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2019.11.02

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題名のない音楽会55周年 令和スペシャルコンサート(2)

1964年スタートから、今年放送55周年を迎える「題名のない音楽会」。記念して行われたスペシャルコンサートの2回目は、目玉が2つ!1つ目は国際コンクールで上位入賞を果たした若手実力派奏者が一堂に会し、クラシックの名曲「四季」を演奏。しかもただ演奏するだけではなく、数小節ごとにソリストがチェンジしていく「全員がソリスト」の演奏を展開しました。2つ目は日本音楽の世界で第一線に立ちながら、次々と改革を進めている5名の奏者を中心に55周年のために作ったオリジナル曲を演奏!その名も「伝統から革新への序破急」。このメンバーで共演するのは初めて、という特別な演奏をお送りしました。
♪林英哲、英哲風雲の会、藤原道山、風雅竹韻、一噌幸弘、上妻宏光、LEO(今野玲央)、山田和樹、55周年祝祭オーケストラ ほか

出演者

山田 和樹  やまだ かずき /指揮
2009年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。これまでにドレスデン国立歌劇場管弦楽団、パリ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、バーミンガム市交響楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、エーテボリ交響楽団など各地の主要オーケストラでの客演を重ねている。現在、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督、バーミンガム市交響楽団首席客演指揮者、日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者、読売日本交響楽団首席指揮者、東京混声合唱団音楽監督などを務めている。東京藝術大学指揮科で小林研一郎・松尾葉子の両氏に師事。ベルリン在住。
Twitter@yamakazu_takt
Facebook https://www.facebook.com/KazukiYamada.official/
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上妻 宏光  あがつま ひろみつ /津軽三味線
茨城県出身。幼少の頃より数々の津軽三味線大会で優勝する。ジャンルを超えた国内外アーティストとのセッションは各方面から注目を集め、世界30ヵ国以上で公演を行う。「TOKYO2020公式夕食会」、「第5回アフリカ開発会議公式首脳晩餐会」など日本を代表して演奏を披露。伝統をふまえつつ時代に応じた感性を加え、津軽三味線の“伝統と革新”を追求し続けている。
<HP> http://agatsuma.tv/
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安達 真理  あだち まり /ヴィオラ
4歳よりヴァイオリンを始め、桐朋学園大学在学中にヴィオラに転向。ローザンヌ高等音楽院ソリスト修士課程修了。バンベルク交響楽団にて客演首席、インスブルック交響楽団にて副首席を務めたのち、2016年よりパーヴォ・ヤルヴィ氏率いるエストニア・フェスティバル管弦楽団メンバー。ソリスト、室内楽奏者として国内外で活躍。
一噌 幸弘  いっそう ゆきひろ /能管
能楽一噌流笛方、故一噌幸政の長男。笛演奏家、作曲家。能管、篠笛、田楽笛、リコーダー、角笛など演奏、国内外のジャンルを超えた様々なアーティストと共演、自作曲の提供。2011年読売日本交響楽団との共演で第24回ミュージック・ペンクラブ音楽賞クラシック部門コンサート・パフォーマンス受賞。第2回「創造する伝統賞」受賞。重要無形文化財総合指定保持者。
岡本 侑也  おかもと ゆうや /チェロ
1994年生まれ。2017年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位・イザイ賞を獲得。新日鉄住金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、出光音楽賞、ホテルオークラ音楽賞を相次いで受賞。国内外のオーケストラ、室内楽ではワディム・レーピン等と共演。今秋にはイタリアと日本でピアニストのクリスチャン・ツィメルマンとブラームスのピアノ四重奏曲を競演。現在ドイツ・ミュンヘン音楽大学大学院でユリアン・シュテッケルに師事。
加藤 雄太  かとう ゆうた /コントラバス
