最近いただいた和菓子に春の訪れを感じた松尾です。
|
お抹茶と一緒に。
|
梅に鶯。しっくりきますよね。
|
気象予報士の今村さん曰く、
和菓子の世界では、2月から春なのだとか。
鶯といえば、取材中、初音を聞きました。
確かに聞こえた気がしたのにスタッフは誰も反応せず…。
「ホーホケキョ」と、とっても滑舌よく上手に歌っていたので、
もしかしたら誰かが収録したものを流していたのかもしれません…。
それにしても、春告鳥(ハルツゲドリ)の別名があるように、
あの明るい声は春を呼ぶ気がします!
さて、今回の現場直行先は…小さな町の印刷会社。
|
東田端にある『東光社』の印刷工場。インクの匂いが立ち込めています。
|
印刷業界を襲う荒波は相変わらず激しく、
帝国データバンクによると、
2009年の印刷会社の倒産件数は過去最多の174件。
2010年は153件で、
毎月10社以上の印刷業者が法的整理に追い込まれていることになるそうです。
背景には書籍の販売不振があって、
印刷会社への仕事の発注が減っているからだとか。
|
インクを補充。印刷機だけで億単位。7年〜10年のローンで返していくそうです。
|
小さな印刷会社は考えました。
「印刷の売り上げが減っていくのは目に見えていたので、
それに代わるものをやっていかなければならないと。」
社員の反対を押し切って、便利グッズを開発・販売することを決意。
今では、会社全体の売り上げの2割を、
便利グッズが支えています。
そんな便利グッズの数々を見せていただきました。
|
カードサイズのコレ、
|
実は…
|
携帯型の体温計なんです!
|
緑の部分が黒くなって…あれっ、微熱?!
|
厚さ0.25mm、財布などの中にスッポリ入る大きさ。
医療機器として認められていて、
通常の体温計と同じように腋に挟んで測れば、
緑の点が黒くなることで、細かく体温を教えてくれます。
使い捨てではなく、洗ったり消毒したりすれば何度でも使える優れもの。
値段も525円とお手ごろなので、まとめ買いしていく人が多いとか…。
さらに、カードに印刷する内容を変えることができるので、
会社や商品などを宣伝するグッズとしても活用でき、
企業からの注文も多いのだとか。
|
裏面と表面と…。
|
印刷会社にとって、
グッズそのものの収入と印刷代と、ダブルで嬉しいですよね。
他にも、
ストラップタイプの手鏡で
広角ミラーにすることで全身を映し出す姿見にもなるものや、
新聞や雑誌をまとめて捨てる時に
紐が手に食い込むのを防ぐ便利グッズなど、
持っていると重宝してありがたいであろうグッズが盛りだくさん。
これらのヒット商品の共通点って…
「小さくて携帯できる」
「プラスアルファの機能がついている」
他には…?
ヒットの法則を導き出せたらヒットメーカーになれるかも…
と秘かに目論んでしまった小さな松尾の春でした。 |