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今回は「チョコレート」。おすぎさんの評価はいかに!?
夫と息子を相次いで亡くした黒人女性と、人種差別主義者の孤独な男が心を通わせ、愛を知ることで人生を取り戻す…。この夏注目のラブストーリーが「チョコレート」。前回のベラベラステーションでヒアリング問題を出してくれたハル・ベリーが、黒人初の主演女優賞を勝ち取った作品です。
米・ジョージア州の州立刑務所に勤めるハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は人種差別主義者。が、彼の一人息子で看守のソニー(ヒース・レジャー)は違っていました。ある日、黒人の死刑囚マスグローヴ(ショーン・コムズ)の刑が執行されることに。任務を満足にこなせなかったソニーは翌日、ハンクの前で自殺してしまいます。一方、マスグローヴの妻レティシア(H・ベリー)は、夫の処刑後に息子タイレル(コロンジ・カルフーン)をひき逃げ事故で失います。タイレルを病院へ運んでくれたのは、偶然通りかかったハンクでした。肉親を失ったという共通の悲しみが、やがて二人を引き寄せていき…。
あまりにも切ないラブストーリー。おすぎさんは、どんな視点から本作品を見たのでしょうか?

71年というアカデミー賞の歴史の中で、初めて黒人の女優さんが主演女優賞をとったんですね。どうしてとれたかは、最後の最後のシーンで見てほしいと思います。ハル・ベリーが素晴らしい! 「チョコレート」はハル・ベリーを見る映画です!
死刑囚の奥さんだった女の人が、旦那さんが亡くなったあと一人で生きていかなきゃならないんだけど、子供が自動車事故で亡くなっちゃって…。子供が轢かれちゃってあとに病院に行かなきゃならない。そんな時にたまたま車で通りかかった男の人に「病院に連れてって」ってお願いして、連れてってもらうのね。その男の人と恋に落ちちゃうわけよ。その男は人種差別主義のコリコリの男で、「黒人なんて敷地内には絶対入れない」っていう家に育った人なのよ。尚且つ、その死刑囚の旦那が入ってた監獄の看守なの。死刑を最後の最後まで見てた男なのよ。そのことをハル・ベリーは知らない。で、恋に落ちてって…人種を乗り越えて愛し合うわけなのよ。このセックス・シーンがすごいの! ものすごいネットリしてて、リアルで「え〜!?」っていうくらい。それは「この男は人間を差別してる人なのに、心が変わってきたんだな」ってことがわかるようなセックス・シーンだから。「これでこの女は幸せになれるのかな。でも…」って思って、私たちは見てるから。で、「死刑を見てた男なのよ。どうするの!? ハル・ベリー!?」って感じに迎えるラストが素晴らしい!
人間の運命とはわからないんだ。でもその運命に翻弄されながらも、いたしかたなくなってしまった女の悲しさや苦悩、諦めがウワ〜ッと迫ってきて…。ぜひ、見てほしいと思う映画です。これは5000円です!
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