桐朋学園大学卒業。タングルウッド音楽祭、小澤征爾音楽塾、サイトウ・キネン・フェスティバル松本等に参加。東京・春・音楽祭、霧島国際音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ、ラヴェンナ音楽祭、サントリーホール ARKクラシックスなどに出演している他、パーヴォ・ヤルヴィ率いるエストニア・フェスティバル管弦楽団にも出演。これまでに都筑道子、西田直文、河原泰則、エドウィン・バーカーの各氏に師事。現在、神奈川フィルハーモニー管弦楽団客演契約首席奏者。
川久保 賜紀  かわくぼ たまき /ヴァイオリン
2002年チャイコフスキー国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門最高位受賞以来、豊富なステージ経験を積む。日本では1997年、チョン・ミョンフン指揮アジア・フィルハーモニー管弦楽団のソリストとしてデビュー。以後、高度な技術と作品の品位を尊ぶ深い音楽性に高い評価を得ている。近年は自ら企画するコンサートを行い、後進の指導にも積極的に取り組み、2018年より桐朋学園大学院(富山校)大学教授に就任。
小林 美樹  こばやし みき /ヴァイオリン
ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールにて第2位を受賞して一躍注目を集めた。国内主要オーケストラはもとより、マキシマム・ヴェンゲーロフ氏の指揮や彼から推薦を受けたポーランド主要オーケストラとも共演。宮崎国際音楽祭や鎌倉芸術館ゾリステンにおいては室内楽でも精力的に活動を展開。桐朋学園ソリスト・ディプロマコースに特待生として入学後、ウィーン私立音楽芸術大学で学ぶ。CDはこれまで3枚リリース。第24回出光音楽賞受賞。
周防 亮介  すほう りょうすけ /ヴァイオリン
2015年第25回出光音楽賞受賞。2016年ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール入賞及び審査員特別賞受賞をはじめ、国内外の数々のコンクールで優勝や入賞の実績を持つ。12歳での日本の主要オーケストラとの共演を皮切りに、パリ管弦楽団やドイツ・シュトゥットガルト室内管弦楽団など国内外のオーケストラと多数共演。使用楽器はNPO法人イエローエンジェルより1678年製ニコロ・アマティを貸与されている。
田原 綾子  たはら あやこ /ヴィオラ
第11回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞、第9回ルーマニア国際音楽コンクール全部門グランプリを受賞。読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等と共演。室内楽奏者としても著名なアーティストと多数共演している。現在はパリ・エコールノルマル音楽院にて、ブルーノ・パスキエ氏から指導を受けている。桐朋学園大学院大学特待生。2019年度明治安田クオリティオブライフ文化財団海外留学研修生。
中 恵菜  なか めぐな /ヴイオラ
桐朋学園大学音楽学部卒業。Quartet Amabileのヴィオラ奏者として、2016年第65回ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第3位に入賞、あわせて委嘱新作特別賞を受賞。第12回ルーマニア国際音楽コンクールアンサンブル部問第1位など多数入賞。2019年CHANEL Pygmailion Days室内楽アーティスト。ヴィオラを佐々木亮氏に指示。現在ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン・マスター過程に在籍しヴァルター・キュスナー氏に師事。
成田 達輝  なりた たつき /ヴァイオリン
2010年ロン=ティボー国際コンクール第2位、2012年エリザベート国際コンクール第2位及びイザイ賞を受賞。これまでに、国内外の著名な指揮者、オーケストラと共演し高い評価を得るとともに、室内楽奏者としても活動を広げる注目の若手ヴァイオリニスト。現代の作曲家とのコラボも多い。使用楽器は、ストラディヴァリウス1711年製“Tartini”(宗次コレクションより貸与)。
林 英哲  はやし えいてつ /太鼓
11年間のグループ活動後、1982年太鼓独奏者として活動を開始。1984年に和太鼓ソリストとして初のカーネギー・ホールにデビュー、国際的に高い評価を得た。2000年ドイツ・ワルトビューネでベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演、2万人を超える聴衆を圧倒させた。世界のアーティストやオーケストラと共演しながら、日本から世界に向けて発信する新しい「太鼓音楽」の創造に取り組み、国内外でますます活躍のフィールドを広げている。
