Story


第1話
2012.07.04

 高級マンションのベランダから女性が転落死する事件が発生した。そのマンションの一室では若者たちが脱法ハーブを使ってのパーティーを行っていたことが判明。しかも、その部屋の持ち主が与党幹事長・坂東喜一郎(西岡徳馬)の次男・卓(須賀貴匡)であることがわかった。

 さっそく青柳(吹越満)は卓を取り調べるが、父親の喜一郎は元警察庁副長官。さっそく倫太郎(渡瀬恒彦)に圧力がかかると、捜査は所轄の担当となり、事故死として片づけられてしまう。
 権力に弱い村瀬(津田寛治)は胸をなで下ろし、矢沢も「我々が扱うまでもない」と半ば納得するが、反骨新旺盛な青柳だけは納得がいかない。それにしても倫太郎も今回はあっさり引き下がったのか…。

 与党を離脱して新党を立ち上げた若き党首・曽根山(野村宏伸)の第一秘書・出口(松澤一之)の遺体が、不定期に派遣されていた家政婦の美鈴(山口あゆみ)の遺体とともに自室から発見された。半年間のお菓子作りの武者修行から帰国した倫子(中越典子)との久々のデートもそこそこに直樹(井ノ原快彦)は現場へ急行。青柳は、出口が美鈴を刺殺、その後に自殺した無理心中と推理。が、村瀬は第三者による他殺の可能性も示唆。いつものように2人は対立、志保(羽田美智子)もそんな2人にあきれ返る。
 そんな中、倫太郎は現場で黒いゴムのような破片を発見。例によって一人、“謎の物体”にこだわり始める。

 真澄(原沙知絵)による司法解剖の結果から、美鈴の傷が出口を死に至らしめた包丁によるものではないことがわかった。ということは、2人は別々の凶器で殺害されたことになり、青柳の無理心中説は間違いということになる。
 途端に勢いづく村瀬に対して、あくまでも強がる青柳。いずれにしても第三者による殺人事件として9係は捜査を続けることになる。

 売り出し中の若手議員の第一秘書は、なぜ殺害されたのか?さらに第二の意外な人物の殺人事件にまで発展しながら、事件は意外な結末へと導かれ…。