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SmaSTATION!!特別企画みんなが知りたい「テレビのギモン」
「番組で紹介していたお店を教えて」「地上デジタル放送はどうしたら見ることができるの?」etc.テレビ局には毎日、視聴者から数多くの問い合わせが寄せられています。そこで今夜は、テレビ局に寄せられた「テレビのギモン」の中から、5つをピックアップ、どこよりも分かりやすくお答えしていきます。

テレビのギモン・その1 テレビはタダなのに、どうやって経営しているの?

ご存知のように、NHKは受信料によって成り立っています。それに対して、受信料の必要ない民放が経営していけるのは「CM」のおかげ(※ケーブルテレビ、CSなど例外あり)。スポンサーとなる企業は、会社や商品のことを知ってもらうためにCMを出し、テレビ局は、それらのスポンサーから支払ってもらった料金によって番組を作り、放送することができるのです。このような放送局の経営のしくみを日本で普及させるのに貢献したのが大手広告代理店「電通」の第4代社長、吉田秀雄氏。吉田氏が社長に就任した1947年、日本にある放送局といえばNHK・日本放送協会(※当時は社団法人)のラジオ1局だけでした。広告界をもっと発展させたいと思っていた吉田氏は、ラジオが970万台も普及していることに注目、コマーシャルを流せる放送局を作ることが広告界発展のカギになると確信し、民間放送実現のために奔走したのです。こうして1951年、名古屋の中部日本放送が日本で最初の民放ラジオ放送を開始。その僅か2年後の1953年には民放テレビの放送も始まり、CMを流すことで収入を得るという民放のビジネスモデルが出来上がったのです。


テレビのギモン・その2 プロデューサー、ディレクター、ADって何をしているの?

よく耳にするプロデューサー、ディレクター、ADという名前、番組をレストランに例えてそれぞれの役割を説明しましょう。まず、店長の役割を果たすのが「プロデューサー」。主な仕事は、「従業員を集める(番組スタッフを集める)」「予算の管理 (番組予算の管理)」「お店の危機管理 (番組の危機管理)」など。お客さんに不快な思いをさせず、お店が円滑に営業できるよう全体に目を配るのが役目です。シェフに当たるのが「ディレクター」。「お店でどんな料理を出すか、メニューの決定(VTR内容の決定)」「食材の仕入れ (スタジオやロケなどでの撮影)」「調理、盛り付け (編集・MAほか)」。直接お客の口に入る料理を作るため、シェフの腕次第で、お店の評価が決まるといっても過言ではありません。そして、シェフの仕事を補助する厨房スタッフが「AD=アシスタントディレクター」。「食材の下ごしらえ(収録・編集の準備)」「調理の手伝い(収録・編集のアシスタント業務)」などを受け持ち、料理を勉強しながら、シェフが作業しやすいようにサポートするのです。


テレビのギモン・その3 視聴率ってどうやって出しているの?

番組を見た世帯の割合を示す「視聴率」は、テレビ局にとって、今後の番組作りの参考となるデータ。さらに、番組の視聴率は一緒に流れるCMの宣伝効果・価値を探る目安ともなるためテレビ局の収入にも影響する非常に重要な意味も持っています。日本でこのような視聴率調査が始まったのは、いまから50年あまり前の1955年。現在、ビデオリサーチという調査会社が実施していますが、関東地区を例に調査のしくみをみてみましょう。まず、調査する家には専用の測定機器が持ち込まれ、テレビ1台ずつ、最大8台までのテレビに設置されます。この機器が1分単位でどのチャンネルがついていたのかを記録し、そのデータが、毎日早朝、電話回線を通じて自動的にビデオリサーチ社のコンピューターに送られ、集計されているのです(調査した視聴率は統計理論上の誤差を伴う)。現在、全国27地区 6600世帯で調査されていて、関東地区では600世帯が協力しています。視聴率調査に協力する世帯は公平な調査結果が出るよう、統計学の理論に基づき、無作為に選び出されています。もし、選ばれた世帯が、病院や会社などの事務所、寮、テレビを持たない家、マスコミ関係者の家庭だった場合は、代わりの世帯を同じ地域から選び直すのです。さらに、得られるデータが偏ったものにならないよう、関東地区では毎月25世帯が入れ替わり、2年で600世帯すべてが入れ替わるようになっています。現在、関東地区の世帯数はおよそ1713万6000。視聴率1%につき、およそ17万1300世帯が見ていたと推測できます。ここまで説明した視聴率を「世帯視聴率」といいますが、性別と年代別に調べた「個人視聴率」も同時に調査されています。先ほど説明した測定機器にはお父さん、お母さんなど家族の構成員のイラストが描かれたボタンがあり、テレビを見るとき、このボタンを押すと誰が見ているのか記録されるしくみです。時間帯別にどの年齢・性別に向けた番組がより支持されるのか、テレビ局が戦略を立てるためのデータとして活用されています。


テレビのギモン・その4 テレビ欄って誰が書いているの?

