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身長
165cm
出身地
神奈川県川崎市
出身校
神奈川県立多摩高校→
中央大学文学部
入社年月日
2005年4月1日
星座
獅子座

2018/1/12 100歳までの人生設計

「100歳までの人生設計」

朝日新聞GLOBEとアベマの連動企画「Abema×GLOBE」
今回は「100歳までの人生設計」というテーマです。

2007年に生まれた赤ちゃんが、日本では
半数以上が107歳まで生きる、という予測があります。

長生きは今や、めでたいだけのことではなくなりました。
60歳で定年退職をしたあと、40年の人生をどう過ごしますか?と
聞かれたら、お金も体力もあるのだろうか?とその長さに
ちょっと怯えるわたしがいます。

ゲストの太田啓之記者は、長年医療や年金、社会保障などを
取材することが多かったそうで、そういった中から、
自分でも純粋に知りたいと思って今回のテーマを決めたのだとか。
収録の前の打ち合わせでも、いろんなことを教えていただきました。
とても興味深かったです。

さて、太田さんは「高負担・高福祉」の国フィンランドで取材をする際に
フィンランドの高齢者の人たちは
「厳しい自然の中、孤高を貫き、孤独死も恐れない」のではないかと
思っていたそうですが、実際はそうではなかったといいます。
これには私も驚きました!

日本とは違って、子供が親の老後の面倒を一緒に住んで見るという文化がない
フィンランドでは、高齢者が独居する率が日本の2倍近いといいます。
そういった中で行われている、「高齢者の居場所作り」は
日本も参考に出来る気がしました。

特に考えさせられたのは「安楽死」についてです。
記事ではどのように生きるか?という権利があるならば、
どのように死ぬかを選ぶ権利もあるということで紹介されています。

2002年にオランダでは、安楽死が法制化されていて、
2016年にはおよそ6000人の方が安楽死で亡くなったといいます。
日本でも去年、橋田寿賀子さんが書いた『安楽死死なせてください』が
ベストセラーになりましたが、関心の高さがよくわかる話です。

オランダも、いくら法制化されたとはいえ、
その許可が下りるまでには厳しい条件があります。
「周りに迷惑をかけてまで生きるのは嫌だから」ということでは
安楽死を選ぶことは出来ません。

そして、安楽死を施した医師もとても大きなリスクを背負って
それを請け負っていることを教えてもらいました。

驚いたのは、安楽死の後に、裁判によって
「その行為が適正だったのか」を審査されるということなのです。
つまり、安楽死を施している時点では、医師は殺人をしていることになりうる
状態だということです。そうした大きなリスクを抱えながらも、医師たちは
「生きていること自体が耐え難い苦痛である人たちに「安楽死」という選択を
手助けするということでした。

文字の上で読んでいるだけでは、安楽死について賛成だとか反対だとか
いろいろな感情を持ちますが、これが自分の家族や仲間が選んだと告げられたら
どういう返事をするのだろうか、と真剣に悩みました。

オランダで太田さんが取材した、父親が安楽死を選んで、
その姿を看取った息子さんのインタビューは
本当に考えさせられました。皆さんにも見てほしいです。

「Abema×GLOBE」ではさらに、
日本を上回るスピードで超高齢化社会へと進んでいる
シンガポールなどついても扱っています。

配信は、1月13日(土)午後6時~ Abema Newsで
ご覧いただけます。
最初の配信が終ったあとも見ることが出来ますので
ちょっと時間がある時に覗いて見てください。

またWEB版の「朝日新聞GLOBE」では
紙面には載せきれなかった記事もあるとのこと。
ぜひあわせてご覧ください!!
http://globe.asahi.com/index.html
ではまた次回!!

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