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――まず今回のVTRを見ての、率直な感想をお聞かせ願えますか?
作り方、見せ方が上手いですよね。当時の映像はほんのわずかしかないので、少年とマイケルの2ショットは非常に限られてるんです。それに隠れて行動してたわけですから、詳細がはっきりわからないじゃないですか。だから、どうやって再現するかがミソだったわけですけど、上手く雰囲気を作り上げていますね。少年の供述書が非常に事細かに描写されてて、とても13歳の少年の作り話とは思えないほどなんですが、それを映像化するとなると話は別。難しいわけです。だからと言って、ただ単にインタビューだけ並べても面白くならないわけで…。今回のVTRは上手くバランスを取って編集していました。また、スマステーションで日本語の吹替えを付けたり、登場人物を紹介したり、整理されてて凄くわかりやすくなってましたね。マイケル自身がもし見ても、「うまく作ったな」って思うんじゃないかな(笑)。

――デーブさん自身は、一連の騒動を見たうえで、マイケルに対してどんな立場を取ってらっしゃいます?
マイケル派とか反マイケル派とか中立派とか、そういうのは特にないんですけど、何も40近くの男と少年がそこまで仲良くする必要はないんじゃないか、とは思うわけですよ(笑)。親戚じゃあるまいし。でも、マイケルが相手にする子供はほとんど離婚家庭の子だったりするんです。父親不在の方が入り込みやすいんですよ。あと時間やお金のかけ方とか、忍耐力とか…誉めちゃいけないけど、マメだよね(笑)。これが普通の恋愛だったら、最高の愛ですけど。少年に対するこういう事件って物的証拠があまりないから、どこまでが真実かはわかりませんけど、少なくとも本当に無実なら、マイケルは和解金を払わなかったと個人的に思いますしね。絶対に「やべぇ」って思ったんですよ。一方でもちろん、訴えている側がお金目当てってことも事実としてあるんですけど…。いずれにせよ、子供への性的虐待は精神面で非常に問題だと思うんですね。大人同士、子供同士が自分の意思で性癖を選ぶならいいんですが、大人がむりやり子供を方向付けるのは良くない。そこに本人の意思がないわけですから。ジョーダンくんはしっかりしてるから、そんなに酷い悪影響は受けなかったみたいですけど、他の少年は彼以上のダメージを受けているんじゃないかな。そうだとすると、かわいそうですよね。

――現在、デーブさんが握っているマイケル情報があれば教えて頂きたいのですが…。
いまはいろんなことが隠されてますからね…。ただ、ジョーダンくんの事件をきっかけに、いろんな離婚家庭が逆にマイケル疑惑を利用し始めたりしてるんです。だから、どんどん層は深くなって行っている。ますます難しい問題になってますね。裁判もどうなるかわからないですしね。アメリカは日本と違って、刑事裁判には陪審員がいますから。どんなに証拠が揃っていても、O・J・シンプソン事件の時のように無罪判決が出る場合もある。ただ、マイケルの場合は民事裁判に持ち込まれたら大変でしょうね。O・J・シンプソンも民事では有罪でしたから。もしそこで有罪になれば、服役とかはないですけど、多額のお金を払わなければならないですし。あるいは行動範囲を限られたり、足にセンサーをつけて常に行動を監視されるということになることもあるんです。僕たちメディア側からすれば、マイケルがいろいろ起こしてくれた方が話題が増えていいのかもしれないけど(苦笑)。マイケルはいま、自分の子供たちと平和に楽しく暮らしていることをアピールしてますけど、これからどんどん大変になることは間違いないですね。
(デーブ・スペクターさん・談)
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