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今回は「E.T.〈20周年アニバーサリー特別版〉」。おすぎさんの評価はいかに!?
 大勢の観客でごった返すGWの映画館。お目当ての作品はいろいろあると思いますが、その中から今回は3本を紹介。まずは1973年に都内で発生した“金大中事件”を大胆な解釈で映画化した「KT」。阪本順治監督がメガホンを取り、佐藤浩市や筒井道隆ら役者陣と共に、この謎多き事件に迫ります。2本目は同じく邦画から、ゲイのカップルとひとりの女性が“家族”を築こうとする姿を描く「ハッシュ!」。 主人公の3人を田辺誠一、高橋和也、片岡礼子が演じます。監督は橋口亮輔。「二十歳の微熱」で衝撃的なデビューを果たした彼にとって、本作は「渚のシンドバッド」以来7年ぶりとなる映画です。そして、お待たせしました! スティーブン・スピルバーグ監督の文句ナシの代表作に未公開映像を加えた「E.T.〈20周年アニバーサリー特別版〉」が遂に登場。少年と宇宙人の心温まる交流を描いたSF映画の傑作――今回、おすぎさんがベラベラ鑑定したのは、この作品です。この特別版、おすぎさんにとっても“特別”なんでしょうか?
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 ゴールデンウィークねぇ…。あんまり良い映画がないですねぇ。小粒なんですよね。GW明けに良い映画がみんな出てきちゃうんで。今のところ、お勧めなのは日本映画ですね。「ハッシュ!」っていう映画が公開されてますから。この映画はね、男同士のカップルのところに女の子が入ってきて「あなたの精子をちょうだい!」っていう映画ですね。だから観ると「わっ!」ってビックリしちゃうんですけど。スポイトで精子を採るとか、いろんなことをやってるので(笑)。新しい家族への提案です。こんな家族あってもいいんじゃないかっていう、素晴らしく良く出来た映画です。で、「秋野暢子さんって、こんなに上手な女優だったのか」って初めて知った映画でもあります。なので皆さん、良かったらご覧になって下さい。で、「KT」は、金大中大統領が30年前に拉致された事件を描いたもので、日本では久しぶりのポリティック・サスペンスです。阪本監督が作ったんですけど、日韓の合作なんですね。韓国まで行って、大変なロケを敢行して、とっても良く出来てます!ここまで描くなら、もうちょっと日本側の方も描いてほしかったなぁって…。KCIAを演じる韓国の役者さんがとっても素晴らしいです。ぜひ御覧になってほしいな、と思います。佐藤浩市くんも素敵だし、原田芳雄ちゃんがとってもいいです!あと今観るなら、20年前に公開されて、今ではスクリーンで観たことのない人も多くなったと思うんですけど、「E.T.」です。20周年アニバーサリー・バージョンを出してるんですね。前になかったシーンが3分ちょっと入ってます。E.T.がお風呂の中に入っても生きていけるとか、サスペンスを盛り上げてみたりとか。でも一番変わったのは、E.T.が表情を持っちゃったことなの。まばたきするとか。そこは全部撮り直したっていうんですね。今観ても、やっぱり泣けます!それに“かわいいな”って思うしね。でも「E.T.」はリバイバルですからね。お値段は1800円――妥当じゃないかと思うんですけどね。
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