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「銀座でカーチェイス」「お台場カジノ構想」「横田基地返還」などなど、これまで独自の政策を打ち出しては物議をかもした石原慎太郎東京都知事。その勢いはいまだ衰えず、「原宿に留置場」「ホテル税」「パチンコ税」など、次から次へと新たな構想を打ち出しています。なぜ都知事は、こんなにも色んなことを自分の独断で決めたり、発表したりできるのでしょうか? この疑問を、SmaSTATION!!は直接都知事ご本人に聞いてみることにしました。果たして、この無謀な試みの行方は…。

「石原都知事ってそんなに偉いのか?」。SmaSTATION!!は、都庁で行われている定例会見で石原都知事にこの質問をぶつけてみることにしました。まずその前に、これまでマスコミを騒がせた石原都知事の発言の数々を振り返ってみましょう。

2000年4月。陸上自衛隊第一師団の記念行事に出席した石原知事は、「東京では、不法入国した多くの三国人、外国人が凶悪な犯罪を繰り返している」と発言しました。「三国人(さんごくじん)」とは、過去、在日の朝鮮、韓国、台湾人を差別的に表現した言葉だったため、大きな問題に発展しました。
が、当の石原都知事は、「第三国人というのは差別発言なんですか?その訳を聞かせてもらいたい」「(正式に謝罪したり、辞任したりする意志はないのか、という質問に)何を言ってるの? 誰に謝罪するの? 何で辞任しなくちゃいけないの?馬鹿なこと聞くな!」と怒りをあらわにしました。

2000年10月。日の出町でゴミ処分場としては全国で初めての行政代執行による強制収用が行われていた最中、これを指示した石原都知事は、なんと視察で小笠原諸島を訪問、スキューバダイビングを堪能していました。
「予定したとおり、予想した通りの結果になった。警察の直接行動なしに事態が収拾されたのはよかった」と石原都知事。反対運動については、「環境問題にかまかけて、住民でもない人が反権力、反体制という形のうさ晴らし、ちゃちな反対のための反対運動をやっても世間は許さない」と酷評しました。

このようにたびたび物議をかもしている石原都知事。では、そもそも「知事」とは何なのでしょうか?
「知事の権限は総理大臣より強大」とも言われていますが、それはなぜなのでしょうか?総理大臣は、国民が選んだ国会議員による選挙で選ばれます。つまり、国民が直接選んでいる訳ではありません。一方、知事は住民による直接選挙によって選ばれています。これは、いってみればアメリカ大統領と同じ。それゆえ、知事には多くの権限と高い待遇が与えられているのです。例えば、東京都知事の場合、およそ18万人に及ぶ都職員のトップに立ち、与えられる車は国産車最高クラス。常に2人のSPが警護につき、給料は月147万6000円(年収およそ2100万円)。そして、東京都の1年間に使える予算は、なんと、6兆2000億円。これは人口10億人を抱えるインドの国家予算に相当し、国内最少額予算の鳥取県の13倍にもなるのです。これだけの権限が与えられた石原都知事は、就任から2年半の間に、ディーゼル車からの排気ガスを国よりも厳しい基準で規制する条例「ディーゼル車規制」の制定、いわゆる銀行にだけかかる税金「外形標準課税」、都営バスに広告をペインティング、年間5億円にものぼる広告収入を生み出した「ラッピングバス」の実施、東京を舞台とした映画を増やすために、都庁内に撮影許可の窓口「東京ロケーションボックス」を創設など、さまざまな政策を打ち出しました。
この他にも、お台場に大規模なカジノを作ろうという「お台場カジノ構想」や、若者でにぎわう原宿に500人規模収用の留置場を作ろうという「原宿留置場構想」、都内のホテル料金に税金をかけようという「ホテル新税」などを推し進めようとしています。しかし、積極的な反面、衝突が多いのも事実です。「原宿留置場構想」では、地元住民が強烈に反対。「ホテル新税」では、年間予算最下位・鳥取県の片山義博知事が「みんなが集まりやすい環境を整備するのが首都を預かる自治体の役割だが、宿泊者に税金を課すのは、来てほしくないというメッセージだ。住民以外の取りやすいところから取るのは、他人のふんどし(で相撲を取る)のようなもの」と反発しました。これに対し石原都知事は、「事の何たるかを理解しないで、恥をかくのはてめえの方だ」と、かなり怒り心頭のようです。

