『ドラえもん』に出たい!
謎の登場人物、レアグッズ、夢のコラボ…超貴重映像満載!国民的人気アニメ『ドラえもん』を大特集!!
2月最後のSmaSTATION!!は、ゲストに市川染五郎さんをお迎えして、『ドラえもんの貴重映像 ベストセレクト11』をお送りしました。
1979年(昭和54年)にテレビ朝日でスタートしたアニメ『ドラえもん』。以来31年、放送回数2171回を数えるこの『ドラえもん』は、世代を超えて愛され続けている国民的人気番組です。アニメ放送の第1回(1979年4月2日)で、最初に登場したドラえもんのヒミツ道具は、撮影したものとそっくりのミニチュアを作ることができる『ポラロイドインスタントミニチュアせいぞうカメラ』でした。その第1回には、スネ夫、ジャイアン、しずかちゃんというおなじみの仲間と一緒に、もうひとり、謎の少年が登場していました。たったひと言のセリフだけを残して、2話以降、ぱったり姿を消してしまったこの少年。その正体は、いまだに謎に包まれているのだとか。そんな『ドラえもん』には、アニメの枠を超えて、有名人たちが数多く出演しています。テーマソングを担当していた渡辺美里さんをはじめ、松田聖子さん、アントニオ猪木さん、サッカー日本代表の中村俊輔選手、そしてバンクーバーオリンピックで銀メダルを獲得した浅田真央選手などが登場し、吹き替えまで担当しているのです。さらにドラえもんは、アニメを飛び出してあの『徹子の部屋』にも出演していました。黒柳徹子さんとドラえもんのトーク、最高でしたよね。ほか、ドラえもんの変身レアグッズや、スネ夫の弟・スネツグの登場シーン、『おばあちゃん大好き』『のび太の結婚式!?』といった、ファンの間でも語り草になっている感動エピソードなどもご紹介しました。とっても楽しそうにVTRをご覧になっていた香取編集長&染五郎さん。「歌舞伎を見に来てほしいです」と染五郎さんが言えば、負けずに香取編集長も「SMAPのライブに来てほしい!」なんて言い出す場面も。本当に実現したら面白そうですよね。
さて、次週3月6日の放送はタカアンドトシさんをゲストにお迎えして、恒例の『知らないと恥ずかしいニュースキーワード』をお送りします。必見です!!
日本の国民的アニメであり、世界各国でも大人気のアニメとして定着している「ドラえもん」。1970年に漫画連載がスタート、1979年にテレビ朝日でのアニメ放送がスタートして以来、現在でも変わらぬ人気を誇っています。そんな誰もが知る「ドラえもん」には、実はあまり知られていない“レアエピソード”も多く存在します。今回、スマステーションではそんな衝撃のエピソードの数々を貴重な映像でご紹介します!
スマステーション特別企画
『ドラえもん 超貴重映像 ベストセレクション11』
セレクト(1)
衝撃!ドラえもんの第一話に謎の人物が!
1979年にテレビ朝日でスタートした、アニメ「ドラえもん」。以来31年、これまでの放送回数は実に2171回にものぼります。そんな「ドラえもん」の放送第1回目は、1979年4月2日。ドラえもんはすでに野比家の一員として暮らしているところからはじまっています。そして、はじめて登場するひみつ道具は「ポラロイドインスタントミニチュアせいぞうカメラ」。このカメラは、撮影したものそっくりのミニチュアを作ることが出来るひみつ道具。のび太はこの道具を使って自分たちだけの小さな町を作り大人に干渉されずに思う存分遊びたいと考えたのです。
「ドラえもん」といえば、のび太の仲間としてスネ夫、ジャイアン、しずかちゃんが登場しますが、初回放送にはもうひとりの少年の姿がありました。少年は、どのシーンにも写りこんでいて明らかにジャイアンたちと並ぶ、準主役級の扱いで登場。しかし、彼はなぜか一言も言葉を発しないのです。そんな彼は、たった一言セリフを言っただけで、2話以降登場することはありませんでした。
「ドラえもん」のアニメ化からさかのぼること9年、漫画での初登場は、「小学三年生」1970年1月号でした。はじめて描かれたドラえもんは、今よりも少し猫背で体も大きかったのです。ドラえもんの誕生には、あるエピソードが残されています。「小学四年生」1969年12月号に掲載された、藤子・F・不二雄さんの新連載開始の予告ページには、ドラえもんの姿はもちろん、タイトルすら描かれていません。実は、連載開始が翌月に迫っていたにもかかわらず、直前までキャラクタイメージがまったく出来あがっていなかったというのです。締め切りを翌日に控えた藤子・F・不二雄さんは、キャラクターのイメージがわかずに悩んでいました。彼の脳裏に思い浮かぶのは、昔、アパートに住み着いていたネコとの思い出ばかり…。そんなことを考えるうちに居眠りをしてしまった彼は、ふと目を覚まし、あわてて飛び起きると何かにつまづきました。そこにあったのは、一体の「起き上がり人形」でした。その瞬間、ネコと「起き上がり人形」のイメージが重なり、ドラえもんのキャラクターをひらめいたというのです。こうして、偶然ともいえるきっかけで誕生したドラえもん。連載開始から瞬く間に人気を博し、やがて国民的アニメと呼ばれるまでになったのです。
セレクト(2)
超貴重!ドラえもんが青くなった理由に2つの説が!
