前の記事を読む 次の記事を読む  

トップ > パーソナルトップ > プロフィールトップ > エッセイバックナンバー
 
 
7月24日 映画「私たちの幸せな時間」を観て


ラストシーンに映し出された1枚の写真。
その光景が今でも頭から離れません。
映画を観終えた後、しばらく言葉を発することができませんでした。
あまりの切なさに、正直泣けてきました。
久しぶりに泣けました。

殺人を犯し死刑囚として服役する男と、
ある出来事がトラウマになり自殺未遂を繰り返す元歌手の女。
全く接点がないはずの2人が、
生への絶望の淵で見つけたかけがえのない存在。
意外なきっかけで週に1度顔を合わせることになった2人の
心の通い合いを描く物語。そして衝撃のラスト…

昔観た映画のセリフで忘れられないものがあります。
英語のセリフなんですけど確か、
「人が生きる孤独を耐えうるものにしてくれるのは、唯一お互いの存在だ。」
という内容だったと思います。
抽象的なメッセージではあるのですが、この映画を観て思い出しました。
つまりその人がいないと、人生を生きるというのはとても孤独で困難なことだ。
そういう存在のことですよね。

環境は全く違っていながらも、まさにそんな境遇に置かれた2人の男女。
深い闇だけが支配する胸の内を誰にも明かすことなく、
肉親はおろか、他人との関わりを捨て去った2人が会う時間が、
どうしたら「幸せな時間」になるのか。
映画を最後まで観れば誰もが納得すると思います。

30も過ぎると、恋愛ドラマのパターンって、
ほとんど見尽くしているはずなのに、今回のは新しい!(笑)
というよりも、この作品は敢えて恋愛ドラマという従来のジャンルにカテゴライズしたくない。
そんな気にさえなりました。
愛、憎しみ、欲望、苦悩、赦し、償い・・・まさに人生そのもの。
悲しくも、力強いメッセージを強烈に放つ「私たちの幸せな時間」。
1人でも多くの方と共有したい作品です。

   
 
    
前の記事を読む 次の記事を読む  

トップ > パーソナルトップ > プロフィールトップ > エッセイバックナンバー