http://eitetsu.net ※リンク先は外部サイトへ遷移します。
英哲風雲の会  えいてつふううんのかい /太鼓
日本や世界で活躍する若手太鼓奏者の中から、林英哲の音楽に共鳴する実力者が揃う太鼓ユニット。1995年、林英哲作曲の大太鼓合奏曲『七星』の演奏のために結成。その後、林英哲コンサートアンサンブルメンバーとして活躍するほか、独自の演奏活動も行う、いずれも次代を担う俊英たちである。今回出演するのは、上田秀一郎、はせみきた、田代誠、辻祐の4名。
藤田 真央  ふじた まお /ピアノ
2019年6月、チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。聴衆から熱狂的に支持され、ネット配信を通じて世界中に注目された。最後のガラ公演では、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演。喝采を浴びた。2017年、弱冠18歳で、第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。2016年には浜松国際ピアノアカデミーコンクールで第1位を受賞。これまでに全国各地でのリサイタル、国内外の指揮者、オーケストラと共演を重ねる注目の新星。2019、2020シーズンにはロンドンデビューが予定されている。映画『蜜蜂と遠雷』では、風間塵役の演奏を担当し、話題になっている。
藤原 道山  ふじわら どうざん /尺八
初代山本邦山に師事。東京藝術大学卒業、大学院音楽研究科修了。CD、映像作品等多数リリース。伝統音楽の演奏活動及び研究を積極的に行うと共に、さまざまなアーティストとの共演、映画音楽、舞台音楽、音楽監修など手がける。「題名のない音楽会」2017年“アーク・ノヴァから生まれる音楽会”、2018年“ジャンルを超えた仲間達の音楽会”に出演。中学音楽教科書「中学校の器楽」(教育芸術社)編集協力及び出演。東京藝術大学講師ほか後進の育成にも力を注ぐ。
南 紫音  みなみ しおん /ヴァイオリン
15歳にしてアルベルト・クルチ国際ヴァイオリン・コンクールに優勝してイタリアデビューを果たす。その後、ロン=ティボー国際音楽コンクールで第2位、ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールで第2位を受賞して国際的に注目を集める。フランス国立管弦楽団、リール国立管弦楽団、サンカルロ歌劇場管弦楽団、ビルバオ交響楽団、ミラノ・スカラ座室内合奏団や国内主要オーケストラとたびたび共演。ユニバーサルよりCDをリリース。第21回出光音楽賞受賞。
宮田 大  みやた だい /チェロ
第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクール(パリ)で日本人として初優勝。桐朋学園音楽部門特待生、同ソリスト・ディプロマコースを首席で卒業。ジュネーヴ音楽院、クロンベルク・アカデミー(ドイツ)卒業。齋藤秀雄メモリアル基金賞、第20回出光音楽賞受賞。チェロを倉田澄子、フランス・ヘルメルソンの各氏に師事。使用楽器は1698年製ストラディヴァリウス“Cholmondeley”(上野製薬株式会社より貸与)。
村治 佳織  むらじ かおり /ギター
幼少の頃より数々のコンクールで優勝を果たし、15歳でCDデビュー。フランス留学帰国後、本格的なソロ活動を展開。その後NHK交響楽団を初め国内外主要オーケストラとの共演も多い。2003年英国の名門クラシックレーベルDECCAと日本人としては初の長期専属契約を結ぶ。これまでにDECCAよりCD13枚、DVD2枚をリリース。2017年4月より毎週土曜20時〜J-WAVEでナビゲーターを務める。11月ベストドレッサー賞(学術・文化部門)受賞。2018年9月にリリースした『シネマ』は第33回日本ゴールドディスク大賞インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。
森 麻季  もり まき /ソプラノ
東京藝術大学、同大学院、文化庁オペラ研修所修了後、ミラノとミュンヘンに留学。プラシド・ドミンゴ世界オペラコンクールをはじめ、多数の国際コンクールに上位入賞。国内外の著名指揮者および主要オーケストラと数多くの共演を重ね、ワシントン・ナショナル・オペラ、ドレスデン国立歌劇場、トリノ王立歌劇場などに出演し国際的な評価を高める。透明感ある美声と深い音楽性は各方面から絶賛され、日本を代表するオペラ歌手として常に注目をあびる。五島記念オペラ新人賞、ワシントン・アワード、出光音楽賞、ホテルオークラ音楽賞。