ドラえもんのボディカラーはネコ型なのになぜか青。ドラえもんが青くなった理由に、ふたつの説が描かれているのをご存知でしょうか?そのひとつ、1980年に放送された「ドラえもん びっくりオール百科」によると、製造当初、ドラえもんは黄色いロボットでした。ところが、ねずみに耳をかじられ、そのショックで青ざめてしまったというのです。そしてもうひとつ、95年に公開された映画『2112年ドラえもん誕生』のなかに、また違った理由が登場します。ねずみに耳をかじられるまでは同じですが、ドラえもんがあまりに激しく泣いたために振動でメッキがはがれてしまった、というのです。さらに、実は澄んだ美声の持ち主だったのに、泣き続けたために声まで変わってしまったというのです。
セレクト(3)
超貴重!美しい歌声のジャイアン!
町内のガキ大将ジャイアンは、ケンカが強く、のび太の天敵です。そんなジャイアンといって思い出されるのが、下手な歌。ところが、1979年に放送された「キャンデーなめて歌手になろう」に、美しい歌声を披露する映像が存在します。ジャイアンはいつも、町の広場に子どもたちを集め歌のリサイタルを開催するのですが、あまりの歌の下手さに子どもたちはうんざりしていました。そこでドラえもんが、声を変えるひみつ道具「声のキャンデー」を取り出し、ジャイアンに手渡します。すると、今までに聴いたことがないほどの美声となったのです。ちなみに、このエピソードは2006年に再びアニメ化。このとき、ジャイアンの甘い歌声を担当したのは、スキマスイッチでした。
セレクト(4)
超貴重!ドラえもんが有名人と共演!
「ドラえもん」には、アニメの枠を超え、現実の世界の有名人たちが出演し、さらに吹き替えも本人が担当している、レアな放送回があるのをご存知でしょうか?
ここでドラえもんに登場した有名人のみなさんをご紹介しましょう。
まずは、音楽界から渡辺美里さん。登場したのは2003年に放送された「四次元エレベーター」(2003年7月18日)。このエピソードでは、渡辺美里さんがドラえもんたちをコンサートに招待。そして、「ドラえもんのうた」を披露しました。実は、この当時、渡辺美里さんは「ドラえもん」のテーマソングを担当。その縁で「ドラえもん」への出演を果たしたのです。渡辺さんの美しい歌声に、ジャイアンも感激していました。そして、あの松田聖子さんも、2007年に放送された「ママのダイヤを盗み出せ」(2007年8月17日放送)に出演。のび太のママが子供の頃に無くしたダイヤの指輪を探しに、タイムマシンで80年代にやって来たのび太とドラえもん。そこでは、人気アイドル・松田聖子さんがファンサービスをする姿が!もちろん声優も本人が務めています。そして、スポーツ界からは、プロレスラー・アントニオ猪木さんが、「ドラえもん 夏だ!大スター続々登場スペシャル!!」(2007年7月13日放送)に登場!墨をかけられたジャイアンに必殺の卍固めをかけるも、最後は仲良くなるというほのぼのストーリーでした。さらに、同じスペシャルには、サッカー日本代表・中村俊輔選手も登場。透明マントをかぶって、試合中にピッチに降りてきてしまったドラえもんとのび太。そんな事は知らずに蹴った中村俊輔選手のセンタリングは、なんとドラえもんに当たりゴール!そして、フィギュアスケートの浅田真央選手が出演しているのが、「のび太たちのアイスショー」(2008年10月24日放送)。フィギュアスケートを練習するも、挫折しそうになった少女の前に、真央さんの愛犬のエアロと真央さんが登場。少女は憧れだった真央さんに励まされたり、ドラえもんの道具を借りたりするうちに少しずつ勇気付けられフィギュアスケートの大会に挑みます。そしてそこで、見事、演技を成功させるのです。
さらに、ドラえもんはアニメから飛び出し、テレビ朝日の長寿トーク番組に出演したこともあります。「徹子の部屋」です。1999年の大晦日スペシャルに登場しました!ドラえもんのアドリブと、黒柳徹子さんの迫真のトークが話題となりました。
セレクト(5)
超貴重!ドラえもんの変身レアグッズ!
