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身長
165cm
出身地
神奈川県川崎市
出身校
神奈川県立多摩高校→
中央大学文学部
入社年月日
2005年4月1日
星座
獅子座

2021/01/26 転んでもただでは起きない

転んでもただでは起きない
~根本かおるさんインタビュー~

先日、BS朝日「ザ・インタビュー」で国連広報センターの
根本かおる所長にお話を伺いました。


根本かおるさんにインタビュー

根本さんの姿は、最近皆さんもよく耳にされることが多いのでは?
SDGsのことを扱うメディアなどで多数見かけますね。

ちなみに…SDGsとは、持続可能な開発目標という訳になり
Sustainable Development Goalsで〈エスディージーズ〉と読みます。

2015年9月の国連総会で採択された
『我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ』と題する成果文書で示された2030年に向けた具体的行動指針です。

少し前の山口さんの投稿にも出てきていましたし
https://www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/men/yamaguchi/essay/52.html

実はわたしも、2017年11月にSDGsに関する企画を担当して学んだことがありました。
https://www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/women/yajima/essay/193.html

以前の投稿から3年ちょっと経つわけですが、その間にずいぶんと
このSDGsという単語も耳慣れてきたような印象を受けます。
そして、その「耳慣れてきた」状態にまでSDGsを広めた立役者のひとりが、まさに根本さんなのです。
今回番組では、SDGsのことはもちろんですが、根本さんご自身の半生と発想力、行動力などについて中心に伺っています。

実は根本さん、わたしたちの大先輩なんです!
テレビ朝日のアナウンサーとして社会人の一歩を踏み出しました。

記者を経て、テレビ朝日を退社後は1996年から2011年末までUNHCR
(国連難民高等弁務官事務所)にてアジア、アフリカなどで難民の支援活動に従事されました。
ジュネーブ本部では政策立案、民間から活動資金調達のコーディネートなどを担当し、
WFP(国連世界食糧計画)の広報官や国連UNHCR協会事務局長もなさっていました。
2011年にUNHCRを退職し、フリーのジャーナリストとして活動したあと、2013年8月から今のお仕事である、東京の国連広報センター所長をつとめていらっしゃいます。

こうして経歴を伺っていると、「わたしとは違う世界を生きているすごい人」という感覚に襲われ、わたしなんかが何を聞けばよいのやら…と正直不安が募りました。
しかし実際にお目にかかった根本さんは、最初にまず本当に素敵な微笑みで近寄ってきてくださって、一見難しいことをとてもわかりやすく話してくれました。具体的なエピソードがたくさん出てきて、いきいきとしたトークに、どんどん引きこまれていきます。

紛争地域での活動を振り返って話す時などは、思い出すこともおありだったのだと思います、うっすら目に涙が溜まっているのがわかりました。
また、幼いころのドイツでの生活、テレビ朝日にいたときの話も伺いました。

話を進めれば進めるほど、いつもその都度悩みぬいて、そこから自分の人生を切り拓いていく勇気と決断力のある姿。感情豊かで、人間味のある様子。さらには周りの人を巻き込んでいく才能も感じました。

「すっごいカッコいいおねえさんだ…」
ああ、ごめんなさい。なんて語彙力のないわたし…。
でもひとことで言うと、根本さんの後輩であることを自慢したくなるような、それだけかっこいい人なのです。

先輩にあたるすごいお立場の根本さんを前に、もう若手でもないし、いいとこ見せなきゃ!
うまいことインタビューしなければ…なんて気負ってばかりいたのですが、だんだんインタビューの途中から無駄な力が抜けてきました。
頭でっかちになって調べて用意していた質問はすべてポイと投げ捨て「本当にこの方に聞きたいことをぶつけて、自分の人生の参考にしてみたい」と思って聞くことが出来ました。

聞きたいことがうまくまとまらず、聞きたい思いだけが先走り、
もにゃもにゃ質問するばかりのわたし…。
それに対して、文章の組み立てに無駄がなく、とても理知的な答えをくださる根本さん。
先輩を心配させてしまったかな…でも、「聞きたいことをきちんと聞く」インタビューになったとは思います。

SDGsは2030年までにという目標です。
もう10年を切ってしまったわけですが、2030年…せめてその時までには発想力、行動力、伝える技術、様々な点において、
わたしも少しは根本さんにちょっとでも近づきたいと思いました。

そんな根本さんに人生の切り拓き方について伺っていた時
「転んでもただでは起きない」とニヤッとしたのがとっても印象に残りました。
まさにそのくり返しが、根本さんを強くし、優しくしてきたことが、
今回のインタビューでもよくわかりました。
諦めがちなわたし。この言葉を胸に刻み、進みたいです。


撮影はホテル椿山荘東京で行われました。素敵な場所!

1月30日(土)午後6時~
「ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~」
https://www.bs-asahi.co.jp/interview/

ぜひ皆さんにも、根本さんのアグレッシブな姿勢を見ていただきたいです。
1年のはじめにとっても素敵な出会いをいただけて感謝です。
ではまた次回。
皆さんが毎日健やかに過ごせますように。