みなさん、あの『三越のライオン像』が
実はとある神社で第2の人生を過ごしているって
ご存知でしたか?
狛犬が存在感を見せるべき神社でなにゆえライオン像!?
はたまた、
神社の雰囲気からは決して想像できない「洋風」のライオン像は
如何なる姿で鎮座しているのか?
早速この目で確認して来ました!
向かった先は、浅草寺からも程近く
あの東京スカイツリーから歩いて7〜8分。
料亭が点在する町、墨田区向島にある『三囲(みめぐり)神社』 |
参道はおよそ30M |
ちょうど午前中で野球の試合が終わった土曜日に、
ユニフォームのまま訪れたのですが、
参道を進むとすぐその姿を捉えることができました!
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発見!狛犬よりも一段高い位置に鎮座! |
狛犬とはわずかに向いている方向が違いますね |
『和』のテイストの境内で間違いなく『浮いた』存在になっているんだろう
と想像していたのですが、
意外なほど雰囲気にとけこんでいます。
それにしても、なぜ三越の正面玄関でお客さんを迎えているはずの
ライオン像が、神社にあるのか?
実は、このライオン像、昨年惜しまれつつ閉店した
『池袋三越』から移設されたものなんだそうです。 |
神社にいても迫力はそのまんま |
というのも、三囲神社は後に三越となる呉服屋『越後屋』を開業した
江戸時代の豪商、あの三井高利が守護神として崇めていた神社なんです。
(三井の「三」と越後屋の「越」をとって『三越』なるほど〜!)
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元は稲荷だったそうで、狛犬だけでなく、狐も奉られています。
目じりが下がり柔和な表情のこの狐は落語にも登場するんだそう。 |
そこで、閉店のニュースを知った神社側からライオン像の設置を申し入れ、
昨年10月下旬に移設が実現。
これまで閉店した店舗のライオン像は全て倉庫で保管していて、
外部への寄贈は今回が初めてなんだそう。
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神社では、移設を公開していませんでしたが、徐々に噂は広がり
今では週末ともなるとひっきりなしにライオン像に会いに来る人が。 |
この三越のライオン像には
誰にも見つからずまたがることができれば、願い事が叶うという
『都市伝説』がありますので、
験を担ぎたい受験生と思しき高校生だけでなく、
もともとこのライオン像が目当てでなかった参拝客の方も、
ご利益にあやかろうと次々に触っていきます。
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またがりたいところですが、そこは神前。禁止です。 |
注意書きの上にあるプレートをよく読むと、
『ライオンは東洋的意匠の狛犬に変化した』との説明が。
そうなんです!
調べてみると、狛犬の起源は、古代インドで仏像の両脇に置かれた
ライオン像なんだそう!
そういう意味では、ライオン像が神前を守っているのは、
至極当然とも言えます。
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私もチームが草野球界の王になるように、必勝祈願!!
たまたま取材に来られていた週刊新潮編集部の本田カメラマンに
撮って頂きました!ありがとうございました(嬉)
2/4発売の週刊新潮にはライオン像の特集も組まれています!
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もともと、三越がライオンのような王者になることを祈念して作られたライオン像。
倉庫に安置されているよりは、参拝者の前で吼え続けられる第2の人生の方が、
よっぽど幸せかもしれませんね!
皆さんもぜひ「浅草寺〜スカイツリー〜ライオン像」という
新しい観光ルートを試してください!! |
神社の参道を出るとすぐにこんな光景が!
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ついでに281Mまで伸びた
スカイツリーの前で祈念撮影!
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