ドラえもんを語る上で欠かせないのが、ドラえもんが取り出すひみつ道具の数々。その数はアニメや映画も含めるとなんと2300を超えます。その中で、使用回数の多い道具といえば…
ドラえもんがよく使う道具ベスト3!
第3位:「どこでもドア」使用回数 90回!
ドアを開けると、どこでも行きたいところに行くことができる。
第2位:「タイムマシン」使用回数 119回
過去や未来を自由に行き来ができる乗り物。のび太の机の引き出しのなかから乗り込む。
第1位:「タケコプター」使用回数 284回
体に取り付けると、自由に空を飛ぶことができる。
<てんとう虫コミックス1〜45巻 『ぼく、ドラえもん。』(小学館)調べ>
そんなひみつ道具の中でも、ファンの間で伝説となっている、ドラえもんが変身してしまう面白レアアイテムをご紹介しましょう。
まずは1981年に放送された「合体のり」。これは、その名の通り、触ったものと合体することができるひみつ道具。ドラえもんは、犬とも合体しています。そして、1980年放送の「ウルトラミキサー」。ふたつのものを合体させることのできるひみつ道具なのですが、のび太とドラえもんは、この道具を使い合体して「のびえもん」となりました。もちろん、声まで変わっています。さらに、ドラえもんがモンスターに変身する衝撃映像が、2005年放送の「おおかみ男クリーム」。このクリームを顔に塗って丸いものを見ると、おおかみ男に変身できてしまうひみつ道具です。この道具で変身したドラえもんの姿は話題となりました。
セレクト(6)
超貴重!かっこよくなったのび太とジャイアン
決してハンサムとはいえない、のび太とジャイアン。そんなふたりがビジュアル的にかっこよく変身する放送回があります。まずのび太は、1979年放送の「うそつきかがみ」で変身!この道具はうその姿を映し、うそを話す、という不思議な鏡。その鏡には、ハンサムなのび太が映し出されました。さらに1983年の「からだねん土」ではカッコいい体を獲得。この粘土は、体につけることで自在にスタイルを変えることの出来る未来の粘土。これにより、のび太はスタイル抜群になります。そして、ジャイアンは、1987年に放送された「木こりの泉」でかっこよく変身!泉に落としたものを正直に申告すれば、よりいいものにとりかえてくれるひみつ道具「木こりの泉」。欲張りのジャイアンは、ありったけのものを泉に投げ込もうとしますが、誤って自分が転落してしまうのです。すると、泉の妖精がかっこよくなったジャイアンを抱えて現れ、のび太とドラえもんにこれが本物のジャイアンか、と尋ねます。ふたりが本物はかっこよくない、と答えると、それが正直な答えだと認められ、かっこいいジャイアンと交換してくれることに。その頃、本物のジャイアンは必死に泉から出ようとしますが、泉の妖精に押さえつけられる…という、ちょっとかわいそうな結末がファンの間で話題となりました。
セレクト(7)
超貴重!色んなネコ型ロボット!
大量生産されたネコ型ロボットのドラえもん。作品中では、ほかにも多くのネコ型ロボットが登場します。ドラえもんのひみつ道具のひとつ「ミニドラ」は、ドラえもんと同じ形に作られた小型ネコ型ロボット。スモールライトで小さくして飲み込めば、体内の故障を修理してくれます。さらに、一度だけアニメに登場したネコ型ロボット「トラえもん」(さすらいのネコ型ロボット トラえもん)。1982年に登場したこのロボットは、「トラえもん」というだけあって、映画の“寅さん”をイメージさせるキャラクター。ライバルロボットとして登場し、ドラえもんと対決しました。
セレクト(8)
超貴重!スネ夫に弟が!!
