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2019.05.11

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東北を奏でる音楽会

坂本龍一が東日本大震災をきっかけに結成した「東北ユースオーケストラ」。この活動に賛同した女優・吉永小百合が朗読する「東北の詩」や、世界的に活躍する作曲家たちが彼らのために書いた「東北の民謡」「東北の風景」など、東北のオーケストラならではの音楽をお送りしました。
♪坂本龍一、吉永小百合・藤倉大(以上VTR出演)、仁科彩、栁澤寿男、東北ユースオーケストラ

出演者

坂本 龍一  さかもと りゅういち /ピアノ
音楽家。1952年東京生まれ。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年『YMO』を結成。散開後も多方面で活躍。『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞を、『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミー作曲賞、グラミー賞他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設、「stop rokkasho」、「NO NUKES」などの活動で脱原発を表明、音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行っている。2017年春には8年ぶりとなるソロアルバム「async」を発表した。
仁科 彩  にしな あや /作曲家
仙台市出身。中学校卒業後、作曲の勉強のため単身渡米。マンハッタン音楽院在学中、名門「Tzadik Records(ツァディック・レコーズ)」より出版のオファーを受ける。その後、同レーベルより、オリジナルアルバム「Flora(フロラ)」、エッセイ「Communal Symmetry of Ancient Music(古代の音楽にみるシメトリー)」を発表。合唱曲、器楽曲、空間音響デザインなど幅広く手がける。その作品は、国際交流基金「パフォーミング・アーツ・ジャパン」、ミラノ・サローネ・デザイン・アワード「ベスト・サウンド」等より表彰され、受賞多数。現在、米・クリーブランド美術館、及び、リンカーンセンター招待作家。
www.ayanishina.org ※リンク先は外部サイトへ遷移します。
栁澤 寿男  やなぎさわ としお /指揮
コソボ紛争後、国連暫定行政ミッション下にあったコソボフィルハーモニー交響楽団首席指揮者に就任。また、旧ユーゴの民族融和オーケストラ・バルカン室内管弦楽団を設立。ニューヨーク、ウィーン、東京等世界各地でWorld Peace Concertを開催し、パスカル・ロジェ氏、ペーテル・ヤブロンスキー氏、諏訪内晶子氏等と共演。ジュネーブ国際連合欧州本部総会議場でも演奏を披露。
※柳澤寿男さんの「柳」は、正式には「木」へんに「夘」がつく「柳」です。
東北ユースオーケストラ /オーケストラ
震災直後の学校の楽器修復プロジェクトに端を発する。東日本大震災を岩手県・宮城県・福島県で体験した、小学生から大学生までの混成オーケストラ。坂本龍一代表・監督のもと音のオリジナリティを追究し、東北ならではの創造性を世界に向けて発信している。音楽を通じた心の復興をはかり、震災の記憶と教訓を伝え、世界に通用する音楽家の育成・輩出を目指している。

楽曲紹介

  • ♪1:「Still Life」

    作曲: 坂本龍一
    朗読: 吉永小百合
    指揮・ピアノ: 坂本龍一
    演奏: 東北ユースオーケストラ

  • ♪2:「Three TOHOKU Songs」
    (I)大漁唄い込み
    (II)南部よしゃれ
    (III)相馬盆唄

    作編曲: 藤倉大
    指揮: 栁澤寿男
    演奏: 東北ユースオーケストラ

  • ♪3:「くぐいの空」

    作曲: 仁科彩
    指揮: 栁澤寿男
    演奏: 東北ユースオーケストラ

偉人たちが残した言葉

僕たちと一緒に乗って行こう。僕たちどこまでだって行ける切符持ってるんだ。