なんと放送でのご紹介(5/7)から半年以上、
ついによこはま動物園・ズーラシアで静かなブームという
『ヤブイヌ』に会って来ました!
早速ですが、ヤブイヌとはこやつです。 |
大きさは、思ったより小さく、大きめの猫ほど。 |
初めて見た人はほとんどと言っていいほど、
『へ〜なんだかちっさくて可愛いけど地味だね・・・』
という感じです。確かに、顔も小さく、色もごく普通。目立ちません。
で、地味なこの犬がなぜ噂になっているのかというと・・・ |
ヤブイヌ・英語ではBUSH DOG。まんまか! |
そう、注目は説明文の最後に書いてある、
『尿によるマーキングは雄が片足を上げるのに対して、メスは逆立ちをして行う』
理由は良く分かっていないそうなのですが、
とにかくかなり目立つ放尿をするらしいのです。
そこで、世界三大珍獣と言われる『オカピ』を早く見たい!
という子供たちを説得し、
その決定的瞬間を撮ろうと、カメラを構えました。
様子をじっと見ていると、マーキングしそうな場所は2箇所。
まずは一番可能性のありそうな、ポイントAを徹底マーク。 |
よく見ると、マーキングの後が。 |
そして待つこと、およそ10分。早くも最初のチャンスが! |
早すぎる・・・ |
しかし!!
想定外の高速放尿(およそ0.5秒未満)に、
確かに逆立ちしていることは分かるのですが
フォーカスがついていかず・・・
このヤブイヌ、とにかく全ての動きがすばやいのです。
じっとしていることがまずありません。 |
誰かが右向けば皆同じ動き。相当統率取れてます |
そして待つことさらに10分後・・・ |
先ほどよりは捉えたが・・・オシイ! |
このポイントは撮影場所から少し距離があり、
ぶれやすいので断念し狙いをポイントBへ。
ほとんどの人は一度『逆立ち放尿』を見れば満足して
次のアマゾンコーナーへ向かう中、
すでに30分近く同じ場所でひたすらカメラを構え続けます。腕がダルい・・・ |
ポイントBでは、する気配なし・・・ |
じっと待つこと12分後・・・ |
臭いは嗅ぐものの・・・逆立ちせず! |
さらに5分後・・・ |
するのか!? |
緊張感が(周りでただ一人私だけに)はしります。
そしてついに! |
決定的瞬間!! |
若干タイミングが早かったものの、今度はピントもばっちり!
撮影開始から、約50分ようやくその瞬間を捉えました!いやぁ疲れました・・・
このあと、雄のマーキング(これは普通の犬と同じスタイル)の撮影も試みましたが、こちらはメス以上の高速でまったく対応できませんでした。
で、もうひとつ気がついたこと。それはこのヤブイヌとってもよく鳴くのです。
とは言っても、ワンワンではなく、ク〜ンク〜ンと高くて小さな可愛い声で。
というのも、その名の通り、視界の悪い森や藪の中で生活するため、
頻繁に声を出して連絡を取り合うのです。
そのヤブイヌも想像通り、絶滅の危機に瀕していて、
野生での生息数は推定4,000頭弱。
森林伐採などによる生息地の破壊により、その数はさらに減少しているそうです。
確かに一見地味ですが、
一度注目してしまうと逆にその魅力にはまってしまいそうなヤブイヌ。
と同時に、ヤブイヌや他の希少な動物が置かれている現状についても
改めて考えさせられました。 |