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2022年3月19日(土)

「人形焼」

江戸時代、庶民向けの人形芝居が盛んで、人形師らが暮らしていたことが地名の由来とされる「人形町」。「人形焼」は、そんな街の名物を作ろうと明治時代末期に考案されたと伝えられています。カステラ風の生地の中にあんこを入れて焼き上げる伝統菓子は、東京土産の定番となっています。

「人形焼本舗 板倉屋」は明治40年創業。「人形焼」発祥のお店といわれています。周辺の神社にまつられる「日本橋七福神」を模した板倉屋の「人形焼」は、創業当時からのレシピを守り抜いていた逸品。小麦粉・卵・砂糖などを混ぜた生地は、一晩寝かせることで口当たりが柔らかに仕上がるのだとか。味のバランスを「6(生地):4(あんこ)」で焼き上げるのもポイントだそうです。