お金持ちで自慢ばかりするジャイアンの子分、スネ夫。そんなスネ夫には実は弟がいるのをご存知でしょうか。1985年にアニメに登場し、英語で話す彼の名前は、スネツグ。実はこのスネツグ、ニューヨーク在住のスネ夫のおじさんに子供がいないため、数年前におじさんの元へ養子に出されているのです。海外在住ということで、めったに登場することがないレアキャラクターなのです。キャラクターの兄弟で有名なのが、ジャイアンの妹、ジャイ子。のび太は「野比のび太」、しずかちゃんは「源静香」、スネ夫は「骨川スネ夫」、ジャイアンは「剛田武」というのがキャラクターの本名ですが、ではジャイ子の本名はといえば…?実は、ジャイ子に本名はないのです。これには理由があって、ジャイ子に本名があるとそれと同じ名前の女の子がいじめられるのではないか、という藤子・F・不二雄さんの配慮から、あえて名前が付けられていないといわれています。
セレクト(9)
衝撃!ドラえもんが未来に帰ってしまう?!
ドラえもんが未来に帰ってしまうかもしれない、という衝撃のエピソードが、1981年に放送された「帰ってきたドラえもん」です。物語はドラえもんの突然の告白から始まります。別れを惜しむのび太とドラえもんは、夜通し語り合うことに。そして、ふたりが別れたあと、のび太はジャイアンにからまれてしまいます。普通ならすぐにドラえもんの助けを求めるのび太ですが、このときは、ドラえもんを心配させないように自分の力だけでジャイアンに挑みます。のび太はボロボロになりながらも、やがてジャイアンを打ち負かします。のび太の勝利を見届けたドラえもんは、そっと未来へと帰っていきます。これで物語も終わりか……と、子どもたちは胸を痛めましたが、実はこのあと、ドラえもんが残していった、しゃべったことがみんなウソになるひみつ道具「ウソ800(エイトオーオー)」をのび太が飲みます。すると、ドラえもんは帰ってこないという言葉がウソになり、なんとドラえもんが戻ってきたのです。こうして、ふたりの友情は、さらに続くことになったのです。
セレクト(10)
超貴重!夢のコラボ映像!!
「ドラえもん」には、藤子・F・不二雄さんの作品の別作品のキャラクターが登場し、夢のコラボを果たしたこともあります。それが1989年に放送された「なんでも空港」です。空を飛ぶものを何でも着陸させてしまうひみつ道具「なんでも空港」。珍しい昆虫を捕まえようと、「なんでも空港」を仕掛けたスネ夫とジャイアンが捕まえたのは昆虫ではなく、偶然空を飛んでいた「パーマン」「ウメ星デンカ」「エスパー魔美」といった藤子・F・不二雄作品のキャラクターでした。そして、原作者である藤子・F・不二雄さん自身も、1993年に放送された「テレビ朝日開局35周年記念番組 ドラえもん15周年」に登場!なんと実写でドラえもんと共演しているのです。
セレクト(11)
超貴重!ドラえもんの感動名作エピソード
アニメ「ドラえもん」で、これまで30年間に作られたエピソードの中には、ドタバタ喜劇に収まらない感動的なエピソードも存在します。ここで、ファンに人気の高い伝説の名シーンを紹介しましょう。まずは1986年に放送された「おばあちゃん大好き」。のび太は、幼稚園時代に亡くなった大好きなおばあちゃんに会うために、タイムマシンで7年前の野比家に潜入。亡くなる前のおばあちゃんに会うことに成功します。そこで、おばあちゃんが口にしたのは、小学生になったのび太が見たい、という叶うことのない、ささやかな願いでした…。続いての名作エピソードは、1981年に放送された「のび太の結婚式?!」。将来、結婚する運命にあるのび太としずかちゃん。それを知りつつも不安を感じたのび太は、ある日、タイムマシンで未来の結婚式を偵察に行くことに。そして、結婚式前日のしずかちゃんの家を訪れたのび太とドラえもんは大人になったしずかちゃんを発見。そこでふたりは、お嫁にいくしずかちゃんの複雑な心境を目の当たりにするのです。自分がお嫁に行ってしまうと両親が寂しがるのでは、と心配したしずかちゃんはお父さんに結婚を辞めようと思っていると告白。するとお父さんは、しずかちゃんがのび太と結婚して幸せになることが自分たちの幸せなのだから、安心してのび太のもとへ嫁ぎなさいと語りかけるのです。娘を思う父の愛情がにじみ出た感動的なシーンとして今も語られています。
