通天閣の真下、通天閣歌謡劇場で歌姫・叶麗子はきょうも、ファンの熱狂的な声援を浴び、歌う。
夢は、大晦日に紅白に出場し、翌・元旦、その自分を引っさげて歌謡劇場のオッチャンたちの前で歌い、喜んでもらうことだ。
様々な人生を抱えた「通天閣の人々」。
彼らの人生の悲しみを体ごと癒すことができる熱唱がそこにあった。
「なぜ」癒されるのか?
取材班が探り当てたのは、「深い悲しみを持つ者こそが、悲しみを和らげられる」という単純な、しかし、現代人が置き去りにしてきた「癒しの構図」だった。
その力はどこから来るのか?
彼女は、誰にも語ることのなかったトラウマと闘い続けてきた。そこにヒントがある。
彼女の歌に賭ける「魂の歴史」を、ファンとの交流とともに描く。
(制作:朝日放送)
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