2015年5月

5月30日放送 「さんぽのき」

作 者:サトシン 文
真珠 まりこ 絵
前田 たかひろ 原作
出版社:文溪堂

東日本大震災の復興を願って作られたチャリティー絵本。
散歩が大好きなぼくの前には、いつも「さんぽの木」があった。うれしい時も、悲しい時も、いつもそこで待っててくれた。やがてぼくも、「さんぽの木」も大きくなって、もっと大きな世界、たくさんの人とつながり広がっていく。いっぽ、にほ、さんぽ、さんぽのき、と…。
いつもそこで待っていてくれる、変わらない存在。
そして、変わらないものを心に取り戻すことで、楽しく安らかな気持ちで、また前に向かって欲しいというエールが込められた絵本。
朗読:
かかず ゆみ(アトミックモンキー)

5月23日放送 「あかねのきゃんばす」

作 者:らる・いしはら
出版社:福音館書店

あかねが森の原っぱで花の絵を描いていると、ウサギがやってきました。ウサギは「その花ちょうだい」といってキャンバスの中に手を入れると、花を取りだしてもっていきました。それならと、あかねがクッキーの絵を描くと、クッキーが取りだせます。森の動物たちも集まってきて、飛行機の絵を描いて、みんなで空を飛ぶことになりました。
“はめ込み切り絵”の技法を開発した作者の初めての絵本。
朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)

5月16日放送 「ちょっとだけまいご」

作 者:クリス・ホートン 作
木坂 涼 訳
出版社:BL出版

アイルランドの絵本作家クリス・ホートンの絵本で、イギリスや韓国など10カ国以上で出版されている。
ママと眠っていたちびフクロウ。すとーんと巣からおちて、迷子になってしまいます。迷子になったちびフクロウをみて、リスがいっしょにママを探してくれます。ちびフクロウのジェスチャーをヒントに、リスがつれていった先は…?
ちびフクロウが出会う動物たちとのやり取りが面白く楽しい。木坂涼の翻訳も詩的で、いつも身近にいる「お母さん」の大切さを感じさせてくれる絵本です。
朗読:
藤田 淑子(青二プロダクション)

5月9日放送 「おかあさんはなかないの?」

作 者:平田 昌広 文
森川 百合香 絵
出版社:アリス館

なみちゃんは、転んで痛くて泣いてしまいました。でも、おかあさんが泣くのはどんな時?注射したとき?それとも、おばけに出会ったとき?おかあさんの涙が出るときは…。
なみちゃんの視点から見るおかあさんは、優しくて強くて、頼もしくて大好き!おかあさんから見たなみちゃんは、小さくて、可愛くて、とても大切。会話からあふれ出てくるお互いを思う気持ちが丁寧に描かれ、親子で読みたい絵本です。
朗読:
篠原 恵美(81プロデュース)

5月2日放送 「バナナじけん」

作 者:高畠 那生
出版社:BL出版

高畠那生さんの大胆で楽しい絵が魅力的なユーモア絵本。
「あ、くるまからバナナがひとつ落ちましたよ。」ここから「バナナ事件」の全ては始まります。そこへさるがきて、バナナを発見!どうすると思う?もちろん、パクッ!そして皮をポイッ!すると、そのあとウサギがやってきて、続いてワニもやって来た。お約束が続くバナナ事件。どうなってしまうのでしょうか?大胆で躍動感溢れ、分かりやすい絵も楽しく、読み聞かせ会でも盛り上がりそうな絵本です。
朗読:
松田 洋治(アクトレインクラブ)

2015年4月