TOP Page
トップニュース
世界のニュース
特集
ベラベラステーション
スマエイガ
スマアニメ
SS Mail!!
エッセイスト
Pのぼやき
編集後記
メールマガジン
掲示板
モバイルサイト
ご意見、投稿
最新号のTOP






『お正月、ハワイは大丈夫なのか!?』

日本人はハワイが大好き。もちろん我らが香取慎吾編集長もそのひとりです。しかし、ハワイには大規模なアメリカ軍の基地があり、いつテロのターゲットになるか分からないという不安が広がっているのです。去年の今頃、ハワイのホテルの予約状況は、既に満室だったのに、今年はまだまだ空きがあるといいます。超格安パックツアーも登場するなど、各旅行代理店は現在客集めに躍起になっていますが本当にハワイは危ないのでしょうか?

『外務省は、海外における日本人の安全対策の一環として、特定の国または地域の治安や安全性に関する各種の情報提供を行っています。その中でも特に、治安の激しい悪化や災害、騒乱、その他の緊急事態が発生したり、または発生の可能性が高まっていると判断される場合には、当該国または地域の治安状況等を5段階の危険度に区分して、「注意喚起」、「観光旅行延期勧告」、「渡航延期勧告」「家族等退避勧告」、「退避勧告」の5種類の「海外危険情報」を出しています』。外務省のホームページを見てみると、『外務省海外危険情報一覧』というページがあり、常に情報が更新されています。この危険度を決めているのは、「邦人保護緊急事態班」という部署です。果たして、危ないと言われているハワイはどうなのでしょうか?レベル1の国から順に見てみましょう。


(2001年11月9日 現在62件)
当該国(地域)への渡航、滞在に当たって特別な注意が必要であることを示し、「注意喚起」の具体的内容に従って行動し、危険を避けるように勧めるものです。つまり【ちょっと注意が必要な国】は「日本人誘拐が過去に何度も起こっているメキシコ」「経済が破綻し、犯罪が横行しているアルゼンチン」「ハワイ同様、日本人に人気のリゾートアイランド、バリを有するインドネシアの一部」などです。また、北朝鮮、朝鮮民主主義共和国もレベル1に指定されています。そして、レゲエのふるさとであり、リゾート地としても人気の高い中米の島国、ジャマイカも、首都キングストン周辺の治安悪化のため、キングストン市に限り危険度レベルは1となっているのです。

(2001年11月9日 現在76件)
当該国(地域)への観光等を目的とする不急の渡航の延期を勧めるものです。また、現地に滞在している邦人に対しては「観光旅行延期勧告」が出されたことを知らせると共に、状況に応じた注意を払うよう勧めるものです。場合によっては、旅行者の出国を勧めることもあります。つまり【観光なら今はちょっと避けた方がいい国】は「1997年、観光ツアーの日本人が射殺された『ルクソール事件』があったエジプト」「1998年、アメリカ大使館爆破事件のあったケニア」「近年ずっとお隣パキスタンと緊張状態にあるインド」などです。そして中国・チベット自治区の南にある小国、ブータンも危険度レベル2。30年前まで「鎖国政策」をとり、外国文化の流入を拒んできたこの国では、独自の生活様式に触れることができ、更にヒマラヤの壮大な景観も楽しむことができます。しかし、隣接するインド・アッサム州の独立を求める過激派が、今後もゲリラ活動を行なう可能性があるため、国境付近に限り危険度レベルは2となっているのです。

(2001年11月9日 現在49件)
当該国(地域)への渡航は、どのような目的であれ延期するよう勧めるものです。また、現地に滞在している邦人に対しては「渡航延期勧告」が出されたことを知らせると共に、状況に応じた注意を払うよう勧めるものです。場合によっては、現地に滞在している邦人のうち事情が許す方の出国を勧めることもあります。つまり【観光だけでなく仕事で行くのも、今は避けた方がいい国】は「聖地エルサレムと、常に紛争の絶えないパレスチナを抱える国、イスラエル」「民族紛争のほとぼり冷めないユーゴスラビア」「反政府グループと政府軍の武力衝突が長引くパプアニューギニア」などです。そして、フィリピンきってのリゾート地として日本人にも人気のセブ島も危険度はレベル3。アジアンリゾートの代表格とも言えるこの島には、毎年、約10万人の日本人観光客が訪れています。しかし、すぐ南のミンダナオ地域では反政府・イスラム勢力と政府の間で戦闘が続いており、危険度レベルは3となっているのです。

(2001年11月9日 現在14件)
危険度3「渡航延期勧告」の趣旨に加え、当該国(地域)からの退避に必要な準備を行うよう勧めるとともに、現地に滞在している邦人のうち家族など事情が許す方に対しては、安全な国(地域)への退避(日本への帰国も含みます)を勧めるものです。 つまり【そこで暮らしている場合、家族は逃がした方がいい国】です。アジアでレベル4の地域があるのは、「インドネシア」「キルギス」「タジキスタン」「パキスタンの、アフガニスタン国境付近でない地域」もレベル4。ヨーロッパでは、「マケドニア」「ロシア」の一部。アフリカでは、「アルジェリア」「アンゴラ」の一部地域。また、「イスラエルの西岸・ガザ地区」もレベル4に指定されています。

(2001年11月9日 現在16件)
危険度3「渡航延期勧告」の趣旨に加え、現地に滞在している全ての邦人に対して当該国(地域)から、安全な国(地域)への退避(日本への帰国も含みます。)を勧めるものです。つまり【とりあえず逃げた方がいい国・たとえ仕事であろうと、本人の意志がなければ行かせてはいけない国】はアジアでは、やはり「アフガニスタン」。さらに、そのアフガニスタンと国境を接する国々、「パキスタン」「ウズベキスタン」「タジキスタン」「トルクメニスタン」「中国」にレベル5の地域が。「北部・東部地域の分離独立を主張する過激派が武力闘争を続けるスリランカ北部州」もレベル5に指定されています。アフリカでは、「アンゴラ」「エチオピア」「コンゴ民主共和国」「シェラレオネ共和国」の4カ国にレベル5の地域があります。


以上が、外務省が発表している海外危険情報です。しかし、ハワイはもとよりアメリカ本土もここには登場しませんでした。「アメリカは大丈夫ですか?」という取材スタッフの質問に、外務省担当者は「今のところ危険度の設定はしていない」と答えてくれました。では、香取慎吾編集長が大好きなハワイはどうでしょう?「ハワイは大丈夫。但し、危険度レベルゼロとはいっても、イコール安全、というのは早計。財布・パスポートなど何処へ行くのも気をつけて…」というお答え。テロや炭素菌騒動にゆれるアメリカ本土も、そして日本人が大好きなハワイも危険ではない――これが外務省の見解です。外務省の「海外危険情報一覧」にもこうありました。『「海外危険情報」は法令上の強制力をもって渡航を禁止したり、退避を命令したりするものではありません。渡航や滞在にあたり、観光や経済活動等の目的を踏まえ、いずれにしても「自分の身は自分自身で守る」との心構えを持って情報収集や安全対策に努めて下さい』と…。今年のお正月をハワイで過ごした日本人は15万人にも達しました。慎吾クン、今度のお正月、ハワイに行きますか?

外務省「国・地域別海外安全情報」のURLは以下です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/anzen/index.html

Copyright(C)2001
TV-ASAHI
All Rights Reserved.