そんな石原都知事に「都知事ってそんなに偉いの?」と直接聞きに行ったSmaSTATION!!。それは、緊張感漂う定例会見が始まっておよそ40分後のことでした。
「基本的な質問なんですが…都知事はご自分がエライな、凄いなと感じることはありますか?」。
おずおずと手を挙げ、Oディレクターはこう質問しました。すると石原知事は「エライとかエラクないの問題じゃない。東京都の予算は日本の10分の1。国を考える中での東京の意味合いを把握しないとね」とのお答え。さらにOディレクターが「東京は良くなったと思いますか?」と問うと、「良くなった部分と、そうじゃない部分があるけど、東京は東京。みんな我慢して住んでくれているんだよ」と言った後、「君はどこに住んでいるんだ?東京?良くなったと思うかね?」と逆質問。「あまり変わっていないと思います」というOディレクターの発言に苦笑する場面も。

石原都知事――その言動には今後も目が離せません。

     
 
シカゴ・オヘア航空で、ナイフ7本、スタンガン、催涙スプレーを持っていながら、手荷物検査を素通りしていた男がFBIによって逮捕された――先週の「セカイノニュース」でお伝えしたこのニュース。果たして、この男はどうやって手荷物検査を通過したのでしょうか。SmaSTATION!!の追跡調査で、驚くべき事実が判明しました!

シカゴの地元テレビ局WLSが、偶然撮影に成功したこの男は、シカゴ市内に住むネパール人、スバシュ・グルング容疑者(27歳)。この男はどうやって手荷物検査をすり抜けたのでしょうか?
今週になり、この事件の詳細が徐々に明らかになってきました。
今月3日、シカゴ発・オヘア空港。男はネブラスカ州オマハ行きのユナイテッド航空に乗るため、金属探知機によるボディーチェックを受けました。この時、空港職員はポケットにナイフ2本が入っているのを発見し、没収しています。しかしこの時、男のカバンには、他にもナイフ7本、スタンガン、催涙スプレーが入っていたのです。
このカバン、エックス線検査を受けたはずなのですが、なんと、担当の空港職員はこれらの凶器の存在に全く気づかなかったとのことです。実はこのスバシュ・グルングという男、9月に逮捕されたイスラム系テロリストと同じアパートの部屋で同居していたとのことです。
この男もテロリストだったのでしょうか。そんな中、同じシカゴ・オヘア空港で、マイアミから到着した中国人コックの手荷物の中から包丁2本が見つかるという事件が起きました。
更にボストン・ローガン空港でも、警備が勝手に持ち場を離れてしまったために、100人あまりの乗客が手荷物検査無しで飛行機に乗り込んでしまうという事件が発生。警察が乗客を降ろして検査するという事態にまで発展したのです。ボストンのローガン空港といえば、世界貿易センターに突入した2機が離陸した空港です。一体なぜ、このような事件が連続したのでしょうか?その背景には空港警備員の待遇に問題がありました。
そもそも空港警備員という仕事は、アメリカではとても人気のない職業なのです。その訳は、給料の安さ。それは『ファーストフード店の店員よりも安い給料』とさえ言われているのです。更に、空港職員に関して驚くべき事実も発覚しました。なんと、今回事件のあったシカゴ・オヘア空港とボストン・ローガン空港の、荷物検査を担当する空港職員は、同じ民間企業が派遣していたのです。
この事態を受け、アメリカ議会は、これまで民間企業に頼ってきた空港職員を全て「公務員」にする法案を暫定的に通過させました。今後1年以内に、アメリカ国内の全ての空港警備を連邦政府職員が担当することになると言うのです。果たしてこれで飛行機は安全になるのでしょうか?

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