現場こぼれ話

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  • MAKIKO KATO

2019/12/19「お尻ブリブリ」をどう読む!?

皆さんは、「解説放送」というものがあることを
ご存じでしょうか。

目の不自由な方のために
場面の内容や人物の表情などを説明する
ナレーションです。
解説放送に対応している番組であれば、
リモコンの副音声のボタンを押すと
その番組の解説を聞くことができます。

アナウンサーの仕事は多岐にわたりますが
解説放送のナレーションもその一つです。

私が、この日担当したのは
「クレヨンしんちゃん」の解説放送。

この日の原稿の中には

「お尻ブリブリ」
「おならパワー」

など、「しんちゃん」ならではのフレーズが。

もちろん、「しんちゃん」のセリフではないので
皆さんお馴染み、「しんちゃん」のマネをして
読むことはできません。
あくまでも場面の説明として読みます。

「お尻ブリブリ」をどのように読むのか。
元気いっぱい読むのか、淡々と読むのか、
速く読むのか、じっくり読むのか
読み方は何通りもあります。
どう読めばその場面を表現できるか考えると
とっても奥が深いんです。

そして、「しんちゃん」の解説をする中で
一番の強敵は、「笑い」。
あらゆる手を使って笑わせてくる「しんちゃん」。
お恥ずかしい話ですが、
ナレーション中に笑いのツボに入ってしまって、
「ふがふが」ときちんと言葉を発せなくなったことも…。
いかに笑わずにナレーションをするか、
毎回真剣勝負です。

子供の頃、いつも楽しみにしていた「しんちゃん」。
いつの間にか「しんちゃん」の立場から
「みさえ」の立場になっていました。

子供の頃は、「しんちゃん」の目線から、
母親になると「みさえ」の目線から、
父親になると「ひろし」の目線から、
それぞれの立場で「あるよね~」
と感じられる場面がちりばめられています。

むしろ、母親になった今の方が、
子供の時より共感する瞬間が多いことに驚きました。
日々、子育てで苦労することも多いですが、
そんな身に覚えのある場面も
「しんちゃん」が笑いに変えてくれることで
「子供はこういうものだから、しょうがない!」と
気楽に考えられるようになりました。

お腹の底から笑える瞬間は
幸せだな~と最近つくづく思います。

だからこそ、解説放送で、
より多くの方に「しんちゃん」を、
そして「テレビ」を楽しんでいただきたい、
そう思っています。

「クレヨンしんちゃん」は
毎週土曜 午後4時30分から放送しています!

解説放送は毎回違うアナウンサーが担当しています。
興味がある方は「副音声」ボタンを押して
聞いてみてください。

また、テレビ朝日では、ほかにも
解説放送に対応している番組があります。
詳しくは、こちらで確認できますので
解説放送を必要としている方がいましたら
ぜひ教えていただければと思います。
https://company.tv-asahi.co.jp/jimaku/
(ページをスクロールしていくと下の方に記載してあります)

これからも全力で「お尻ブリブリ」の読み方、
探求し続けます!

担当アナウンサー