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8月26日 サマーチャレンジ第3弾!縄文杉制覇!!


登山中、8割方は雨。
標高1000M以上はいつも雲の中。

「置いていかないで!」
さらに十分ほど行くと、
AM9時57分(スタートから4時間17分)
屋久杉の中でも異彩を放つ「夫婦杉」に到着。
なぜいつからこうなったのか?
2本の杉の木がまるで手をつなぐかのように完全に融合しています。

向かって左が姉さん女房の「妻」樹齢2000年
右が「夫」樹齢1500年。夫婦歴は世界最高でしょうね。
この先ガイドブックに載っているのは、縄文杉のみ。
この頃にはランナーズハイならぬ「登山ハイ」状態になり、
無心で登り続けます。


1993年、白神山地とともに、
日本で始めて認定された
世界自然遺産地域を進む。

山道脇の「名もなき屋久杉」でさえこの大きさ。
自然の偉大さを感じざるを得ません。
そして、
AM10時22分(スタートから4時間32分)
展望台に続く木の階段を登ったその先、
目の前に屋久島の主が鎮座していました!
ついに、屋久島が育んだ世界最大のスギ
「縄文杉」に到達です!!
『さすがにでかい!』
それは、今まで見てきたどんな杉とも、
その表情は似てもにつかないものでした。

樹高25.3M 周囲16.4M 樹齢2170年〜7200年
その幹のうねりそして太さは他の巨杉とは比肩無きレベル
樹齢に関しては諸説ありますが、その数字にとらわれることなく、
屋久島の主と呼ぶべきは、はやりその圧倒的な存在感。
1966年、屋久島町役場の観光課長だった岩川氏によって
再発見された縄文杉。当然、今のような山道の無い時代。
山中をさ迷い初めて、この縄文杉を目の当たりにしたとき、
どう感じたのでしょうか。

大王杉同様、衰えを感じさせないその姿。
樹脂が多く、虫にも強い屋久杉の価値に注目した薩摩藩が「年貢」に定め、
屋久島内の巨杉ほとんどを把握していたと言われる江戸時代。
幕末までに5割〜7割が伐採されたという屋久杉の中で、
大王杉同様、凹凸の激しく、年輪がゆがんでおり、
建材としては「利用不可」だったこの姿だからこそ
生き残ったという縄文杉。
それとも、この神々しいまでの姿に、
人々は斧を振り下ろすことに躊躇いを感じたのかもしれませんね。

縄文時代からの生き残り、またうねる幹が縄文土器のようだから
「縄文杉」と名づけられたらしい。

30分ほどその威容を堪能した後、展望台が急に賑わってきたため、
AM10時50分(スタートから5時間10分)
名残惜しい気持ちながら下山開始。

頂点を極めた高揚感と、はやり重力どおりの「くだり」は
非常に楽で、大手ツアーの団体の皆さんに道を譲ったり、
(5分以上待つことも)
少しでも休憩したいのか、本来登り優先なのに、
ご年配の夫婦に「どうぞどうぞ」と逆に譲られたりしながらも、

PM12時27分(スタートから6時間43分)
1時間半ほどで大株歩道入り口まで戻ってきました。



立派なツノを持つ雄も発見!

トロッコ道終点で作業車を発見!
この線路は現役だったんだとちょっと感動。
この頃には小雨になり、
行きに苦しんだトロッコ道でもペースアップ!
すでに縄文杉に向かう人もいないため、
誰ともすれ違わない中、家族4人で、順調に歩を進めます。


お父さんがんばります!

橋の下。足がすくむ。
よく見えないほうがよかったかも。


二人で力を合わせて!

ゴール真近を知らせる小さなトンネルで
ラストスパート!
そして
PM2時25分(スタートから8時間45分)
無事、ゴール!

行き3時間のトロッコ道、帰りはわずか2時間!

前半は単調なトロッコ道に苦しめられ、計画よりも
やや遅れましたが、ペースの掴めた後半は昨年の富士登山同様
遅れを取り戻す快調な歩みで、
結果的には1時間ほど早く全工程を終了しました!

やはり「十分酸素がある」ので、
昨年の富士登山に比べれば
「余裕があった」というのが家族の共通意見ですが、
登山用の十分な装備と、そしてなんと言っても
昨年の経験が生きたのかもしれません。

それにしても「洋上のアルプス」屋久島の魅力は、
「山」だけじゃないんです!

高く険しい山に降る日本一という大量の雨が
「急流の川」を作り、平野部や海岸部にしては大変珍しい
見事な大滝の数々を生み出しています。



安房川でのリバーカヤック。
めちゃくちゃ楽しい♪

長男「気合の飛び込み」

日本の滝百選 88Mの落差
「大川(おおこ)の滝」
滝つぼ近くまで行けるので、
ど迫力!

もちろん、透明度の高い海での「シュノーケル」
「燃えるような夕日」、夜は見たことも無いような「満天の星空」
「海がめの出産」まで。



地元の方も多い島北部「一湊」の海

海がめの産卵で有名な「いなか浜」の夕日

その知名度に比べて驚くほど「商売っ気」がなく
大自然のすべてが残されている島は、
そうはないでしょうね。

『リピーター』になる確率は相当高そうです♪


全国的に人気の焼酎「三岳」と名物「トビウオ」の姿揚げ。
食事も最高、屋久島最高!
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