無理しなくていいよ、のび太で…
今週の格言は、ちょっと深いです。まるで悟りの境地に入ったかのような香取編集長のコメントをお楽しみ下さい。「あんまり背伸びし過ぎなくても、のび太でいいんだ、って…。頑張るとき、頑張るんですよ、のび太って。それに感動させられちゃうから、ズルいんですけど(笑)。基本的にはダメなヤツなんですよ、のび太って。そこがボクは好きなんですよ。『気持ち、わかるけど、もうちょっとお前、頑張れよ!』みたいな感じで。でも、頑張り過ぎて空回りしているより、のび太の方がいいと思うんです。今日は、そんな感じがしました。結構、頑張る方なんで、ボクも。『のび太でもいいな…』って感じが(笑)。サボるところはサボったり、どうにもならないときに結構早い段階で『ドラえも〜ん!』みたいな。ズルいんですけど、それでいて、人がグッとくる言葉をチョロっと言ったりもする。そんなのび太でいいんだな、って。ミュージカルもあと10日くらいですけど、こっから千秋楽まで、全50公演であと9回ですかね?これから先はのび太の気持ちで、『いいんだよ、のび太で』っていう感じでやっていきたいと思います」。
市川染五郎さん
歌舞伎を見ずにどこまで引っ張れるか、興味がある。
2度目のご登場は、ドラえもん特集でした。お好きだということですが、いかがでしたか?
「ドラえもん」は夢があるし、教育的にも悪影響がないし、本当によくできていますよね。ドラえもんが出す道具も、あったらいいけどありえないものばかり、というところがファンタジックでいいし面白い。僕が夢中になって「ドラえもん」を見ていた当時、「機動戦士ガンダム」とかも凄く人気がありましたけど、僕はそっちに行かずにひたすら「ドラえもん」でした(笑)。アニメもコミックも、マンガといえば「ドラえもん」にはじまり「ドラえもん」に終わるという。今日も、やっぱり好きだな、と思いました。
今日のVTRで紹介されたエピソードも、知ってるものが多かったのでは?
そうでしたね。特によく覚えていたのが、のび太とジャイアンがかっこよく変身する「木こりの泉」のエピソード。懐かしいなぁ、と思いながら見ていましたけど、最後、ジャイアンの容姿だけではなく声まで変わったところもよく覚えていました。
そんな市川さんが、個人的にほしいひみつ道具といえば?
いろいろ迷うけど、やっぱり、アンキパンですよね。食事をしながらにして台本も覚えられるなんて最高じゃないですか。ま、途中でおなかがいっぱいになって、トイレに出しちゃうっていうのがオチでしょうけど(笑)。
香取さんは、「歌舞伎見る」宣言もむなしく、未だ見られていないようです。
前回も、そんなことを話していましたよね。こうなったら、「ぜひ、来ないでくれ」といいたいですね(笑)。一体、どこまで見ずに引っ張れるか、逆に興味がありますね。ぜひ、声をかけるまでは、見ないでください!(笑)
3月6日に開演の主演作「染模様恩愛御書」は、どのような歌舞伎ですか?
歌舞伎は今でこそ芸術といわれていますが、元々エンターテインメント性の強い演劇なので、いろいろな角度から見ることができる生の舞台だと思うんです。今回やるお芝居は新しく作り直したところもあるので、わかりやすいし、テンポもいいし、大掛かりな仕掛けもあって、初心者の方にこそ楽しんでいただける作品だと思っています。歌舞伎に対して敷居が高い、と感じている人には最高のとっかかりになると思いますので、ぜひ、ご覧いただければうれしいです。
どこでもドアで、移動時間ナシの旅行に行きたい!
