の自撮り棒で撮影しています。
動画は何回くらい撮り直すのでしょうか?
草薙 和輝アナウンサー:
僕は結構苦手でなかなか上手くできないので、10回くらい撮り直して、トータル1時間くらいはかかっています。テーマを自分で考えて、台本も書いています。
初めて担当する後輩は、4時間かかったと言っていました。
●スタジオ
山口豊アナウンサー:
事件とか事故の場合は放送前の取材が非常に大きな時間を占めるわけですよね。
あとスポーツアナウンサーの仕事は準備期間が長いですよね。
スポーツ実況は本当に影の時間・影の仕事が長いジャンルでアナウンス部にずっといて黙々と資料を作っている人も結構多いですよね。
八木 麻紗子アナウンサー:
我が家も夫がスポーツ実況をしているアナウンサーなので、家でも仕事目線でスポーツ中継を観たり、資料もかなりの時間をかけて作っていて相当なこだわりを感じます。



