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#831
2022年8月21日
「災害報道のいま」
【番組司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)
八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】西 浩一郎(報道局 報道番組センター 担当部長)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】西 浩一郎(報道局 報道番組センター 担当部長)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
想像を越え各地を襲う大型台風や集中豪雨、洪水、いつくるかもしれない巨大地震。
近年「災害報道」の重要性が増しています。
テレビ朝日では、正解な情報を伝え続けるため「災害報道」についてどのように取り組んでいるのでしょうか?
西 浩一郎担当部長(報道局 報道番組センター)に聞きました。
平日の場合は、あさ4:55OAの「グッド!モーニング」からよる9:54OAの「報道STATION」まで大型の生放送番組が5つあります。
生放送番組の場合は、どんな時でもその時に起きた事象を速やかに放送できるメリットを生かして、万が一の場合に備えています。
生放送の番組以外でも、ある一定の基準を超える大きな災害が発生した場合は「緊急対応」をとり、放送内容を切り替えられるようにしています。
近年「災害報道」の重要性が増しています。
テレビ朝日では、正解な情報を伝え続けるため「災害報道」についてどのように取り組んでいるのでしょうか?
西 浩一郎担当部長(報道局 報道番組センター)に聞きました。
平日の場合は、あさ4:55OAの「グッド!モーニング」からよる9:54OAの「報道STATION」まで大型の生放送番組が5つあります。
生放送番組の場合は、どんな時でもその時に起きた事象を速やかに放送できるメリットを生かして、万が一の場合に備えています。
生放送の番組以外でも、ある一定の基準を超える大きな災害が発生した場合は「緊急対応」をとり、放送内容を切り替えられるようにしています。


<報道局の緊急対応訓練>
「報道STATION」放送終了後のよる11:30頃。
毎日行っているのが「緊急対応訓練」です。
災害発生時、通常放送を中断し「緊急放送」に切り替えるための訓練。
どんな時間帯でも対応できるよう、宿直のスタッフと宿直のアナウンサーで毎日約20分間行っています。
宿直のアナウンサーは次々と入ってくる情報を整理し原稿を読み上げ、迅速かつ正確に伝えます。
アナウンサーが日頃から行なっていることとは?
(寺川俊平 アナウンサー)
災害情報を伝えるための決まったコメントがあります。
新人研修の頃からアナウンス部員は全員覚えます。
日頃から、何かあったときにすぐに言葉にするトレーニングをしています。
この日の統括デスク 大坪茂(報道局ニュースセンター)にも話を聞きました。
周知をしないでいきなり訓練を始め、何分後に「緊急対応」の放送に切り替えられるかを計算して訓練を行なっています。
毎日行っているのが「緊急対応訓練」です。
災害発生時、通常放送を中断し「緊急放送」に切り替えるための訓練。
どんな時間帯でも対応できるよう、宿直のスタッフと宿直のアナウンサーで毎日約20分間行っています。
宿直のアナウンサーは次々と入ってくる情報を整理し原稿を読み上げ、迅速かつ正確に伝えます。
アナウンサーが日頃から行なっていることとは?
(寺川俊平 アナウンサー)
災害情報を伝えるための決まったコメントがあります。
新人研修の頃からアナウンス部員は全員覚えます。
日頃から、何かあったときにすぐに言葉にするトレーニングをしています。
この日の統括デスク 大坪茂(報道局ニュースセンター)にも話を聞きました。
周知をしないでいきなり訓練を始め、何分後に「緊急対応」の放送に切り替えられるかを計算して訓練を行なっています。
<スタジオ>
夜間以外にも訓練を行なっています。
災害報道担当の専属スタッフはいません。
政治や経済、事件等の取材を日頃行なっているスタッフで「災害報道」に対応するので、訓練は非常に大切です。
少ない人数であっても継続的に緊急放送を続けていくことできるかどうかが重要。
アナウンサーが不在の場合を想定し、報道記者がアナウンサー役をやる場合もあります。
災害報道担当の専属スタッフはいません。
政治や経済、事件等の取材を日頃行なっているスタッフで「災害報道」に対応するので、訓練は非常に大切です。
少ない人数であっても継続的に緊急放送を続けていくことできるかどうかが重要。
アナウンサーが不在の場合を想定し、報道記者がアナウンサー役をやる場合もあります。

<災害報道の変化>
「災害報道」は、スタイル、システム、表現方法、言葉遣い、図やテロップの表示の仕方が、日々更新されています。
かつての台風中継では、海岸で波しぶきをうけながら状況を伝えることがありましたが、今はそういう事はしていません。
視聴者の身の安全を促す使命があるので、映像から伝わる印象は非常に重要。
あえて危険な場所で中継することは意味がないと判断しています。
津波警報が出た場合は、まず「逃げる」ことに徹した放送をしています。
少しでも被害を減らし、人の命を救いたいです。
かつての台風中継では、海岸で波しぶきをうけながら状況を伝えることがありましたが、今はそういう事はしていません。
視聴者の身の安全を促す使命があるので、映像から伝わる印象は非常に重要。
あえて危険な場所で中継することは意味がないと判断しています。
津波警報が出た場合は、まず「逃げる」ことに徹した放送をしています。
少しでも被害を減らし、人の命を救いたいです。
<特別警報の変化>
「特別警報」が出たら非常に大きな災害になる可能性があるので、「特別警報」が出る前の段階で避難することが非常に大事。
警戒レベルの色分けをわかりやすくし、災害が切迫しているレベルが「黒」になりました。
「黒」になる前に避難してください。とアナウンスすることが重要。
「避難勧告」と「避難指示」という表現も区別しにくいことから、「避難指示」に一本化されました。
警戒レベルの色分けをわかりやすくし、災害が切迫しているレベルが「黒」になりました。
「黒」になる前に避難してください。とアナウンスすることが重要。
「避難勧告」と「避難指示」という表現も区別しにくいことから、「避難指示」に一本化されました。


<キキクル>
土砂災害、浸水、洪水の状況をタイムリーに表示する気象庁のHPがあります。
テレビ放送は多くの地域を対象にしているため、どこかの地域に特化した情報を伝えることが難しいです。
災害がおこった際には自分の住む地域情報の詳細を知り避難等の参考にしてください。
スマホやパソコン等で見る事が出来ます。
普段から見る習慣をつけておくことをお勧めします。
テレビ放送は多くの地域を対象にしているため、どこかの地域に特化した情報を伝えることが難しいです。
災害がおこった際には自分の住む地域情報の詳細を知り避難等の参考にしてください。
スマホやパソコン等で見る事が出来ます。
普段から見る習慣をつけておくことをお勧めします。

<線状降水帯>
線状降水帯の発生予測は難しく、正確性はまだ高くはありませんが、危険な可能性がある場合には伝えていく必要があると思っています。

<災害報道で感じること>
「完璧な災害報道とはなんだろう」と常日頃から考えることが多いです。
緊急対応した後に「こうしておけばよかった」と思うこともあります。
常に「次に生かしていく」というのが大事だと思っています。
訓練も同じで「うまくやる必要はない」と思います。
浮き彫りになった課題を知り、改善していくことが大切だと思っています。
しっかりと情報を伝えることによって、命が救えることが必ずあるという思いで取り組んでいます。
緊急対応した後に「こうしておけばよかった」と思うこともあります。
常に「次に生かしていく」というのが大事だと思っています。
訓練も同じで「うまくやる必要はない」と思います。
浮き彫りになった課題を知り、改善していくことが大切だと思っています。
しっかりと情報を伝えることによって、命が救えることが必ずあるという思いで取り組んでいます。