私は小さい頃からコミックで読んでいた「ドラえもん」が大好きで、テレビでアニメの放送がはじまると聞いたときには本当にうれしかったのを今でも覚えています。初回放送のときには、30分も前から姉、兄と一緒に座って放送を待っていました。そのときに思っていたのが「ドラえもんって、どんな声なんだろう?」ってこと。実際に聞いた大山のぶ代さんの声は、想像していたよりもハスキーでビックリした記憶があります。それでも、コミックで読んでいた世界が動いてカラーで見られるようになったアニメの感動は、もの凄いものがありました。以来、アニメもずっと見ていました。「ドラえもん」が好きな一番の理由は、ドラえもんが四次元ポケットから出す道具が面白いこと。どこでもドア、タケコプター、アンキパンとか、「あったらいいなぁ。欲しいなぁ」と本気で思っていました(笑)。今、一番欲しいのは、どこでもドアかな。旅行が大好きなわりに最近、行動範囲が狭くなっていますので、どこでもドアを使って南の島とかヨーロッパとかに移動時間ナシで行ってみたいですね。それから、思い出されるのが2000年にシドニーオリンピックの中継で現地に行かせていただいたときのこと。テレビ朝日のスタッフにはドラえもんのピンバッヂが支給されるのですが、これが各国のメディアに大人気で本当にたくさんの人から「自分のと交換してくれ」と頼まれたんです。ひとり数個しか支給されていなかったので、残念ながら交換はできませんでしたが、そのときにドラえもんの人気を再確認した気がしました。久々に昔見ていた「ドラえもん」が見たくなりました。
映画館に『ドラえもん』の映画を見に行きたくなりました。
◆やっぱり『ドラえもん』ですよね。「やっぱり、『ドラえもん』」とか「なんだかんだ『ドラえもん』」とか…ホントに、凄まじいくらいの安定感ですよね。もちろん、いろいろと好きなキャラクターですとかマンガ、アニメはありますけど、『ドラえもん』を見せられちゃうと、改めてその安定感に衝撃を受けました。「あれ、オレってここなのかな?」みたいな。安心するじゃないですか。ボクだってそこまで詳しいわけじゃないけど、でもやっぱり知ってるんですよね。
◆あと、もうちょっと行くとこまで行ってるアニメとかトンがってるアニメとかももちろんいいですけど、そのさじ加減というか、クッと押さえてくれているところが居心地がいいのか…映画館に映画を見に行きたくなりました。なんか、どっか間違えてたのかな、って。「子どものころ『ドラえもん』の映画、見たなぁ…」みたいな感じは勝手な感覚であって、実は大人になってから『ドラえもん』の映画を映画館で見るといいんじゃないかな、って思いました。日々の、何かが体の中に溜まってしまったボクを、ドラえもんが助けてくれそう。大人を助けてくれそう…そんな気がしました。
◆感動エピソードも、何か不思議ですよね。いまの、大人になってから映画館に行きたい、っていう思いとは違った面で言うと、アニメでもキャラクターだったり、第1話のアイツは何だったんだ、っていうのもあるし、あとライバルのトラえもんとかも、きっとライバルネコも必要だとは思ったんでしょうけど、あんまりハネなかったのかなぁ、みたいな、そういう目線で見る中でも、感動エピソードの挟み方が、よくわからないというか。レギュラーで放送されているものなんで、どのタイミングで感動エピソードを挟んでくるのか、っていうところ。何らかのローテーションみたいなものはあると思うんですけど、でも読めない(笑)。凄いのが、ちょっと奇跡が起きてる感じもするんですよ。そこまでしようとしてないのに、作ってたらそうなってしまって、いまだに語られる感動エピソードになったものもありそうだな、と(笑)。ドラえもんが帰ってしまうエピソードとかも感動的だったじゃないですか。あれも、「1回、帰らせましょうか。でも、あのアイテムで戻るっていうのはどうですか?」みたいなところから始まったのに、もの凄く感動的になってしまった、みたいなこともありそうだな、って(笑)。ホント、凄いですよね。楽しいです。
◆染五郎さんが「歌舞伎を見に来てほしい」っておっしゃってましたけど、全然あり、ですよね。ボクがアニメを作っているスタッフだったら、さっきの染五郎さんの言葉にピンときましたよ(笑)。VTRを見ている最中、ボクも言いたかったんですけど、先に染五郎さんに言われちゃったんで…。1番に言った方が、スタッフ的にも耳に残るものなんで(笑)。そのあと「SMAPのコンサートに…」みたいなのは、ちょっとおまけ的な感じになっちゃいそうなんですけど、是非、実現させたいですね。