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5月18日 新・黒船来襲記

GWが明けた直後の5月7日(木)。
今、日本で最も活気に溢れている所に行ってきました。それがこちら!
4月29日にオープンしたばかり、アメリカ・ロサンゼルスの
ファスト・ファッションブランド「フォーエバー21(F21)」


バケツをひっくり返したような雨の中でも行列が。
10分ほどで入店できたのはオープン以来初めてだそう!

昨年11月に銀座に上陸し、低価格かつファッション性の高い服で
世界的に人気を集めるスウェーデンのアパレルメーカー「H&M」に続く、
「ファッション界の新たな黒船」
その人気は、H&M以上と言っても良いでしょう。
ニュースにもなっていましたが、GW期間中は入店待ちの列が
数キロにも及んだそうです。

私が行った日はGWが明けた翌日、しかも朝から土砂降りの午前11時前。
さすがにまだそんなに混んではいないとたかを括っていましたが、
そこで見たものは、まさに阿鼻叫喚の光景。なんだこれは。


B1〜3階まではレディースフロア。
98%が女性の完全アウェー。どの階もこんな状態です。

バーゲンにもほとんど行ったことの無い私にとっては
衝撃の混雑ぶりですが、しかも異様に商品の数が多い。
おそらく一度の来店で全てを見ることはほぼ不可能ではないでしょうか。
そんな中でも黙々と商品を選ぶ
女性の集中力にはほとほと感心させられましたが、
ほとんどの人は3〜4着以上購入していました。

というのも、靴・バッグをあわせても、トータル1万円以内が売りの通り、
とにかく安いんです。
ワンピースやデニムなどほとんどの商品が1千円台から価格のインパクトは
真隣に店を構える「H&M」以上。


昨年11月の上陸したH&M。すでに行列することはほとんど無いそう。
熱しやすく、冷めやすい、それが日本人。

色使いは全体的にポップで明るい派手めのものが中心ですが、
H&Mや同じアメリカのGAP、さらに日本のユニクロと決定的に違うのは、
ベーシックラインのものがほとんど無く、
統一されたテイストを感じさせないこと。
知り合いのファッションの専門家に聞くと、
F21は自社のデザイナーが商品を企画し、自社店舗で販売するのではなく、
沢山の取引先と手を組んで、商品を仕入れて売るスタイルだからなんだそうです。
日本でいうと、多品種少量、同サイズ・同カラーは一店一点のみ
という独自路線で、あのユニクロに次ぐ売り上げを誇るSブランドこと、
『ファッションセンターしまむら』と同じ戦略です。
http://www.tv-asahi.co.jp/yajiplus/ 
こだわりラストスパート 只今実践中!3月26日参考

色んな取引先が競合してくれるわけですから、
ファストフードの様に安く、手軽に、かつ素早く最新の流行を取り入れるという
ファスト・ファッションの中でも、その競争力は際立っているわけですね。

さて、折角来たからには結果を残したい、わたくし。
下の階の喧騒が嘘のような4階メンズフロアで、
即、気に入ったデニム(3,800円)を発見したのですが!


他の階とは空気が違う。唯一のメンズフロア

メンズフロアの試着室もほぼ女性に占領され、
女性フロアにしかないレジも最低30分待ちだったため、敢え無く断念しました・・・

それにしても、三越池袋店や伊勢丹吉祥寺店など、
老舗デパートが、次々その歴史に幕を閉じる中起こる
『小売業界の地殻変動』
そのキーワードは、如何に消費者のニーズに「FAST」に応えられるか。
それに尽きるのかもしれません。
   
 
    
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