幕末探訪

明治の政治家・実業家でのちに近代的ヒューマニズムの先駆者と呼ばれた大江卓。
大江は長崎に留学したとき坂本龍馬率いる海援隊と出会い、身分の差別が全くない組織に衝撃を受けました。
龍馬が暗殺されると、大江ら16人は黒幕と噂のあった紀州藩・三浦久太郎の元に敵討ちに行きます。
しかし、そこで待ち構えていたのは用心棒に雇われた土方歳三。
大乱闘の末、三浦を取り逃がしますが、その後、大江は別の形で敵討ちを成し遂げることになります。

明治5年、横浜港に停泊した外国船から200人以上の奴隷が発見されました。
この奴隷解放のため日本が初めて国際裁判の当事者となったのがマリア・ルス号事件です。
大江は、この事件を人道的な立場から解決。龍馬から影響を受けた自由と平等を実現し、この事件で敵討ちを成し遂げたのかもしれません。