山根 一仁  やまね かずひと /ヴァイオリン
1995年生まれ。2010年第79回日本音楽コンクール第1位。中学生の1位は26年ぶりの快挙。圧倒的な演奏で衝撃的なデビューを果たした。これまでにバーミンガム市交響楽団、プラハ・カメラータ、NHK交響楽団をはじめ国内外のオーケストラと共演を重ねる。ソロリサイタルの他に室内楽ではベルリンフィルハーモニー弦楽五重奏団、ピーター・ウィスペルウェイ、ニルス・メンケマイヤー、などと共演、名手からの信頼も厚い。テレビ、ラジオではNHK『ららら♪クラシック』、『クラシック倶楽部』、NHKFM『名曲リサイタル』、テレビ朝日『題名のない音楽会』等に多数出演している。横浜文化賞文化・芸術奨励賞最年少受賞の他、岩谷時子音楽文化振興財団『Foundation for Youth賞』、青山音楽財団新人賞、出光音楽賞、ホテルオークラ音楽賞等を受賞。故富岡萬、水野佐知香、原田幸一郎各氏に師事。2015年秋よりミュンヘン音楽演劇大学に在籍。クリストフ・ポッペン氏のもとさらに研鑽を積む。現在、明治安田クオリティオブライフ文化財団奨学生。
オフィシャルサイトhttp://kazuhitoyamane.jp/
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横坂 源  よこさか げん /チェロ
桐朋学園女子高等学校(男女共学)、同ソリストディプロマ・コースを経て、シュトゥットガルト国立音楽大学、並びにフライブルク国立音楽大学にて学ぶ。15歳で全日本ビバホール・チェロコンクール最年少優勝。2005年に出光音楽賞を受賞した他、2008年齋藤秀雄メモリアル基金賞、2010年ミュンヘン国際音楽コンクール第2位など受賞多数。鷲尾勝郎、毛利伯郎、ジャン=ギアン・ケラスの各氏に師事。
吉田 誠  よしだ まこと /クラリネット
5歳からピアノを、15歳からクラリネットを、22歳から小澤征爾、湯浅勇治の各氏のもとで指揮を学ぶ。東京藝術大学入学後、渡仏。文化庁海外新進芸術家派遣員として、パリ国立高等音楽院、ジュネーヴ国立高等音楽院で学んだ。東京音楽コンクール木管部門第1位及び聴衆賞。2014年、トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーンのソリストに抜擢され全国ツアーに参加。同年テビューCDをリリース。2016年2月、3月の2ヶ月連続でテレビ朝日「題名のない音楽会」で特集が組まれ、音楽業界の注目を集める。国内外のオーケストラ、国際音楽祭にソリストとして招かれ、日本、フランス、ドイツ、スイス、オーストリアでリサイタル、室内楽公演を重ねている。
オフィシャル・ウェブサイト makoto-yoshida.com
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米元 響子  よねもと きょうこ /ヴァイオリン
1997年、パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール(イタリア)において史上最年少13歳で入賞後、日本音楽コンクール優勝など数々の賞を受賞。2008年「出光音楽賞」受賞。国内外の主要オーケストラとの共演も数多く、いずれも高い評価を得ている。CD「イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲」は「レコード芸術」特選盤に選出された。現在、オランダ・マーストリヒト音楽院教授。使用楽器は1727年製のストラディヴァリウス(サントリー芸術財団より貸与)。
LEO(今野玲央) れお こんの れお /箏
1998年横浜生まれ。インターナショナルスクールの授業にて9歳で箏と出会い、14歳で第30回全国小・中学生箏曲コンクールグランプリ、16歳で第20回くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞・文部科学大臣賞を史上最年少で受賞。2017年メジャーデビュー。最新作は、鮮烈で美しいカバー作品集『玲央 RE BORN』。現在、沢井箏曲院講師。東京藝術大学音楽学部在学中。

楽曲紹介

  • ♪1:「四季」メドレー

    作曲: A.ヴィヴァルディ
    編曲: 萩森英明
    演奏: 55周年祝祭オーケストラ

  • ♪2:「伝統から革新への序破急」

    太鼓: 林英哲、英哲風雲の会
    尺八: 藤原道山、風雅竹韻
    能管: 一噌幸弘
    大鼓: 柿原光博
    太鼓: 小寺真佐人
    津軽三味線: 上妻宏光、山中信人、廣原武美
    箏: LEO(今野玲央)、沢井流若手アンサンブル

偉人たちが残した言葉

伝統の中にあった表現を時代に合う形で再生し繋いでいく