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2018.09.29

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大作曲家が愛したピアノを知る休日

モーツァルト、ベートーヴェン、ハイドン、ショパンといった大作曲家が、名曲を生み出す事が出来たのは当時、彼らが使っていたフォルテピアノの存在があってこそ。フォルテピアノとは、現代のピアノの礎になった木製のピアノのことです。今回、そのフォルテピアノの第一人者、小川加恵さんをお招きして大作曲による名曲が誕生した背景に迫りました。
♪小川加恵、仲道祐子

出演者

小川 加恵  おがわ かえ /フォルテピアノ
東京藝術大学、オランダ、デン・ハーグ王立音楽院フォルテピアノ科修了。在学中より、19世紀に書かれたピアノ五重奏作品の調査、研究を行い、2008年に「デンハーグピアノ五重奏団」を結成。2011年、第16回ファン・ワセナール国際古楽コンクールにて第1位受賞。これまでにユトレヒト古楽音楽祭(オランダ)、バルセロナ古楽音楽祭(スペイン)、サント古楽音楽祭(フランス)、ヨーク古楽音楽祭(イギリス)などヨーロッパ各地の主要な古楽音楽祭に出演しているほか、国内でも各ホール主催公演やテレビ、ラジオにも数多く出演。分かりやすい解説とともにオリジナル楽器やその演奏の魅力を伝える活動を積極的に行っている。
9月末からは「デン・ハーグピアノ五重奏団」10周年記念コンサートツアーを全国各地で開催予定
http://denhaagpianoquinte.wixsite.com/denhaagpianoquintet/new-page-cqfm
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仲道 祐子  なかみち ゆうこ /ピアノ
心に染み入る情感豊かな音楽性と暖かい音色を持ち味とし、聴衆に愛されるピアニスト。桐朋女子高等学校音楽科を卒業後渡独、クラウス・シルデ氏に師事。ミュンヘン音楽大学、同大学院ピアノ科及び室内楽科を卒業。ドイツを拠点にソロ活動を行う。海外で数々の国際コンクール入賞後、日本での本格的ソロ活動を始め、現在はリサイタルの他、オーケストラとの共演や室内楽をはじめ、朗読とのコラボレーションなど多彩な活動を精力的に行なっている。大阪芸術大学演奏学科教授。

楽曲紹介

  • ♪1:「ハンマー付きの強弱チェンバロのための12のソナタ Op.1 ソナタ第9番」より
    「IV.ガボット」

    作曲: L.ジュスティーニ
    フォルテピアノ: 小川加恵

  • ♪2:「ピアノソナタ第15番」第1楽章

    作曲: W.A.モーツァルト
    フォルテピアノ: 小川加恵

  • ♪3:「ピアノソナタ第52番」より

    作曲: F.J.ハイドン
    フォルテピアノ: 小川加恵

  • ♪4:「夜想曲第2番」

    作曲: F.ショパン
    フォルテピアノ: 小川加恵

偉人たちが残した言葉

ショパンはこのうえなく優しい弱音で演奏した わたしたちは楽器に近づいて まるで小妖精の演奏を聴くように耳をそばだてた