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  reported by
吉野真治


「北京五輪」は「北京」で開催されている。

ごくあたりまえの事実ですが、
実はサッカーやヨット、馬術などは北京から遠く離れた都市で開催されています。
私は女子サッカーの取材で「秦皇島(しんのうとう)」と、
男子サッカーの中継で「天津(てんしん)」に行ってきました。

秦皇島まではバスで5時間、天津もバスで4時間かかります。
この北京から遠く離れた場所で行われる競技を取材することは
それなりの覚悟と体力が必要とされます。
具体的にスケジュールを書くと次のような行程になります。
午前10時半に北京にある、
国際放送センターから無料で乗れるメディアバスに乗って、
試合開始の3時間前にスタジアムに到着します。
そして、すべての試合終了後、
夜11時半にスタジアムを出る夜行バスで国際放送センターに早朝に帰ってくる。
そして、ホテルに戻ってシャワーだけ浴びて、
次の日の早朝番組の中継を担当することになります。
体力的には厳しいですが、スタジアムで「国同士の真剣勝負」を見て、
リポートできる喜びを支えに日々を過ごしています。

長距離バスの移動では珍しい光景にも出くわします。
天津からの帰りの夜行バスで、途中トイレ休憩に寄った時のことです。
眠い目をこすりながら、トイレに向かって、とぼとぼと歩いていると、
先にトイレに入った欧米メディアが血相を変えて叫んでいます。
何事かとおもい、すぐにトイレに駆け込むと、
「ビーケアフル!!」(気を付けて!!)と言う声が聞こえてきました。
そして、トイレの奥から黒い物体が這い出てきました。
「これは、いったい、なんなんだ!!」と思い、その黒い生物を良く見ると、
「サソリ」でした。
私の辞書には「サソリ」といえば、
長州力の「スコピーオンデスロック」しかありませんでしたので、
本当に驚きましたし、
すぐに逃げようかと思いましたが、体が動かず、硬直してしまいました。
すると、我々のガイドさんが、モップを持ち出して、
「サソリ」に立ち向かいはじめました。
「サソリ」も尻尾を振り上げて威嚇しています。
決着は一撃でした。
「モップ」が勝利を収めました。

今度は、男子サッカーの中継で、飛行機で「瀋陽」に向かいます。



秦皇島にて
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