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9月11日 シンクロデュエットのお二人にロングインタビューです


練習開始

宮嶋:世界チャンピオンになって、しばらく休暇があって、さあやるぞと、練習を開始してどうでした。

武田:びっくりしました。体が……
3ヶ月トレーニングを疲れを取るために、まったくしなかったんですね。ウェイトトレーニングとか。水にはチョコチョコ入っていたんですが、やっぱり毎日トレーニングを積んでいるのと、一週間に一度やるだけでは甘かったな、考えが。練習始まったら空回りって言うか、もしかしたら、私のモチベーションは一度切れてしまったのかもしれないですね。やっていてもしんどいばっかりで、何でこんなきついねんろう。っていうのがシーズン初めはあって、やるって言ったけれど、まずかったかなって言うのが少しあったり。

宮嶋:今は?

武田:私ね、すごくトレーニングを3ヶ月ぐらいやったころから、形とか、MRIをとって資料とかを見ても、大分変わってきたんで、どこを動かしたいっていったら、筋肉が動いてくれるようになったんですよ。だからそれがともなってくると、やっと、シンクロの面白さって言うのが,戻ってきて、あっこの歳になってもまだ上達できるわっあていう。

宮嶋:動かしたいって言ったら筋肉が動いてくれるように戻ってきた?

武田:すごく微妙な操作なんですけれど、日によって体調も違うじゃないですか、それを微妙な操作で直すんですけれど、調整力が戻ってきたというか、トレーニングの成果が結構出ていて、前よりもそれがわかりやすくなったというか。動きにくい日とかあるじゃないですか、そういう日でも、そういう日の動かし方っていうのが経験でだいぶ応用できるようになってきて、結構年数やってきましたけれど、まだ新しい発見があります。

宮嶋:MRIのお話が出ましたけれど、何をやるんですか?

武田:腕とか太ももとか、体幹部分を定期的に撮っているんですね。で脂肪や筋肉がどう変化したかを調べるんですが、

宮嶋:ちょっといいですか?たくましいですね。水着を着ているとわからないですけれど、すごい腕。

武田:笑い・・すごいですね。自分ではあまり見ないようにしているんですけれど、選手としては必要なので。

宮嶋:ところで、去年の世界水泳ではロシアの18歳コンビが喰らえついてきましたよね。彼らから学ぶことはありましたか?

武田:やっぱり勢い。演技を畳み掛けるように最後まで続く勢い。私たちはだいぶベテランになってきたので、井村先生が時々おっしゃっているんですが、枯れている風に見えたらだめと。もしかしたら、勢いみたいな最後まで泳ぐ圧倒的なものがもっとあればいいかなと思うのですが。

宮嶋:去年の18歳が演技をしたときに隙間がない。今年立花さんと武田さんの二人もものすごく近くなっていませんか。

武田:だいぶあたってもいます。蹴りもしますし、蹴られもしますし、あっ美哉さんあざができてる、私のせいや・・・・みたいな。

宮嶋:あと、手とかもがあんっていっちゃいません?

武田:スカーリングとかしているときにさわっていたりとか、だから爪は切るようにしているんですけれど

宮嶋:それも去年より進歩している点ですよね。

武田:ええ、少しは改善はできているようなんですけれど、いざとなったらまだ怖さがあって去年の距離感とかに戻ったりするんで、はい。

二人でひとつの輪が描けることをイメージして、武田選手と立花選手の距離はどんどん近くなり、それによって、デュエットのイメージも変ってきています。まるで一人が演技をしているかのような錯覚を持たせる演技へと変ってきているのです。
世界チャンピオンの座を手にしたデュエットがこれから何を目指していくのかこの後のページで聞いてみました。

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