そして、後半。10kmのクロスカントリー。
強豪選手についていき、最後の最後ですっと前に出るのが小林選手の作戦。
その作戦通りに前半から先頭集団につけ、
じっくりと前を見ながらレースをしていきます。
8キロ過ぎ。下りですっと前に出た小林選手は、そのまま先頭に立ちます。
金メダルに手が届いたか!?取材中の私たちにも緊張感が走りました。
ただ、今回のコースは最後に大きな登り坂が待っています。
小林選手はその登り坂で力尽き、最終的には7位という順位でした。
試合後、
小林選手にスパートのタイミングについて聞いてみると、こう話してくれました。
「我慢をすれば接戦になったかもしれないけど、我慢をしての7位と、
攻めての7位なら攻めた方が自分らしい」
小林選手は、健闘は求めていませんでした。
金メダルをとるために、誰よりも早くゴールするために。
そのことだけを考え、滑っていました。
だからこそ、あのトップに立った瞬間に私たちは金メダルの可能性を感じ、
心の底から、小林選手を応援したのだと思います。
「日本の皆さんに興奮してもらえたなら満足です」
そう話す小林選手の試合後の表情から
興奮と笑顔が消えることはありませんでした。
自分らしさを貫き通しての7位入賞。
おめでとうございます!! |