2015年12月

12月26日放送 「いつかはきっと・・・」

作 者:シャーロット・ゾロトフ 文
アーノルド・ローベル 絵
やがわ すみこ 訳
出版社:ほるぷ出版

1975年の初版以来、世界中で読まれている絵本。長い髪、そして一人前の女性として扱われること……。女の子エレンの「いつかはきっと、○○になれますように」という願いが、ページをめくる度に鉛筆画風のタッチで優しく描かれています。だれでも持っている「こうなったらいいな」という願い。そんな願いをかなえてくれる女の子の憧れがいっぱいつまった絵本。母と子で「いつかはきっと、何になりたい?」なんて会話が弾みそうな子供も大人も楽しめる作品です。 朗読:
かかず ゆみ(アトミックモンキー)

12月19日放送 「100にんのサンタクロース」

作 者:谷口 智則 作
出版社:文溪堂

ここは100にんのサンタクロースがすむ街。100にんの色々なサンタクロースがいます。サンタクロースたちは、1年間かけて特別な日「クリスマス」にむけて準備しています。プレゼントを配るおうちの地図をつくったり、クリスマスツリーを育てたり、素敵な星空をつくる練習をしたり…それはもう、大忙し。なかでも1番大変なのは、プレゼントの準備!おもちゃを運んだり、包んでリボンをつけたり。そして、みんな楽しみにしているクリスマスの日。その日はサンタさんにとっても、特別な日。なぜかというと…それはプレゼントを配り終わった後のサンタさんだけのお楽しみがあるから!
愛らしいキャラクターのサンタクロースたちが魅力的な楽しいクリスマス絵本です。
朗読:
松田 洋治(アクトレインクラブ)

12月12日放送 「ゆうぐれ」

作 者:ユリ・シュルヴィッツ 作
さくま ゆみこ 訳
出版社:あすなろ書房

名作絵本「よあけ」の作者ユリ・シュルヴィッツのクリスマス前に読みたい絵本。
クリスマスを間近にひかえたある日、男の子とおじいさんが散歩にでかけます。川辺で沈んでいく夕日を眺めているうちに、あたりはだんだん暗くなり、やがて街のイルミネーションが次々と輝きだしていきます。あわただしく過ごしていると、気づかずに通りすぎてしまうような瞬間、瞬間が、あざやかに描きだされています。風景の美しさはもちろん、夕暮れ時のなんとなくさみしい気持ちや、クリスマスを控えた街の様子、イルミネーションにわくわくする気持ちも絵から伝わってきて、なんでもない日常が愛おしくなる、情緒的な絵本です。
朗読:
藤田 淑子(青二プロダクション)

12月5日放送 「シルヴィー
どうぶつえんへいく」

作 者:ジョン・バーニンガム 作
たにかわ しゅんたろう 訳
出版社:BL出版

イギリスの人気絵本作家、ジョン・バーニンガムの作品に詩人・谷川俊太郎が翻訳した注目の絵本。 
ある朝、シルヴィーは寝室のかべに、ドアがあるのに気がついた。夜になって、そのドアをあけていってみると、なんと、そこはどうぶつえん!シルヴィーは、順番に動物たちを自分の部屋に連れてきて、一緒に寝ることにした。ところがある日、シルヴィーはドアをしめるのを忘れてしまったので……。
想像力豊かなシルヴィーと、夢の扉をあけると次々と現れてくる動物たちとの秘密の楽しみがとても微笑ましい絵本です。
朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)

2015年11月