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9月11日 シンクロデュエットのお二人にロングインタビューです


世界チャンピオンとしての練習

宮嶋:井村先生の要求もあがってきているんじゃないですか?

立花:それはそうですね。本当にかなりあがってきていますね。

宮嶋:おそらく今までのシンクロにない新しい形を模索していらっしゃるんだろうと思うんですよね。

立花:そうですね。今までにない躍動的な動きをなおかつロシアの凄い近い距離でやる。
離れてやるのは誰でもできるんですけれど、距離感を縮めることで、制限されてくることが沢山出てくるのでその中で躍動的な動きができる、これもできるあれもできるということを先生も考えていらっしゃると思うんで。

宮嶋:そりゃ選手への負担も大きくなりますね。

立花:でもできると思うから先生も求めてくださっているんだとおもうんで。やっぱりそれに答えられるようにと。

宮嶋:練習量も凄く多くなったんですって?

立花:そうですね。演技内容がだいぶあがってきているということと、求められているものが変ってきたということと、世界一という貫禄を持ってやるようにということで辛いのは辛いです。大変ですね。先生によく言われるんですが、貫禄がないと。この間ローマに行ってきましたよね。舞台に立ったときに世界一という目で見られているのに自分たちは貫禄がないと。ロシアの子たちはまだ世界一じゃないのにあれだけの貫禄があるといわれて、嗚呼そういわれればそうだなと。その貫禄を出すために、どうすればいいかと考えていますけれど。

宮嶋:私これずっと聞きたかったんです。構成を考えていく井村コーチはとても面白い仕事だと思うんですね。新しいことをクリエイトしていく面白さがあると思うんですが、今度はそれをこなす選手の側の面白さは何ですか。

立花:意外とぱっとできたときは、あっこんなこともできるんだと思えるんです。やっぱりなかなか出来ないものが結構あるんで、どうにかこれをしてやろうという気持ちに変わってくるんで、多分それが面白さなんでしょうね。選手の。

宮嶋:出来ないことをつぶしていく?

立花:いいといわれるものを伸ばしつつ、なおかつ新しいものを加えつつ、苦手なものを克服しつつ、逃げれないんで・・・・出来ないことができるようになっていくという楽しさは大きいですね。

宮嶋:若いときは、シンクロって、コーチの言われるままにやっていたんじゃないかなという感じがするんですが、今、お二人を見ていると、先生が言っていることを理解したり、、変わってきているんじゃないかなと思うのですがいかがでしょう。

立花:昔に比べたら、私たちも意見を言えるようになったし、先生が言われることもわかるようになりましたね。昔は分けわからずにあせっていたんですけれど、それが頭で聞いて理解できるようになっってきたし、それをどうしたらいいかということも自分で考えられるようになってきましたね。

宮嶋:シンクロの質も、演じるという要素が入ってきてかわってきましたよね。演じるのは先生が演じるわけではないから、皆さんに負うところが多くなってくるというか。

立花:そうですね。構成が出来上がってきて、それをよりよくするためにどうするかということで私たちの演技対応にかかってくるので、今のものをさらに良く見せるのは私たちの演技力にかかっていますよね。

宮嶋:昔のシンクロに演技力が求められるなんてなかったですよね。

立花:そこまで、私たち自身が出来てなかったというのが1番大きいと思いますが。

キャリアを積んでいくにしたがって、コーチとの関係も徐々に変わっていくのですね。
そして、デュエットの二人の関係もかわってくるようです。最後に、これからのことに関して聞いてみました。

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