――鳥越さんは「SmaSTATION-3」になってからの出演は初めてですよね。内容も変わりましたが、いかがでしたか？
いちばん印象的だったのは、ベラベラがシチュエーションを決めてのトーキングになったことですね。香取くんが２年英語をやってきて、その成果が顕著に現れてて…。ホテルのフロントでのやりとりを、彼はほとんど理解して、全部答えてたもんね。あとで香取くんに聞いたら、出てきたフレーズが「ベラベラブック」に載ってるんだってね。それがちゃんと頭に入ってるんですよ。英語を身につける上で、暗記力は武器になるなって思いましたよ。あと「知ろう」ってことがキーワードで…良いんじゃないですかね。世の中も政治もこれからどんどん変わるだろうし、こういうテーマはぜひ続けてほしいですね。

――その「知ろう」というテーマに基づいて、今回は日本国憲法も特集しましたが…。
よくぞ憲法をやってくれた！（笑）　意外とみんな、そういう基本的なことを日ごろから考えてないし、知らないし…。スマステみたいに若い人たちが見ているような番組でやってくれて、しかも香取くんを通して憲法を学ぶなんて良いじゃないですか！

――憲法は教科書で学んだっきり…という人も多いでしょうしね。
そうそう。しかも、教科書でやった時って、頭に入ってないんだよねぇ（笑）。憲法に関しては、番組でも１回じゃムリだから、続けてやってもらえたらいいな。選挙が終わったら、おそらく憲法改正の問題が出てくるでしょ。

――憲法改正について、鳥越さんはどうお考えですか？
僕は部分的には見直さなきゃいけないと思いますよ。ただ、いまの憲法は理想主義に基づいた憲法だからね。第２次世界大戦が終わったあとの反省に立って、勝ったほうの国が負けたほうの国に、その時考えうる理想的な憲法を与えたわけですよ。それを日本も受け入れたわけです。戦力の放棄というのは、当時からすれば理想的なものだけど、現実には…。独立国が自分の国を守る戦力を持たないというのは、現実的ではないですよね。あと、番組内でも言ったとおり、いまの憲法では環境問題については触れられてなかったりしますし…。

――知れば知るほど、いろいろ問題点も浮かび上がってきますよね。鳥越さんは他に「いま知りたい！」と思われてることはありますか？
イラク戦争って何だったんだろう、ってことがひとつ知りたいですよね。大量破壊兵器があるからって、戦争を始めちゃったけど、それって普通に考えたらおかしなことでしょ。戦争を始める理由が違ってたんだから。それで人を殺しちゃったんだから…大きな詐欺だよ。許されないことですよね。でも、それがまかり通っちゃってるのは、どうしてなの!?　そのへんをスマステでもぜひ取り上げてほしいですね。