――今回は、サッカー関連の特集でした。阿川さんは、あまりご覧にならないということで、香取さんから、「もっと応援して！」なんて、突っ込みもありました。 見ればね、ジーンときたりするんですよ、もちろん。お風呂みたいなものでね、入れば気持ちよくて、出たくなくなるんだけど、入るまでがめんどくさい、みたいな感じなの。よく人からも、「何にも知らない」って怒られるんです、すみません。 ――退屈ではなかったですか？ いえいえ。楽しかったです。ああいう歴史を映像で見せていただけると、「そういえば、カズは若かったな。1点入れるたびに踊ってたっけな」とか、Jリーグ発足の頃を思い出したりして、懐かしい気分になりました。Jリーグの発足は、93年だったと思うんですけど、私はそれまで外国にいて、その年の2月に帰って来たんですよ。ちょうど、「Jリーグ発足！」って騒がれていたんですが、何のことだかさっぱり分からなくて。その頃、サッカー選手といえば、釜本（邦茂）さんくらいしか知りませんでしたもの。その後、（雑誌の）インタビューの仕事が始まり、川淵（三郎）チェアマン（当時）にインタビューに行ったんです。 ――93年にですか？ そうです。そのときは、チェアマンのお部屋といっても、本当にマンションの一室みたいなところでね。川淵さんは「Jリーグを絶対に大きくします」とおっしゃっていたんですが、それが、これほどまでになるとは。それで、先日、11年ぶりにまた川淵さんをインタビューしたんですが、サッカーが日本でこれだけ愛されるようになり、選手の実力も増したことを、とても喜んでいらして。お話をうかがいするうちに、私もジーンときましてね。Jリーグも大きく飛躍しましたが、川淵さんのお部屋も10倍くらいの広さになっていました（笑）。 ――ご存知のように、香取さんも大のサッカーファンです。 オンエアでも言いましたが、今後、香取さんが応援団長として、何をやられるのかが、楽しみですね。“サッカーチャリティコンサート”とか、やらないのかしら？　そうそう、オンエアでは言えなかったんですが、今日の特集で「ドーハの悲劇」とか「ベッカムのシュート」とか、紹介される度に、香取くん涙ぐんでいたんですよ。この応援団長は、これから大変そうだゾ、と思いましたね。 ――そんな団長に、阿川さんも「ついていく」とおっしゃっていました。 もちろんです！　お誘いいただければ、私でよろしければ、どこまでも。ハイ。どんなものでも、好きな人が好きなものは、好きになるものですよ（笑）。 ――と言いますと？ オンエア後に、31日に28歳になる香取くんのバースデーをお祝いしたんですが、香取くん11歳から仕事してるんですって。SMAPって凄いですよね。普通、グループで全員がスターってことはめったにないじゃないですか。でも、SMAPはそれぞれのキャラでメインを張れるんですものね。そんなことを、スタジオの隅で感じ入っていたのですが…でも、香取くんが一番好きなんですよ。だから、サッカーも…ね（笑）。 （阿川佐和子さん・談）

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