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デュエットの二人の距離
宮嶋::ロシアの若いデュエット、去年18歳だったエルマコワとダビドワの二人は、本当にくっついている。頭が一個入るかはいらないかぐらい。あれは本当に凄いなと思ったんですが、最近お二人もずいぶん近くなりましたよね。
立花:そうですね。あれを研究して、とりあえず一コースの間にどれだけはいるかというような練習もやったんで。ひとつのコースの半分の間に二人が入るようにしたんですよ。今までは1コースの間に二人が入る感じだったんですが、それを半コースに入るようにしたんですよ。
宮嶋:一メートルの間に二人が入る?
立花:ハイ。
宮嶋:ぶつかりますよね。
立花:そうですよね。ぶつかりまくってます。それはまた計算して位置を変えたりしてるんですけれど、ぶつかっています。
宮嶋:結構あざとか出来ません。
立花:あざありますよ。(笑い)
宮嶋:これどういう状態でなったんですか?
立花:立ち泳ぎしていて、まだ自分の体が思うように動かなくて遅れたりするとあたったりするんですよ。
宮嶋:武田さんのどこにあたっているんですか。
立花:足でしょうね。どこかの足にあたっているんだと思います。
宮嶋:相当痛いでしょう。
立花:結構頻繁にあたっていますからね。立ち泳ぎの足とか頻繁にあたるんですよ。
宮嶋:去年と比べてあたる率は?
立花:ぜんぜん違いますね。去年は足技をやっているときに、この角度だったらばあたるなという感じだったんですけれど、今は、とりあえず距離感を近づけるためにやっているんで、なおかつあまり制限された動きだといけないので、思い切り回転したりもするので、そのときにあたったりするんで。
宮嶋:がっつんがっつん?
立花:そうですね。それをあたらないようにどうするかっていうのをね、あたってからわかるものですから。
宮嶋:やっぱり世界チャンピオンになってからもしっかり進化しているんですね。
立花:そうですね、やっぱりだいぶレベルは上がっていると思います。まだついていけてないですけれどね。
立花選手と武田選手の技術が上がってくれば、井村コーチからの要求もどんどんレベルが上がってくるようです。完璧なものを求めつづけている井村コーチとそれに答える立花選手と武田選手。世界チャンピオンとしての精進について次のコーナーできいてみましょう。
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