新聞の裏表紙や、雑誌などに掲載されているテレビ欄。テレビを見る人のうち、実に70%近くがテレビ欄の内容で見る番組を決めているといいます(※テレビ朝日によるインターネット調べ)。ほぼ24時間分に及ぶテレビ欄の内容。具体的に誰が書くかは、番組によってさまざまですが、最終的にプロデューサーが内容を確認、決定しています。例えば、スマステーションに用意された40字のテレビ欄、あなたが見たくなるのはどれでしょうか?

(1)
スマステ!! 民間放送のテレビ局に関係するいろいろな質問をテレビの疑問と題して説明
(2)
スマステ!! 民放のビジネスモデル解説▽テレビ欄の重要性▽地上デジタル放送視聴準備
(3)
スマステ!! 草ナギ登場今夜はテレビの疑問に全部答えます!番組の作り方!?視聴率の謎!?

(1)はダラダラとしていて具体的な内容が分からないし、(2)は使っている言葉がやや難しい。この中では、(3)が一番見たくなるのではないでしょうか。限られた文字数でいかに番組のおもしろさを伝えていくかもテレビ制作者の腕の見せ所なのです。さらに、よく見ると、テレビ欄の表記には独特のルールがあることが分かります。SMAPはアルファベットではなくカタカナ表記が基本。ただし、「SMAP×SMAP」など番組タイトルの場合は、制限が緩くなりアルファベット表記も可能です。しかし、番組タイトルでも使えない表記があります。テレビ朝日で火曜深夜に放送している「草野★キッド」の星マークは使用不可。テレビ欄では省略されています。ほかにも、中国・韓国の政治家、スポーツ選手は原則として漢字表記、穴子は食べ物として扱う場合は漢字で表記できるが動物として扱う場合はカタカナ、「牡蠣」「牡蛎」は食べ物として扱う場合も漢字表記ができないなどの特殊なルールも。


テレビのギモン・その5 地デジって何?

番組の準レギュラーである草ナギ剛さんがメインキャラクターを務める、地上デジタル放送。4年前から放送が始まり、既に日本全国で放送されていますが、地デジに関する問い合わせも多数寄せられています。そこで、「地デジとは何なのか、よく分からない」という方のために、分かりやすいニュース解説でお馴染みのジャーナリスト、池上彰さんに解説をお願いしました。

(池上さん解説)
無限に使えるように感じる電波ですが、実は使える電波には限りがあるんです。そこで地上デジタル放送を導入することになったわけですが、テレビ放送が使用している電波の周波数帯を道路に、送られる情報をトラックに例えると、従来のアナログ放送は、映像という荷物をそのままの形でダンプカーに積み込んでテレビ局から各家庭のテレビに運んでいたわけです。運ぶ荷物が非常に大きいので、ダンプカーも大きなものでなくてはならず、道幅をいっぱいに使っていました。一方、デジタル放送というのは、「0」と「1」と言う数字だけの組み合わせで表現します(デジタル=連続的な量を「0」と「1」との組み合わせで表すデータ)。なのでこの映像を、一旦「0」と「1」という暗号にし、家庭まで運びます。そして家庭のテレビでこの暗号を再び組み合わせて、映像を写すわけです。暗号にすることで、運ぶ荷物がとても小さくなりますので、今までの大きなダンプカーでなく、ずっと小さな車で運ぶことができ、さらに、サラウンド音声・データ放送・ワンセグサービスなど、今までのアナログ方式では送れなかった荷物も送れるようになるというわけです。現在は、アナログ放送のダンプカーと、デジタル放送の車が両方走っている状態ですが、2011年にはアナログ放送が終了し、大きなダンプカーがいなくなります。その結果、道路に空いた車線が生まれ、この空いた車線を、携帯電話などの電波帯として使う、というわけです。


では、そんな地上デジタルを見るためにはどんな準備が必要なのか、説明しましょう。地デジを見るには、まず電波が自宅に届いていなければなりません。デジタル放送推進協会のホームページでは、郵便番号から、電波が届いている地域を確認することが出来ます。次にアンテナ。地デジを受信するのはUHFアンテナ。自宅のアンテナがVHFのみの場合は新たにUHFアンテナを設置する必要があります。向きの調整が必要なこともあるので、お近くの電気屋さんで聞いてみるといいでしょう。あとは、地デジ対応テレビを接続すれば準備完了。高画質の地デジ放送を楽しむことができます。現在は移行期間として、アナログとデジタルが並行して放送されていますが、アナログ放送は、2011年7月24日までに終了する予定。それ以降も、地デジチューナーを取り付けることによって、アナログテレビでも地上デジタル放送を見ることができます(※TV・チューナーの機種によって、利用できるサービスが異なる)。地デジ放送エリアは着々と広がっており、 2011年7月までに、99パーセントの世帯が地デジの受信エリアとなる見通し。残る1パーセントの世帯に対しても、電波が届くまでの間は衛星放送を利用して地上テレビ放送を流す方法などが検討されています。


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