2016年1月

1月30日放送 「だいすきな おばあちゃん」

作 者:日野原 重明 作
岡田 千晶 絵
出版社:朝日新聞出版

医師の日野原重明さん、102歳の絵本作家デビュー作品。
マリちゃんには大好きなおばあちゃんがいます。おばあちゃんは、指のお話をしてくれたり、おはしの持ちかたを教えてくれます。でも、だんだん体が弱って…。
当たり前のことを当たり前に、また、心の動きを淡々とつづられていますが、岡田千晶さんの絵で、おばあちゃんとマリちゃんの優しさにあふれた時間が描かれています。大好きなおばあちゃんとお別れすることになった女の子の心の様子が、静かに語られています。
朗読:
かかず ゆみ(アトミックモンキー)

1月23日放送 「かえって きた はくちょう」

作 者:花岡 大学 作
柿本 幸造 絵
出版社:ひかりのくに

ふなつきばで、ふねのしまつをしているおじいに、おさむは声をかけました。
「ことしもはくちょうはくるやろか。」
はくちょうと心やさしい少年との交流を描いた静かなお話です。
寒い冬になると、毎年飛来してくる白鳥。一年前、その中にケガをしている白鳥を見つけたおさむ。一生懸命傷の手当てをしてあげます。そんなおさむをからかう友達もいますが、おじいとおばあが優しく見守ります。やがてケガはなおり、おさむは白鳥に“たろう”と名づけます。そして一年後…。純粋で一途なおさむ、優しく見守るおじいとおばあ。
寒い冬の雪景色なのに、ふんわりしたタッチの絵で心が温かくなる作品です。
朗読:
藤田 淑子(青二プロダクション)

1月16日放送 「おさるのパティシエ」

作 者:サトシン 文
中谷 靖彦 絵
出版社:小学館

2016年はさる年!熱いケーキ職人、おさるくんが大活躍?!
ケーキ屋のオーナーから、看板メニューを考えて欲しいとたのまれた“おさるのパティシエ”・おさるくん。はりきって、新メニューの開発に取りかかるのですが…。仕事への使命感に燃え、責任感も人一倍! たのしいことにはすぐ夢中になって、すぐのめりこむ…。失敗したら、はげしく反省!でも、立ち直りも早い!そんなおさるくんが考え出した、自慢のケーキとは…!?
“失敗しても、反省して、次にがんばればいいんだよ”という前向きなメッセージが込められた、親子で楽しく読みたい一冊です。
朗読:
松田 洋治(アクトレインクラブ)

1月9日放送 「おふくさん」

作 者:服部 美法 文・絵
出版社:大日本図書

“笑う門には福来る”…毎日、みんな笑顔で過ごせますように。そんな願いが込められた絵本。
おふくさんたちは、まいにち にこにこ、みんなでなかよく 暮らしています。でもある日、オニが「おまえたちを、こわがらせてやるぞ!」と、やってきました。でも、おふくさんたちは こわがるどころか、オニを なんとか 笑わせようと考えます。失敗したっておふくさんたちはへっちゃらです。さあ、オニとおふくさんの対決、一体どうなるのでしょうか!?
表情豊かなおふくさんたちの顔と笑いを必死にこらえるオニの表情も楽しい一冊です。
朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)

2015年12月