11/14 りんごのなる木

りんごのなる木

先日長野県へ取材に行ってまいりました。
そこで、私。
恥ずかしながら初めての光景に出くわしたのです

関東で育ったせいもあるのでしょうが、
りんごが木になっているのって、初めて見たんです。
皆さんは見たことありますか？

温暖な気候の伊豆や小田原で
みかんが木になっているのは見たことがありましたが
それもすごく素敵なんですよね。
段段になった畑がところどころ、だいだい色。
冬の日差しがこんなにも
豊かな果実を実らせるのか！なんて感動します。

果実が木になるというのは、
大体こういうものなのだと思っていたのです。

でもね、りんごは全然違った！！
違ったんですよ。

まず、赤い。
この色にぐっときました。

車でぶーんと、りんご畑の間を通っていたのですが
同世代の女性ディレクターとほぼ同時に
思わず「うわぁぁぁ」と嘆息が漏れてしまったのです。
当たり前の光景として見ていた現地クルーさんは
かえってその反応で驚いているほどでしたが、
確かにそのりんご畑の光景は
見事なものでした。

みかんなどのかんきつ類の色とは
明らかに違いました。

だいだい色が春の気配を感じさせる元気な色だとすれば、
赤は冬を意識させる暖色系なんですね。
クリスマスの気配やら、冬の足音やらが聞こえてくるようです。

楽しげで、暖かな気持ちになる。
そしてその赤が、まあるいのです。
いとおしいほどにまあるい。
りんごのことをここまで大切に思ったこと、
今までありませんでした。

世界的なあの企業が
会社の名前にその名を刻み、会社のマークをりんごにしたのも
ビートルズのレコードレーベルがその名を冠にしたことも
すべて、大いに納得がいきました。
大げさでしょう？（笑）
でも、そのくらい感動しちゃったんです。

そして何より驚いたのは、実のなりかたなんです。
もっと大きな木にたくさんのりんごがなるものだと思っていたら…
思いのほか小さな木に
おびただしい数のりんごが
どれも立派な大きさでたくさーんなっているのです。

そんなに立派なりんごがぶらんぶらんと下がっていたら
重みで木が傾いてしまうんじゃないかというくらいに…
たわわに実がなっていました。

たったそれだけ、と言われればそれまでですが
必然の光景に対する感動というのも
あまりないことです。
こころが見事に洗われました。

そもそも、実がなるということは
それだけでわくわくすることですよね。
実がなるものを自分で育てるのは
植物を育てる中でも格別に楽しいこと。

いつか自分の家にりんごの木がほしいなぁなんて
願わずにはいられませんでした。

これから先、りんごを見るたびに
あのりんご畑の豊かな光景が頭をよぎりそうです。

幸せな気持ちを書き留めておきたくて…（＾＾）
長々と失礼しました。
ではまた次回！

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